なので、もし「JACK
iN THE BOX」のジャックを、J-HOPEさんがアルバム全体を旅する男の代名詞として置いているのなら(だとすれば、それは自分の分身でもありますよね)、ジャック(主人公)はタロットのフール(愚者)という、可能性や自由、始まりを示す絵柄に出てくる存在(道化師ハアレクインそしてジョーカーでもある)の象徴なのではないかな、なんて思いました。
(見た後、私はケイティペリーのM Vを連想したんですけれど、後述するように、このMVのデレクションは、テイラーのYou Need To Calm Downを手掛けた方なんだそうです。あれもちょっとクスッと笑える毒のあるポップなM Vでしたよね)
M V中で、このもう1人の自分を演ずるグクさんが、とても明るくハッピースマイルを振り撒きながら、あれこれコミカルなのに、頭の中だけに存在しているはずのもう1人の自分が、現実を侵食していくので、一見、楽しそうなM Vですが、チャーリー・プースさん演じる主人公の状況をよくよく考えてみると、けっこう大変なことになっている、というのが、このM V全編に漂う躁っぽい混乱をすごく上手に表現していると思いました。
(描かれてるのを見てなるほどと思ったんですが、混乱って確かにポップさを帯びてますよね。納得)
M Vの最後にクレジットされるデレクションのドリュー・キルシュは、検索すると、テイラー・スウィフトの「You Need To Calm Down」のMVを手掛けている方だと情報が出てきましたので、毒のあるポップ映像を得意とされている方みたいですね。
「You
Need To Calm Down」もすごくハッピーなパステルポップの世界の中で、わりかし大変なことがどんどん起こっていくというものでした。
Taylor Swift オフィシャルチャンネルより
「You
Need To Calm Down」 MV
「Left
and Right」のMVでも、ポップさの中にかなり強烈なメッセージが入っている作品だと私は解釈しました。