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うっかりカツカツやって来て、うっかり居ない。( By O.)
 
ラベル ベランダ園芸.つる薔薇 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2025/05/15

世界図書館 / World Library

 

le charme

この頃、2000年代ぐらいの香港料理にまつわる本を読んでいます。
とても興味深いのは、香港の九龍(クーロン)は、移民の街だったことです。
北角という地名が香港内にあるんですが。
こちらはノース・ポイント(NORTH POINT)と英語表記するそうです。
 
吉本ばななの作品に、「N.P」という、吉本ばななの初期集大成である小説があります。
作中、ノース・ポイントという曲名についての会話が出て来るんですが。
「どんな歌? 」と尋ねる主人公に、相手が「とても悲しい曲だよ。」と答えるアンセムシーンがあり、愛読者の方々にとってはお馴染みだと思います。(やは!(^^))
 
刊行された当初、「N.P」という曲は存在しなかったんです。
問い合わせがあまりにも殺到したのでしょうね。 
確か吉本ばななが、「実際には存在しない楽曲なんです。」と公表したと記憶しています。
 
香港内の移民の街であった九龍に、北角というエリアがあり、ノースポイントと読むそうで。
刊行当初から随分先の未来での私は、大切な方と、
「歌ってひょっとしてここ全体を指していたの? 」
「新天地とした異国で暮らす人々の姿を"詩"としたのか?」
と愕然としつつ、未来で手に入れた美しい解答に、金色の気持ちを抱いて居ます。
 
その香港内で腸粉という料理があり、元は竹製の器具を用いて作っていたそうです。そうでないと腸粉の皮が水分を含みすぎてしまうからだ、とのこと。
見た感じ、白いモチモチしてそうな四角いクレープのような物。
中に、美味しいおかずになる餡を入れているみたいです。
どうも香港では、種類が沢山ある点心の1つ、という位置付けみたいです。 

それが、韓国からの移民・潮州人と香港では呼ばれている方々の腸紛は、どう見ても「トッポッキ」なんですよ。
どう考えても「トッポッキ」なんです。絶対「トッポッキ」なんです。
行ったこと無くても、英語と広東語ペラペラじゃなくても、あれは「トッポッキ」なんですよね。 
でもそれも、腸紛なんだそうです。 腸紛は、2種類あるそうなんです。

それで私としてはですね、一体何のために? と言われても、香港での「トッポッキ」と「腸紛」は、なぜ違う物なのに、香港ではまとめて「腸紛」ということになってしまっているのか。
とか、
そもそもなぜ九龍は、移民の街だったのか。
あと、
どうして茶室は、清時代の富豪達にとって、鳥籠を持って点心とお茶を飲む、文化サロンだったのか。
という細かい所を知りたいんです。
 
なので、
「うーん、国内で竹製器具で作られた腸粉をメニューに出している所はあるんだろうか? 」
と考え込みながらも、
2025年現在、世界各国の国立図書館がデジタル化していますので、世界中の国の国立図書館のデジタルデータを、全部繋げて、「世界図書館」と名付けた巨大図書館をデジタルデータで作ってもらえないかな、と思いました。
(圧縮データを解凍させずに、参照させて、直接各国の国立で使っているサーバーからダウンロードさせれば、問題ありませんしね。)
 
デジタル化した後の本は全部、世界中の言語に翻訳してあるのが世界図書館にもある、という感じで。
有料で良いので、年会費制で一般人も勿論使えるデジタルデータ図書館。
現在各国の国立図書館がやっているように、期限付きのデジタルダウンロードをさせてほしいんです。
 
そうしたら、
「つまり貴方は、香港での腸紛文化と潮州料理文化の融合地点を知りたくて、ついでにお住まいの日本で美味しい腸紛を出すレストランを知りたいんですね? トッポッキは散々自分で作って食べたからいいんですね? 」
とカウンターの向こうにうっかり立っている、単眼水中眼鏡をおでこに掛けたオットセイに、レファレンスサービスの人が確認した後、
「そんなこと言ったってウチ総合図書館だし、国立と縦断サービスやってるけど、さすがに香港のそこまで細かい情報は無いですよ。」と頭を抱えさせずに済むと思うんですよね。 
ついでに斜め後ろに座っている、なんかかっこいい感じの方が
「もう直接、北京ダック頼んだ後、厨房に電話で聞いてもらえよ。」って横顔で笑われないと思うんです。
 
世界図書館を作ってください。
じゃあ・・・。(ペタリペタペタ) 



20250515 15:12 文章を直しました。
 
 
le charme

At this time I am reading a book about the cuisine of Hong Kong 2000 or so.
What is very interesting is that Kowloon, Hong Kong, was a city of immigrants.
There's a place called North Point within Hong Kong.
This one is called NORTH POINT.
 
There is a novel by Banana Yoshimoto called “N.P.,” which is a compilation of her early works.
In the novel, N.P. is the name of a song called
 "North Point.
" What kind of song is it?  "
Heroine asks,He answers.
"It's a very sad song."

There is an anthem scene, which I think is familiar to our loyal readers.(Yaha!
(^_^) )

 
When “N.P.” was first published, the song “N.P.” didn't exist.
It must have been too flooded with inquiries.
As I recall, Banana Yoshimoto announced, “It is a song that does not actually exist.” I remember that Banana Yoshimoto announced that the song did not actually exist.
 
In Kowloon, which used to be a town of immigrants in Hong Kong, there is an area called North Corner, which is read as North Point.
I was in the future, long after the publication, with my significant other and
"the song was referring to the north corner of Hong Kong?"
 "Did you use ‘poetry’ to describe the people living in a foreign country that you have made your new home?"
We was astonished, but Our chest is golden.with the beautiful answer I got in the future.
 
In Hong Kong, there is a dish called “intestine flour,” which was originally made with a bamboo utensil. The reason is that the skin of the intestine flour would otherwise contain too much water.
It looks like a white chewy-looking square crepe.
It looks like they put a delicious side dish of red bean paste inside.
Apparently, in Hong Kong, it is one of the many kinds of dim sum.

However, the intestinal mix of Korean immigrants, or Chaozhou people as they are called in Hong Kong, is “ddeokbokki” no matter how you look at it.
No matter how you look at it, it is "ddeokbokki". It's definitely "ddeokbokki".
Even if you have never been there, even if you are not fluent in English and Cantonese, it is still 
ddeokbokki.
But it is also called 
ddeokbokki. There are two kinds of dim sum.

So, as far as I'm concerned, why on earth would they do that? Why are “tteokbokki” and “
intestine flour” two different things in Hong Kong, and why are they called “intestine flour” together in Hong Kong?
Or,
why was Kowloon a city of immigrants in the first place?
I also want to know
why the teahouse was a cultural salon for wealthy people in the Qing Dynasty, where they had dim sum and tea in a birdcage.
I want to know the details.
 
So,
"Hmmm, I wonder if there are any places in Japan that serve i
intestine flour made with bamboo utensils on their menus? "
I was pondering and thought, 

As of 2025, national libraries around the world have gone digital, so I wondered if you could connect all the digital data of national libraries in countries around the world and create a huge library named “World Library” with digital data.

(And it wouldn't be a problem if we let them refer to the compressed data without decompressing it and download it directly from the servers used by the nationals in each country.)
 
It's like the World Library has all the books after they are digitized and translated into all the languages of the world.
A digital data library that can be paid for, so the public can of course use it with an annual membership fee.
We would like to have digital downloads with a time limit, just like the national libraries in various countries are doing now.
 
Then,
"So, you want to know the fusion point of the gut mix culture and Chaozhou cuisine culture in Hong Kong, and by the way, you want to know the restaurants that serve good gut mix in your home country, Japan?
I made and ate a lot of ddeokbokki myself, so it's okay, right? "
After the reference service person checked with the fur seal with monocular hydroscope on his forehead, who was standing inadvertently behind the counter with said, 
 
“Even if I told you that, we are a general library and we have national and longitudinal services, but we don't have that detailed information on Hong Kong.”
I think it would be a good idea not to make him head for the reference service.
And by the way, the guy sitting diagonally behind me, who looks kind of cool.
“Why don't you call the kitchen and ask them directly after you order Peking Duck already?” 
I don't think he would laugh at me in profile.
 
"SO, Build a World Library."

Then...   (flap flap flap)  




20250515 15:12 fixed the text.


 


 
 

2025/05/14

Issue-by-Issue

 
kyaris

ガーデナーとしては、通しではもう2桁年数はいくつか超えています。

2024年頃から感じていたことに、どうしていつもビビッドカラーの花しかないんだろうか。というのがあります。
私の住む街では、80年後半に駅前から港まで続く、長い6車線の大通り沿いに、チューリップが延々植えられていたことがあります。
 
丁度、廃刊してしまった”流行通信”で紹介されていたので、気が付いたのですが。
チューリップは球根から発芽しますので、前年の冬頃に土に植え込むので、雑誌で紹介される前に、既にその新しい品種のチューリップが、市役所か区役所の職員によってセレクトされ、植えられていたことになります。

たまたま電車を乗り違えたかどうかして、制服を着た私が淡い色のチューリップが並ぶ大通りを、花姿のモードセンスを頼りに歩いた記憶が今でも美しく残っています。
どうしたのだろう? 毎年のことなのかな? と大人の人達に尋ねてみても、具体的な情報は得られませんでした。
毎年そうだよ。と言う人もあれば、知らない、という人もいて、翌年はどうだったか記憶していないので、きっと私が目を見張ったチューリップは無かったのでしょうね。

90年代は、毎年、駅からの大通りにチューリップが並ぶ、とラジオで言っていたような気がします。
で、ある年に途絶えてしまったので、がっかりしていたんです。
 
赤・白・黄色と童謡にあるように、チューリップは強い原色がとても多いんですよね。
ガーデナーを細々とやり続けながら、どうしてチューリップだけでなく、ビオラも薔薇もシックな色が無いのかな、と思ったことがあるんです。

2024年に、ブログかInstagramでガーデナー達がいち早く、黒いビオラを植えていたり、24年に紹介された、褪せた色合いの縁が波打っている淡色のビオラも、とうに植えられていたのを見て、何故か花の苗は原色が多く、シックなものが無い。と、やはり思いました。
 
Brown Sugar
 

2025年、素敵な名前を持つ庭の薔薇は、丁度5月の盛りを迎え、一斉に花開いています。
いつも読んで下さる皆さんにはお馴染みの薔薇を、今年も変わらずご覧頂いていますが。
実はあの薔薇達は、花屋さんには無いんですよね。
 
それで薔薇と言えば、皆さんにお馴染みのアノ形だけが、プレゼントや日常の花瓶を彩る花に使われているんでしょうね。

私は薔薇を大苗で購入して育てて咲かせているんですが。
農園で別に出回っていない薔薇を育てて、花屋で切り花用として販売し、市井の人達に届くようにすれば、もっと薔薇が身近になると思うんです。

バラを育て始めて知ったんですが、薔薇の品種は百を超えており、現在も薔薇の新しい苗が生まれ続けているのは、皆さんご存じでしたか?

新種の薔薇でヒット作があり、情報の早いロザリアン達は、ヒット品種の苗(市販分)をたちまち押さえてしまう、というのが毎年の風物詩です。
 
注記 ロザリアンとは、薔薇を育てるガーデナーのこと。
 
 
薔薇の名前もものすごくたくさん有り、「宙(そら)」や「エバンタイユドール」「ラテールヴェール」「ソワレ」等、淡いモードカラーやカメリアやシャクヤクを思わせる上品なバラが多数存在します。
この多くは、国産のバラです。
「コンフィチュール」は、おそらく愛を語るテーブルでも、生育を祝う小さなベッドの傍でも、
「タフタ」は、パートナーへの毎日の中でのサプライズに、ぴったりだと思うんです。

「葵の上(Lady Aoi)」なんていう、源氏物語の登場人物の名を着けた、美しい禅的な雰囲気の薔薇もあります。
 
こういった美しい名と姿を持つ薔薇を

切り花にして花屋に置いてください。

するとガーデナーのこちらにも、切り花を贈りたいという方々にも、品種を生み出すラボの方々にも、
「色々と良いことがあります。」
 
伽羅のリボンが似合う薔薇達を、
切り花にして流通させて下さい。

はなはなショップ
https://hanahana-shop.com/

ロサ・オリエンティス
https://www.baranoie.com/

Pierre de Ronsard
 
ガーデナー歴がやたらと長い私としては、寄せ植えはシーズンが終わる頃に泣きます。
ベランダやお庭を立体的に構成すると、少ないスペースでも広いスペースでも、映えますよ。
数年前見かけて好きだったのは、新築のモダンハウスの玄関先。
門の外の小さなスペースに、大ぶりの素焼きで、たった一鉢に、選び抜いた1種類の花を植えていました。
こちらは引き算の感覚ですよね。

人の趣味は止めないし否定しないけど、ガーデニンググッズのファンシーさは、我々ガーデナーにとって、大きな困りごとの1つですよね。(ペタリ・・・、ペタリ・・。)
 
 
20250515 21:46 注記を追加しました。
 
 
Rainy Blue

As a Pierre de Ronsard Gardener, I have already exceeded some double digit years through.

One thing I have felt since about 2024 is why are there always only flowers in vivid colors? This is the reason.
In my city, tulips were once planted endlessly along a long six-lane boulevard that ran from the front of the station to the harbor in the late 80s.
 
I noticed it because it was introduced in the “Trendy News” magazine, which had just gone out of print.
Since tulips germinate from bulbs, they are planted in the soil the previous winter, which means that the new variety of tulips had already been selected and planted by city or ward office employees before the magazine's introduction.

Whether I happened to catch the wrong train or not, I still have a beautiful memory of walking down the main street lined with light-colored tulips in my uniform, relying on my floral mode sense of dress.
I wonder what happened to me? Is this an annual thing? I asked the adults, but could get no concrete information.
It's like that every year. Some said, “I don't know,” while others said, “I don't know,” and I don't remember what happened the following year, so I'm sure there were no tulips that caught my eye.

In the 90's, I think it was on the radio that every year, tulips lined the main street from the train station.
And then one year they ceased to exist and I was disappointed.
 
As the nursery rhyme says, red, white, and yellow, tulips are very strong primary colors.
As I continued to work as a gardener in detail, I once wondered why there were no chic colors, not only for tulips, but also for violas and roses.

In 2024, I saw on a blog or Instagram that gardeners were among the first to plant black violas, and the light-colored violas with wavy edges in faded shades that were introduced in 24 were finally planted, and I wondered why there were so many primary colors in flower plants and nothing chic. I still wondered why there were so many primary colors and nothing chic.


le charme

In 2025, the roses in the garden with the wonderful name are all blooming at once, just at the height of May.
For those of you who always read us, you are seeing the same roses that you are familiar with this year.
Actually, you can't find those roses in flower shops.
 
So, when it comes to roses, only the familiar shapes are used as gifts or to decorate vases in everyday life.

I buy roses as large seedlings and grow them to bloom.
I think that if we could grow roses that are not available separately at farms and sell them for cut flowers at flower shops so that they can reach the city people, roses would become more accessible.

When I started growing roses, I learned that there are over a hundred varieties of roses, and did you know that new rose seedlings are still being born today?

It is a yearly tradition that there is a new breed of rose that becomes a hit, and rosarians, who are quick with information, quickly seize the seedlings of the hit varieties (commercially available).

Note : Rosarian is a gardener who grows roses. 
 
There are so many names of roses, such as “Sora,” “Evantaille d'Or,” “Laterale Vert,” “Soiree,” and many other elegant roses that remind us of light modish colors, camelias, and peonies.
 
Many of these roses are domestic.
The “Confiture” is perhaps at the table where you talk about love, or by the little bed where you celebrate growing up,
I think “Taffeta” would be a perfect surprise for your partner in the midst of the day-to-day.

There is even a beautiful Zen-inspired rose named after a character in the Tale of Genji, Lady Aoi.
 
Please buy roses with such beautiful names and figures as cut flowers at a florist.

Please cut them and put them in your florist's shop.

This will be good for gardeners, for those who want to gift cut flowers, and for the lab that products the varieties,
There are "many good things that come from these".

Roses that look good with Kyara(Silk) ribbons,
Please distribute them as cut flowers.

Hanahana Shop
https://hanahana-shop.com/

Rosa Orientis
https://www.baranoie.com/

Sabon
 
As I have been a gardener for a very long time, I cry at the end of the season for mishaps.
A three-dimensional composition of a balcony or garden can look great in a small or large space.
One of my favorite things I saw a few years ago was the front porch of a newly built modern house.
In a small space outside the gate, a single, large, unglazed pot was planted with a single type of flower that had been carefully selected.
This one has a sense of subtraction.

I don't stop or deny people's taste, but the fanciness of gardening goods is one of the major annoyances for us gardeners. (Petali... Petali...)
 
 
20250515 21:46 Notes added.
 
 
Brown Sugar



 


2024/05/19

出かけられない日曜日

 
ブラウンシュガー(薔薇)
 
日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
 
本来なら今日は出かける日だったんですが、コンディションがあまり良くないので取りやめました。
 
写真は薔薇のブラウンシュガー。
 

ブラウンシュガー(薔薇)

 
こうして見るとおわかりのとおり、一本一本が咲くのではなく、ひと枝にたわわに咲き誇り、非常に個性的ではあるんですけれど、とてもエレガントで、華やかで、艶やかでもある花です。
 
とにかくいま我が家の素敵な名前を持つ小さな庭は、薔薇が真っ盛りです。
 
1番花で良かったと思いますが、昨年より大きく立派に開くものは開き、新しく迎えて、どうかな? と、おそるおそる育てていた薔薇達も無事、次々に花開き、そんなに一生懸命かつセンシティブに育てていたっけな? と少し恥ずかしくなるほどです。
 
ブラウンシュガー(薔薇)

 
薔薇本は3冊か4冊買い、その中で1番私の感じに合ったメソッドを選び、それに従って、鉢増しと植え替えをしました。
春、夏、秋、晩秋、冬の間も、気をつけていたのは水やりと日当たりと風通しです。
また、次に病害虫で、なるたけ薬剤を少なく使用する方法を採っていました。

ですが以前書いたように、薬剤はどんどんめざましく発展していて、薔薇を育てる愛好家のことをロザリアンと言うそうですけれど。
ロザリアン達の住環境も踏まえて、薬効があり住宅密集地でもうまく使用できたり、ナチュラル成分を前面に打ち出したり、最初から植え込む土に混ぜておけば、かなりの効果を発揮する予防薬まであり、私は今年はあまり薔薇のことを心配していません。
 
ピエール・ドゥ・ロンサールとレイニー・ブルー(ともに薔薇)
 
本の受け売りなんですけれど。
薔薇というのは樹なんだそうです。
鉢植えだし花を咲かせるし、草花では? と思われる方も多いでしょうし、私もその考え方にとても驚きました。 

で、2年目に突入した薔薇栽培をやっていて、本当に樹だな、としみじみ思います。
 
サボン(薔薇)
なので、薔薇は育てるのが難しいとか、とても弱いとか、雨に当ててはいけないらしい、という私が耳にしていたあれこれは、どうも昔の話なんだと思います。
樹だから、けっこう頑丈なんですよね。

確かに弱い薔薇もあるし、雨に当てないで育てれば上手くいく品種もあるんですね。
だから違いますよ、とは言えない。
 
けれど、そうでない薔薇も数多くあり、考えみれば、じゃあバラ園の薔薇達は雨に打たれていますが、それはどうなんでしょうか?
ということになっていくんですよね。
 
むろん、人の鑑賞に堪えうる花を維持するために、プロの方々が手をかけて育てていますので、雨の後には注意深く観察して、適宜手を加えるのは当然です。
でも、正直、庭に薔薇があるお宅全部で、雨後の手入れをやっているかといったら、たぶん違うと思います。
 
メモワール(薔薇)
 
 薬剤も、最初は困ったなぁ、と思っていたのが、私のように過敏な者は、マスク手袋ゴーグルその後シャワーはマストですけれど。
現在は、薔薇の薬剤ってカジュアルに使用できて、当然薬害の心配はないものがほとんどではないでしょうか。
だって、免許がなくて買えるものなんですから。

 
キャリス(薔薇)
 
難しいよね。とか、大変だよね。とか、思っていることって取り組んでみれば、実はとても実際的な考えの展開だったり、具体的で現実的な対処の連続だったりもします。
 
正直、プライベートガーデンとして公開できるほどではないですし、目指してもいないんですが。(私は独り占め野郎です。ごめんなさい。)
手前味噌でも、明らかに昨年より立派な花を咲かせることができているというのは、薔薇の育成は、思われているより簡単なのかもしれません。
 
ここでいう簡単というのは、たやすいことを指すのではなく、実際的で、具体的で、現実的なのだ、という意味で、確かにその発見がありました。 

こういうざっくりした、手についた考え方を持っている限り、あまり怖がることはないのかもしれません。
何事も。
 
大きくなったインフィニティローズ(元はミニバラ)
 
近くに薔薇を育てているお宅はありますか?
公園でもいいです。
 
いまが薔薇の1番花のハイシーズンなので、薫風の中、帽子と日焼け止めと水分を携帯するのを忘れずに、近所のガーデナー達の手仕事を見て回るのもいいかもしれません。
 
それでは、素敵な日曜日をお過ごし下さい。
 
 
 20240519 文章を直し、写真を追加しました。


 
 
 





     

2024/05/06

素敵な名前を持つ小さな庭:五月雨

 
雨の中のブラウン・シュガー

連休最終日、私の住む街は、朝から明るい雨が降っていました。
 
2輪ともブラウン・シュガー

朝早くに目が覚め、呼ばれたような気がして素敵な名前を持つ庭に出ると、温かい五月の雨がとても静かな中、降っていました。
 
ブラウン・シュガーもそうですけれど、こっちベクトルの薔薇は、その時の最高気温、最低気温で赤系の色の出かたが違うんだそうです。
 
このブラウンシュガーは、昨年の秋に開花していた記憶があるのですが。そのときはもっと茜色に近かったように思います。
ですが、素敵な名前の小さな庭で晩秋・冬・春を過ごした後、このように強い赤みを持った花が開きました。
前回の冬は、比較的暖かったような思い出があります。
つまり温かいと赤みが強く出るのが、ブラウンシュガーなのかもしれません。


雨のピエール・ドゥ・ロンサール

今朝の雨は、少し琥珀がかった色の光を持っていたので、少し淡く色が乗っていますが、明るい雨の日のなんともやわらかい光を残しておきたくて、補正で全部消さないでおきました。
私の小さな庭で花開いたピエール・ドゥ・ロンサールが甘受する天上からの”さいわひ”が、素敵なものであるといいのだけれど。
 

雨のビオラ

素敵な名前の小さな庭の冬と春を彩ってくれたビオラの寄植えもそろそろシーズンの終わりを迎えています。
少し4月は家の中のことに夢中になっていたため、あまり剪定や花がら摘みを行えませんでした。
そのせいでかなり徒長してしまい、全体が下の土が見えるほど倒れて咲いていたんですね。
 
それで考えた挙げ句、麻ひもで周りを囲んで軽く結わえて束ねて、茎が伸びたまま生育させています。
 
遠くから見ると、少しだけイングリッシュ・ガーデンの風情があって、なかなかお気に入りです。 
 

雨のピンクパッション(クレマチス)

我が家の巨大なクレマチスはいまちょうど盛りで、次々に大きな蕾が立ち上がり、美しく爛熳です。
 
クレマチスってどうしてこうも惹かれるのかな、と思うと、どこか神秘的なんですよね。
メッセージに象がもしあれば、クレマチスの形で花開くのかな、と思います。
 
 
雨の中のピンクパッション


 
 
私、ピンクパッションがこんなに充実して咲いて、なんだか園芸やってて良かったな、としみじみと熱い心が自分の中にも存在しているのを感じています。 
 
どうしてかわからないんですけれど。
この部屋に来たときに、庭を作ろう、と、どこかで決めていたようにいまでは思います。
 
この部屋のベランダは、とても嫌な記憶がある場所で、最初は植木を置き始めたとき、ものすごくナーバスになったりしていたんですが、ご近所の方々の寛容な沈黙に支えられて、少しずつ充実してきました。
 
シンボルツリーも植えて、せめて近隣の方々の窓から、あの庭は今日はどうだろう? という潤いを提供できないだろうか、という気持ちもありました。
でも毎日カーテンを開けて、庭の様子を無心で眺めているのは、やはり私なんですよね。 

きっと私は、ずっと自分だけの庭が欲しかったんですね。

良かったです。
園芸という趣味を持てて。
 
 
以上、 素敵な名前を持つ小さな庭:五月雨、でした。



20240508 21:48 誤字を直しました。

 
 

2024/05/05

薔薇の名は、ピエール・ドゥ・ロンサール

 

ピエール・ドゥ・ロンサール


 
日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
 
 
ゴールデンウイーク半ばです。
 
暑いですね。
私の住む街では、昨日ぐらいから日中の最高気温が上がりエアコンをつけました。
 
いきなり鮮やかな初夏が始まり、少々面食らっているので、なんだか1日コーヒーが飲みたくて仕方がなかったですし、夜はコンビニエンスストアでビールを買ってきて、遅い夕食と共に楽しみました。

衣替えついでに小さな部屋を自分の専用スペースにしようと色々と動いています。
でもなかなか思うように進まず、限られた空間をいかに自分好みにするか頭をフル回転させています。
 
落ち着いた雰囲気でいて植物を少々飾れて、疲れたら少し休憩するコーヒーテーブルと小さな椅子を探しているんですが、これがなかなかないんですよね。

 

前からのピエール・ドゥ・ロンサール

以前、記憶が動画である。と書いたんですが。
実は私のイメージというのは、色のついた出来上がりの絵なんですね。
 
なので、このデザインの椅子。という明確な輪郭はあるものの、実際はネット検索の画像で好みのものをピックアップするので、イメージと違うものばかりに行き当たってしまうんです。
当たり前なんですけれど。
イメージが絵なので。
別に絵画の習いがあるわけではないんですけれど。
みなさんのイメージって絵ですか? それとも写真でしょうか?
医学系の新書を読み解けば、そういったことが書かれているんでしょうか。

 

明るめに調整をいれたピエール・ドゥ・ロンサール

 
さて、本日は、もうすでにしつこくしつこく写真が出ているように(笑)、ピエール・ドゥ・ロンサール祭りとなっております。

 
ピエール・ドゥ・ロンサールは、薔薇栽培に手を出した者の多くが好む薔薇としてとても有名な薔薇です。
一軍の薔薇ということなんですね。
そういう薔薇の著名なコンテストでは、すでに殿堂入りの薔薇です。
 

私は最初は、へえ、そんなもんかな、程度だったんですが。
薔薇の鉢植えがどんどん増えて行くにつれて、ピエール・ドゥ・ロンサールの魅力に気付き、昨年大苗を手に入れて、育てていました。
それが今朝、たくさん出ている蕾の中から5輪ほどが開花していました。
そのひとつを切ってきて、しつこくあらゆる角度から撮影しているのが、今日の写真です(笑)


ななめ後ろからのピエール・ドゥ・ロンサール
 

美しいでしょう?
なんとも上品で瀟洒で気品ある薔薇なんですよね。
これで頑丈というギャップがあって、そんなところも好きです。
 
なんとか開花にこぎ着けた感想は、想像を超えた美しさと繊細さがあり、鮮やかすぎないおとなしめの色で、まるで大人の美しい女性を見かけたような華やぎが胸をよぎります。
 
ご想像のとおり薔薇のハイシーズンは4月末から5月で、素敵な名前の小さな庭の薔薇達はたくさんの蕾をつけており、この一週間で一斉に1番花が咲くようです。
ひっそりした私の小さな庭が、一時的に豪華絢爛な庭になる予定です(笑)
 
やっと体調とコンディションが安定してきたので、素敵な名前を持つ小さな庭に出ると、曇り空の中強い風が吹いていて、雨の匂いがしていました。
五月雨の降る庭がピエール・ドゥ・ロンサールの初日かと、胸ときめかせていたんですが、いまのところ雨はまだやって来ていません。
 

ピオラの開花期も、もうすぐ終わりです。

天気予報によると夜過ぎには雨が落ちてくるそうなので、今夜は雨の音を聞きながら初夏の夜を過ごすので、お供は読書とほんの少しのお酒にしようか、それともカジュアルにビールにしようか、嬉しさの"つもり"を感性を全開にして味わっています。
 
夏は苦手ですが、初夏の強くなった日射しの中、美しい午後をただ贅沢に窓の外を見ながら過ごすのも、とても美しい時間の持ち方ですよね。
 
最高気温に合わせて、私は、今日、サーティーワンのアイスクリームをUber Eatsで頼もうかな、と思っています。
 
それでは、素敵な日曜日をお過ごし下さい。


 

 20240505 19:39 誤字を直しました。