日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
日本の大きな歳時、お盆に入り、コンビニエンスストアのお菓子が衣替えをしていますね。
私はヤマザキビスケットのピコラ・彩りの蜜芋味、LOTTEのチョコパイ・アールグレイ香るミルクティーがお気に入りです。
こちらは大変喜ばれました。
翌日すぐ買いに行ったんですが、とても人気のようで売り切れていて、ドラッグストアに併設された食料品売り場まで足を伸ばしました。そこはまだ見つかっていないらしく、2個買いしてさらに喜ばれました。
大昔、アパレルショップ(洋服を扱うお店)とその店員は、お盆に入ったら秋物を着る強い規則がありました。
これは厳しく決められたルールでした。
とても無理をして暑いのに秋物と秋のメイクをして、秋物が立ち並ぶショップで仕事をするんですね。
全体的に環境が暑苦しいと言い合いながら、その特殊なルールを誇らし気にしていました。
やがてそのルールが廃れ、お盆に秋物が並ばなくなった後、街の季節感から鮮やかさが消えたように感じています。
私は暑さにとても弱く寝込む時もあるので、 お盆から秋物を着なくて良いから助かっていましたが、明確だった季節感を街が失ってしまったことに気がついた時に、当時の人達も又ショップに合わせて秋物を着ていたのを思い出し、最近またお盆を区切りに秋物を着るようにしました。
でも今の日本の夏はとてつもなく暑いので、すぐ挫折してメイクだけ秋にしたり、涼しい服でも色合いを秋にして、街の季節を楽しんでいます。
(当時の店員さん達は全員長袖です。ジャケットも居たような気がします。半袖着て来た人は居ませんでしたが、注意後、着替えさせられていたのではないかしら?)
2025年に季節を街で探そうと思ったら、軒先に出される盆提灯や飾り縄をまだ薄紫が残る夜風の中で見つけることができます。
盆提灯は大体家紋が描かれていることが多く、飾り縄を憶えておられる方は、出身地や縁(ゆかり)のある土地の風習に従われているそうです。
実は浴衣(ゆかた)は特にイベントが無くとも、着て良いものなんです。
こちらもお盆が区切りとなります。
それで浴衣は夏の模様と秋の模様が一緒に描かれていたり、お洒落な方は、夏だけの模様を日本の夏が始まる7月より1ヶ月早い6月から着たり、7月13日を過ぎるあたりから秋を告げる花があしらわれた浴衣にしたりします。
(記憶ですが。浴衣を3着作られる方も居たような気がします。6月だけの紫陽花模様を5月半ばから紫陽花が開くまで着るんだそうです。)
お盆を過ぎても浴衣を着ても良かったかどうかは忘れてしまいましたが、気になる方は、半衿(はんえり)を下に重ねて帯(おび)だけ秋の色や模様にすると、取りあえずセーフです。
半衿というのは着け襟(つけえり)のことで、浴衣の下に着る専用下着の襟に縫い付けたり、スナップボタンだけ下着の襟と半衿に縫い付け、パチン、と留めるだけにしたりします。
あとは正式に長襦袢(ながじゅばん)を、お盆の頃から浴衣の下に合わせれば、自動的に浴衣の襟の下に白い襟や他の色の襟が見える、という訳です。
一番良いのは、ルールの正誤では無く、これとこれを合わせるのはどう思われますか? と呉服屋さんの店員や通販にメールで問い合わせすることです。
買う予定の物や持っている浴衣・帯・半衿・長襦袢を、スマートフォンで撮って、お店に送ると誤解は防げます。
和服にはルールはありますが、街で着るものは、お洒落であることが1番の基本ルールです。
貴方がお洒落だと思う組み合わせをすれば、それがジョーカーとなります。
何かお節介な事を言われても(現在は居ないと思いますけどね。知らない人の方が圧倒的多数なので。)、季節の組み合わせをした貴方のお洒落が、余計な口出しをしたその人だけが分からない、という不思議なカウンターパンチが自動発生するのが、和服(わふく)・浴衣のお洒落世界です。
今日だけの貴方の記念に、例えば、あ、今日秋風に気付いた、というタイミングであれば、貴方が風や秋を発想するアクセサリーを着ければいいんです。
何でも良いです。
ピアスでもイヤリングでもネックレスでもカバンでも、帯締め(おびじめ)の色でも、帯の結び方を浴衣のスタンダードではなく、太鼓(たいこ)にしたり変わり太鼓にしたり。
浴衣と帯の組み合わせで圧倒的に多いのが、文庫結び(ぶんこむすび)なので、帯の結び方だけ変えればそれだけでお洒落になります。
文庫結び単体は、一年中結んで良いものですが、浴衣と帯の組み合わせで、帯だけ変えるという発想だけで、お洒落という季節とセンスが発生するんです。
それがお洒落で、そういうことがお洒落なんです。
貴方が秋を身に着けている機微やセンスが分からない奴全員が、野暮天(やぼてん)です。
野暮天:機微を理解しない。気が利かない人。そういう人達が乱す状況を言う。
どうして私が妙に着物の事を知っているかは、気にしなくても構いません。
着物のお洒落は何をしてもいいんです。
出来ないから街着(まちぎ)のお洒落ひとつ、はみ出せないんですよ、あの人達。(ヒソヒソ声)
それでは、素敵な日曜日をお過ごしください。
20250817 14:02 おやすみTAXI / MON7A(モンタさんと読むそうです。)を追加しました。
20250817 18:54 文章を直し、野暮天について書き加えました。





