「男は黙ってサッポロビール、
女は黙ってキリンビール、
どちらでもない人々は、
たぶんリタスプモーニ。」
翌日付記
こちらは、老舗バーのひとつであるモダンタイムスでの一枚です。
人気店で在り続け、いまは若者が集うエリアで営業を続けています。
私も街でお酒を飲むのを再開して、久しぶりに伺って静かに、時にワイワイした素敵な喧噪の中でお酒と料理を楽しんでいます。
昔、別の場所で営業していた頃は、「カルボナーラ」が口コミの名物でした。
いつも卵の黄身が一番上に乗っているカルボナーラで、その変化球のひと品はどうも初代マスターのオリジナルと茶目っ気だったそうです。
私は、こちらのお店でも素敵な時間を過ごしていた青年期を送っており、マスターがバーテンダーの免許を持っている、お酒と料理の味の保証があるお店で、私が行き始めた頃は既に有名店でした。
お店のお客さん達はみなさん穏やかで、私は安心した時間を過ごしていたものです。
モダンタイムスが今の場所に移動し、このエリアに来る方達が大人の味をここで初めて覚える場所と紹介があり、時とともに変わっていくお店のスタイルと、変わらない部分を持つこちらのやり方に胸の奥が少しだけ熱くなったのを覚えています。
この少しだけ、という所がモダンタイムスを知る人達は全員深く頷く所だと思うんですが。
そういう熱さを帯びたCOOLさを持つ場所だと、また伺うようになっても思います。
先日告知が店内と看板に出ていたのですが。
モダンタイムスは2024年10月31日をもって、一ヶ月間改装休業に入り、2024年12月2日から「モダンニュータイムス」と店名を改め、営業を再開するそうです。
2代目マスターが大変きめ細かく、そして要所要所を押さえた、むしろ初代マスターよりお店の采配が上手なのではないか?(笑)と実は思っていたのですが、今回のリニューアルでの英断を楽しみにしています。
変わるところは、フードの提供としてハンバーグ等をやめ、ドリンクに重点を置いたカジュアルなバーにするそうです。
それと「モダンニュータイムス」に店名をリニューアルする点。
初代マスターから店を受け継ぎ、モダンタイムスをきちっと守って来て下さっていた2代目がおそらく、自分の店としてこれからここを動かしても、もう良い、と非常に謙虚な判断をなさったのだろうと、静かに熱い気持ちになる告知でした。
私はこの街が長いので、ちょっとだけ出しゃばりますが。
何かが変わっていくことを、ことさら声高に「変えること無いのに」と言う方々が、この街にも一定数おられます。
それは惜しむこととは違います。
それは、先に進もうとすること、進んでいこうとする豊かな時間の流れに寄りそって生きていくことを、遮ることです。
私に比べれば若き店主であろう2代目の英断を見守り、影に日向に応援する気持ちを見せるべきではないですか?
何か言われている所を見たわけではないのですが。
一応、事前に申し上げておきます。
この街の自慢を守るには、色々な守り方があります。
何か言いたくなる方々の英断を期待しております。
最近、また行き始めた客の1人より。
20241012 13:13 エナメル付記