夜ですから、ボリュームに気をつけて聴いてみてくださいね。 私と同じ種類の方々は、とりたててなんということもない内容が書かれている文字を目で追っていると、落ち着く傾向を持っています。 なので、私は、この後、5日間くらい、誰の心も刺激しない、こわくない、気持ちを動揺させない、普段の話題を音楽のご紹介と共に書きます。 更新は、夜の10時です。 なので、よかったら、しばらくの間、お付き合いください。 去年もご紹介した「Sometimes It Snows In April」 ですが、この楽曲を知って以来、私は、気持ちが疲れた時なんかによくかけています。 色々と素晴らしい訳があるんですが、私はシンプルに「4月には、ときどき雪が降る」という字面で気持ちの中にしまっています。 プリンスのオフィシャルサイトの解説によると、この「Sometimes It Snows In April」 は1977年ごろから未完成の曲として何年も存在していましたが、1985年に録音されたんだそうです。 (Google Chromeの日本語訳より) 参照リンク プリンス オフィシャルサイト PRINCEVAULT https://princevault.com/index.php?title=Sometimes_It_Snows_In_April 元は、1986年プリンスの映画「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」のサウンド・トラックだったんですけれど、ずっと昔から未完成の曲として存在していたということは、プリンスの巨大な人生の中で、こういった無常の中に愛が光る人生観があったのですから、プリンスというミュージシャンの多彩さと深み、凄み、のようなものを、この楽曲に私は強く感じます。 私が、「Sometimes It Snows In April」がとても好きな理由に、メロディラインからの連想に、全てが通り過ぎた後の静寂の中に陽だまりがただ、ある、午後早くのイメージがあるからです。
私の頭の中には、その午後早くに、雪が舞い散り、落ちるまでもなく消えていく、あせた陽だまりの情景があります。 花の季節に、場違いですらある祝福が、ただ力無く静かに降っている。 そんな、無常観すら感じさせる映像があるので、この曲がとても好きなんですね。 歌詞は素晴らしい訳がされていますので、ぜひ「Sometimes It Snows In April 和訳」で検索して読んでみてください。 2020年前後に、私はコンサートやライブで、ファンがアーティストと一緒に合唱するシング・アロング(sing along)のことを知りました。 私は、それまで、ライブに行って好きな曲をアーティストがやってくれても、胸の中で一緒に歌う、という感じで、外から見ると、ただ目を見開いて(怖いよ)、アーティストをガン見しているにとどめていたんですね。
ですが、2020年前後には、会場でファンとアーティストが一緒に大合唱する光景が当たり前になっていると知り、最初は驚いたんです。 行った人は、アーティストの歌を聴きたいだろうに、他の人の歌声が混ざって嫌じゃないのかな。私は、正直それはちょっと迷惑だな、と思いました。 私がライブに行く目的は、アーティストの演奏と生歌と生パフォーマンスを聴きに行き、感じに行くのであって、皆で一緒に歌う一体感が欲しくて行ってるわけではないからです。 けれど、プリンスの「Sometimes It Snows In April」のとあるライブ動画を見て、少し、考えが「増えました。」 ライブに行く目的は、書いたように、聴きに行き、感じに行く、のは変わらないんですけれど、その楽曲への愛情を表現するのに一緒に歌うのも、また、そのライブを感じることに変わりはない、と価値観が増えたんです。 なんかですね、以前、プリンスが、アコースティックギターでこの「Sometimes It Snows In April」を、小さなホールのようなところで演奏している動画を見たんですね。 そうしたら、そこでシンガロングが起こっていたんです。(※) プリンスといえば世界的な大スーパースターですから、みんな、拝聴する、という姿勢なんだと思うんです。もっと能動的で応援する、声援を送る。そんな感じで。 でも、その動画では、この楽曲をアコースティックギターで弾き語るプリンスと一緒に、会場に集まった人たちが、ただ嬉しそうに一緒に歌っているんです。