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うっかりカツカツやって来て、うっかり居ない。( By O.)
 
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2025/12/13

”雪の街から来る” / “Coming from a Snow Town” / The Rover

 

私は冬が好きなんですが、中々深々と寒くならないんですよね。
もう12月も半ばに差し掛かり始めて、来週には非常に高温になる日があるようで、今が12月という感じがしません。
雪が冬に1度か2度降るというより舞う日があるんですが、その日が何より楽しみです。
去年は素敵な名前を持つ庭に薄く積もった日が2日あって、とても嬉しかったのを強く記憶しています。
 
あまり雪が好きな人は居ないようですね。
粉雪や風花は好きでも、雪を好む人は年々減っていっているような気がします。
1時期、ホワイト・クリスマスをわざわざ意識しない地域に住んでいたので、雪が非常に厄介な物だとよく知っているんですが、当時から雪が好きでした。
 
今では信じられない程広く深い道路脇の排水溝に、雪が高く積もり、排水溝だと知っているんですが、積もった雪は固いのだと思い、勢いよく踏み込んでみたら、深く沈んで脛(すね)に青痣と切り傷を作ったりしていました。(大丈夫だったんですか?)←1月程で治りました。 

冬の期間に降る雪の種類が、初冬・真冬・晩冬と違うので、あゝとうとうこの雪が・・・、と暗い藍色の空に大きな雪が雨のように降りしきるのを見上げ、これから春先になる迄、歩くと足の裏が痛くなるのを通り越し、危険な程何も感じなくなる日々が始まるんだな、と無表情になっていましたが、雪が好きでした。
 
何かが違うと思われていると思いますが、雪の話を続けます。
 
午後のザ・プリンス(薔薇) / The Prince (Rose) in the Afternoon
 
そんなに雪があるなら、雪だるまや雪うさぎ、そしてカマクラを作ってその中に炬燵を入れ、餅を網の上で焼けていいわね、と思われるでしょうが、誰もやりませんでした。
その土地に行って1年程経過した頃、「かまくらは作らないの?」と訊いてみると、「かまくら? 作れるけど作らないよ」と、今日は家に電気が通っていた? と尋いたかのような顔をされたのが衝撃的でした。
本格的なカマクラは、私は1度も作ったことがありません。
 
これでも12月なんですよ(笑)
 
確か、ものすごく暇な時に、単に知り合いなだけの子供3.4人で、ピザを焼く竈のようなカマクラ的な物を作ってすぐ出来てしまい、誰一人、もっと高くして中で餅を焼こうと言い出さず、大して楽しくないレジャーなのだな、と私以外は再確認して終わったような記憶があります。
雪だるまはその土地に行った最初の年にだけ作りました。
雪合戦も一度しかやったことが無いと思います。
 
雪は雨と同じなんです。
降ってくるものでしか無いんです。 
なので皆さんが遊びに行かれたり、暖炉を囲んでいる窓の外に小さく此方を向いている雪だるまは、歓迎の意で置いてあるんです。
頼まれて作る人は無表情で作っているので、もしそれを見かけたら、本当に雨と同じなんだな、と少し驚かれると思います。
 
 
松任谷由美の曲「恋人がサンタクロース」に、”雪の街から来る”という一節があります。
実際のセント・ニコラウスの住む街と、楽曲の登場人物である男の人が雪に慣れていると示唆する一節で、お馴染みですね。
楽曲の"私"は、雪が雨と同じ感覚の町に住んでいるんでしょう。
だから"遠い町へとサンタが連れて行ったきり"というエピソードから、その後、遠い町へ出掛けて”お洒落なお姉さん”と再会することが出来ないんです。
 
”雪の街から来る”という言葉と響きに、私は敬意を聴き取ります。
自分も雪を知っているから、それよりも雪深い街から”彼”が雪の夜に、”お姉さん”に逢いに来る。その凄まじい苦労が分かるからです。
この敬意の底にうっすらと 「命を懸けてやって来る」というニュアンスまで漂っているのを、雪を知っている私も感じ取っているんでしょうね。
 
多分、サンタクロースが尊敬されているのは、雪の夜に街を越えてやって来るからです。
 
雪が日常な場所でそういう暮らしを一時期していたと話すと、春が待ち遠しいでしょう? とか、春が嬉しいでしょう? とか、先入観だらけの定型を言われていましたが、特に春に価値を見出していませんでした。
冬が好きだったからです。
やがて雪に霙(みぞれ)が混ざり始めて、東京という所では"名残り雪"という美しい名前の粉雪が降るのだ。本当だろうか? と、あゝ春が来てしまう。そう詰まらなく思っていました。
 
日本の物語には「雪」「あられ」という固有名詞はありますが、あまり「みぞれ」はありません。
何故なんでしょうね。
 
「あめゆじゅ・とてちてけんじゃ」と描かれているのに。
あんなにしみじみと喉を潤す、静かな雪の季節に忘れていた新緑の香りを思い出すものは無いのに。 

「天上のアイスクリーム」は、アイスクリンと言う名前の、滑らかでは無い、ザクザクしたアイスクリームです。
今年の冬は、私はアイスクリームをいつもより食べたいと思います。
 
以上、”雪の街から来る” でした。 









 
 
 
 
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I love winter, but it just doesn't get properly cold.
It's already mid-December, and next week is supposed to bring unusually warm days. It doesn't feel like December at all.
Rather than snow falling once or twice in winter, we get days when it just flutters down. Those days are what I look forward to most.
Last year, I vividly remember two days when a light dusting fell on a garden with a KAWAII name, and I was overjoyed.
 
Not many people seem to like snow much, though.
Even if they like powder snow or snowflakes drifting in the wind, it feels like fewer and fewer people actually enjoy snow itself.
I lived for a while in a region where people didn't particularly care about a White Christmas, so I know full well how troublesome snow can be. But even back then, I liked snow.
 
I used to step into the incredibly wide and deep roadside drainage ditches, piled high with snow. I knew they were ditches, but I thought the packed snow would be solid. When I stomped in forcefully, I'd sink deep, getting bruises and cuts on my shins. (Were you okay?) ← It healed in about a month.

The types of snow that fall during winter differ between early winter, midwinter, and late winter. So, when I'd look up at the dark indigo sky and see large snowflakes falling like rain, thinking, “Ah, finally, this snow...”, I'd become expressionless, realizing that from now until early spring, the days would begin where walking would go beyond just hurting the soles of my feet to becoming dangerously numb. But I loved the snow.
 
I know you probably think something's off, but I'll continue talking about the snow.
 
午後のザ・プリンス(薔薇) / The Prince (Rose) in the Afternoon
 
With all that snow, you'd think someone would make snowmen, snow rabbits, or a kamakura snow hut with a kotatsu inside to roast mochi on a grill, but no one did.

About a year after moving to that area, I asked, “Don't you build kamakura?” The response was, “Kamakura? We could build one, but we don't.” The look on their face was as if I'd asked, “Did you have electricity at home today?” It was shocking.
I've never built a proper kamakura myself.

Can you believe it's December already? (lol)
I distinctly remember, during an incredibly idle moment, a group of three or four kids who were merely acquaintances built something like a kamakura—a snow hut with a pizza oven—and finished it almost immediately. Not a single one suggested making it taller to roast mochi inside, and I recall everyone except me reaffirming that it was a rather dull leisure activity.
I only made a snowman the first year I visited that place.
I think I've only ever had a snowball fight once.
 
Snow is just like rain.
It's only something that falls from above.
So those snowmen you see outside windows, facing slightly toward you as you go out to play or gather around the fireplace, are placed there as a sign of welcome.
The people asked to make them do so with expressionless faces, so if you happen to see one, you might be a little surprised to realize it really is just like rain
 

Yumi Matsutoya's song “ Santa Claus is MyLove.” includes the line “coming from a snowy town.”
It's a familiar phrase suggesting the actual town where Saint Nicholas lives and that the song's male character is accustomed to snow.
The “I” in the song probably lives in a town where snow feels like rain.
That's why, after the episode where “Santa took me to a distant town,” he can't go back to that distant town to meet the “stylish lady” again.
 
In the words and sound of “coming from a snowy town,” I hear respect.
Because I know snow too, I understand the tremendous effort it takes for “him” to come from a town deeper in snow on a snowy night to meet the “lady.”
Beneath this respect, I sense a faint nuance of “risking his life to come”—something I, too, who know snow, must perceive.
 
Perhaps Santa Claus is respected precisely because he comes across towns on snowy nights.
 
When I mentioned living for a time in a place where snow was everyday life, people would say things like, “You must have longed for spring, right?” or “Spring must have been a joy, huh?” But I didn't particularly value spring.
Because I loved winter.
Eventually, sleet began mixing with the snow, and in a place like Tokyo, powdery snow with the beautiful name “Nagoriyuki” would fall. Is that really true? Ah, spring is coming. I found it rather dull.
 
Japanese stories have proper nouns like “Snow” and “Mizore,” but rarely mention “Sleet.”
Why is that, I wonder?
 
Even though it's depicted as “rain and sleet, dripping and falling” (AmeYujyu tote chite kenjya).
Nothing else reminds me of the scent of fresh greenery, forgotten during that quiet snow season that so deeply moistens the throat.

“Heavenly ice cream” is actually called " ice-cren"  a rough, crunchy ice cream, not smooth.
This winter, I think I'll want to eat ice cream more than usual.
 
That's all from “Coming from the Snowy Town.


Translated with DeepL.com (free version)








 
 
 
 
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2023/10/31

SATURDAY NIGHT ZOMBIES / 松任谷由実 (Yumi Matsutouya)


 
ハロウィンの今夜、聴く音楽に困っているのなら、
よろしければ。
 
 
 
 
SATURDAY NIGHT ZOMBIES / 松任谷由実 (Yumi Matsutouya)
 
アルバム 「ダイアモンドダストが消えぬまに」収録
 
作詞・作曲 松任谷由実 (Yumi Matsutouya)
編曲 松任谷正隆 (Masataka Matsutouya)
 
Spotify、Apple Music iTunesで配信、販売中。
 
この楽曲はまだ子供だった制服を着ていた頃の私に、とてもとても強い影響を与えた楽曲であり、この曲をエンディングテーマに使っていた土曜の夜のバラエティ番組のスペシャル放送で、日本中の視聴者達に、素晴らしい魔法をかけてみせた、私の中では、エポックメイキングであり、伝説の放送でもある、想い出の楽曲です。
 
子供の頃からなんとなく思っていた、
ドラキュラの仮装をする人は、
その時1番、格好良くて、
ハンサムで、いい男がやるものなのだ。
全くもって、それには大賛成!
という拍手喝采の証明をしてみせ、
いまだにその洗練が、私に強い影響を与えていることは、
ここだけの秘密です。
 
 
ハロウィンの夜をどうかお楽しみください。
 
仮装のままパーティから帰られる方は、くれぐれも気をつけて。
狼男が出るかもしれません。
 
その狼男が、皮ジャン姿のダンスがとても上手な男性であることを願いつつ。
 
20231031 エナメル
 
 
 
 
 
 
2022年10月29日 ハロウィンの夜に起こった、
韓国、梨泰院での痛ましい惨事に、
謹んで黙祷を捧げさせていただきます。
 
 
 
 
 
 
20231031 18:52 足りない箇所を追加しました。
 
 
 
 

2023/07/06

Japanese Summer Maniac Pops ー 睡蓮の開く音がする月夜 第3夜 ー ようこそ輝く時間へ / 松任谷由美 (Yumi Matsutoya)

 

Japanese Summer Maniac Pops

ー 睡蓮の開く音がする月夜  3夜 ー

 

ようこそ輝く時間へ / 松任谷由美 (Yumi Matsutoya)

 

 

 

アルバム PEARL PIERCE 収録

 

 

松任谷由美を語るときに、アルバム「パール・ピアス」以前、「パール・ピアス」以降で区分けが行われる。

 

というのを、昔読んだことがあるんですが、例によって、私はこの意見は支持しません(笑)。

 

私の、アルバム「PEARL PIERCE」観ですが。

 

タイトルトラックの「真珠のピアス」の中で歌われている、女性の復讐と”されている”、あまりにも強いイメージが先行して、なんだかアルバム「PEARL PIERCE」の話を探しても、大声で言われてる話は、その復讐の話ばっかりで、

「女って怖い! 」

「それを歌う松任谷由美も怖い! 」

という、

「小学生男子かよ! 」

ということしかなくって、

私はいつも少し不機嫌になって、その情報から離れていました。

(それ以降、「PEARL PIERCE」についての話題は見てないので、あくまでも私がサーチした当時の話です。)

 

音楽をどう聴こうが、それはその人の自由なので、それはそれで、その感想はアリなんですけれど。

 

でも楽曲「真珠のピアス」で歌われてるのは、

「本命でなかった彼女からのちょっとした意地悪」

なので、

 

そのミニマムだけれど、

 

大人の女性が持つ軽い棘や、

スパイスの効いた世界への視線、

大人になってもできないこと、

少し孤独な気持ち、

 

というキーワードで埋め尽くされている、

初夏から真夏を通り過ぎて、

最後は季節があまり明らかにされていないという余韻、

に満ちたアルバムに収録されているタイトルトラックなんだから、

こと大きく「女の復讐」として取り上げるのはどうか、

と私は思います。

 

この話って、怖い怖いって言われていますけれど。

 

本命になれなかった主人公が、別れの挨拶に、ちょっと彩りを加えてみた、どこかソリティア(ひとり遊び)味が強いんです。

 

そして、主人公は、そういうちょっと意地悪な遊びをしながら、

相手の男が、仮にこの意地悪で後で一瞬、ドキッとするような気まずい空気に包まれても、

うまく交わすんだろうし、

本命の彼女もそこを察した上で、

自分を選んだ男と新しい生活に向かうだろうことが、

わかりすぎるほどわかっているので、

結局、ああ、私は、うまくいった2人のエピソードになっちゃったな・・・、

という部分で、傷ついているんですよね。

 

アルバム「PEARL PIERCE」全体に流れているテーマは、「大人になったと思っている、少女性も魔性も、意地悪さも持った、等身大の女性像の、日常風景から始まる物語群」

なので、

受け取り方の個人差のズレがあったとしても、

アルバム全体を流れるテーマ大きく逸脱して、

曲鑑賞するのはどうなんでしょう。

 

まあそれすらも、私個人の鑑賞の範囲なんですが。

 

 

実は、私は初めて松任谷由美を聴いたのが、この「PEARL PIERCE」とその次のアルバムの「REINCARNATION」でした。

 

細かい経緯は忘れてしまいましたが、それまでは松任谷由実は、F Mでエアチェックするに留めていたんですけれど、どうしてもちゃんと聴きたくて、という流れだったはずです。

 

で、なんの予備知識もないまま、手に取ったこの2枚のアルバムの最初に聴いた方が「PEARL PIERCE」で、その第一曲目に収録されているのが「ようこそ輝く時間へ」でした。

 

私が思う、松任谷由美のものすごさって、

 

「誰もが言語化したくてもできなかったことを、洗練された言葉にして、歌詞世界に落とし込む」

 

という才能なので、

(どこかの誰かが、下手の横好きで、同じようなことをずっとやってるけれど、どこにも行けてませんね。ええ、私のことです。どこかに行きたくてやってるわけではありませんが。)、

 

「夜空に浮かんだスタジアム

カプセルに乗ってのぞいたら

歓声が舞い上がる

ああこのまま 時間を忘れて

世界を舞い跳ぶ ビームになりたい」

(「ようこそ輝く時間へ」 松任谷由美 より)

 

を聴いて、当時の私は度肝を抜かれました。

 

いまでもそうなんですが。

私は夏は嫌いだけれど、夏の夕方から夜にかけてはとても好きで、気持ちがどこか高揚して、浮遊感に包まれる季節の肌触りを、この楽曲で松任谷由実は表現しているんですよね。

 

本当に驚きましたし、いま聴き返しても、やはり驚きがあります。

 

そして、前後してしまいましたが、

冒頭の歌詞。

 

「夜風が涼しくなる頃は

哀しい子供に戻るから

連れて行って 遊園地

 

ネオンの星座も色褪せて 

バターの香りが流れ来る

黄昏の遊園地」

(「ようこそ輝く時間へ」 松任谷由美 より)

 

初っ端からこれです。

ものすごいですよね。感性の鋭さが!

 

そして、こういう情景を日本語で歌ったのは、松任谷由実が最初だったのではないかと私は予測しています。

 

そしてそして、

 

「大人になったら宿題は

なくなるものだと思ってた

行かないで 夏休み」

(「ようこそ輝く時間へ」 松任谷由美 より)

 

という、

もう余計なことを私が書く必要のない、

凄まじいまでに鋭く繊細な感性の歌詞で、

この楽曲はできています。

 

ふだん暮らしていて、私は「PEARL PIERCE」を聴くときは聴くし、聴かないときは全く聴きません。

 

ただ、この時期の季節感、照りつける陽射しの強さ、夕立や雲の動き、それらが茜色に染まって夜が始まる、夏の情景が、この楽曲とともに脳に焼きついているので、夏が来ると、どうしても一回は「ようこそ輝く時間へ」が聴きたくなり、その後、結局はアルバム全体を聴いてしまうというのが、私にとっての「PEARL PIERCE」です。

 

多感な時期に、アルバム「PEARL PIERCE」を聴いて、私はこう思いました。

 

「大人になっても、いまの気持ちを持っていていいんだ。」

 

それから随分と時間が経ってしまいましたが、

私は、当時のその気持ちを失うことなく、相変わらずのよくわからない日々を過ごしています。

 

そして、同じ気持ちの人が世界中にたくさんいることを、いまでは知っています。

それは、とても幸せなことなのだ、ということを、わかりすぎるほどわかった上で・・・。

 

 

それではまた、日本時間の明日の夜7時に、お会いしましょう。

 

 

 

タイトル副題 河出文庫 少年アリス 長野まゆみ(Mayumi Nagano) より、冒頭第1節を引用

 

 

 ↓ワンクリックしていただけると、はげみになります:)

 

2021/05/18

9月には帰らない ー 松任谷由美

 


 

気がつくと、私の周りから姿を消していたものの中に、バタークリームケーキがあります。

 

 

・・・大体なにやってるか、お分かりになったと思いますが(笑)

そういうイベントです。よろしくお付き合いください。

 

 

バタークリームケーキに話を戻すと、決して好物だったものではなかったんです。苦手な味で。

理由は、「想像していたケーキの味とは違った」から。

 

想像の味というものがありますよね。

ここで触れた「あの味」とはちょっと違って、最初に何か食べてその味が記憶にこびりつくのではなく、最初から想像している味。

 

私の場合、ケーキは「ぐりとぐらのパンケーキ」の味への想像だったんです。

通常の生クリームのケーキからすると、ずいぶんさっぱりした味を想像したものだな、と我ながら思うんですが(笑)。

 

とにかくケーキといえば、こんな感じだろうな、と、なぜか、「ぐりとぐらのパンケーキ」を読んで思い込んでしまい、初めてケーキを食べた時に、想像とあまりに違う、バタークリームケーキの味に、苦手意識を持ってしまったんですね。

 

そのあとも、食べてみたいなぁと思う想像の味のケーキは、赤毛のアンで、マリラが作るめくるめくケーキ達だったり、アンが特別な日に作る、赤いゼリーをはさんだスポンジケーキだったりして、こういうのは手作りじゃないと食べられないんだな、とうらめしく思って、指をくわえたままだったんです。

(だから「赤毛のアンのお料理ノート」をずっと持ってるわけですね。)

 

なので、私の中で、デコレーションケーキってそんなに価値が高くなかったんです。

それが、保存方法が発達して、誰でも、生クリームのケーキが食べられるようになって、何かの記念日とかに食べてみたら、

「こりゃ、すごく美味しいものだな!」←笑

と思って、いまに至ります。

 

それは「想像の味」を「現実の味が超えた瞬間」でもあったわけです。

同時に、私のバタークリームケーキの味は「記憶の味」となってしまい、そのまま自分でも特に意識することなく、おいしい、おいしい、生クリームのケーキライフが続いていたんです。

 

それが、今年の1月ごろに、セブンイレブンから、「バタークリームケーキ」という小さなプリン型に入ってるケーキが売り出されたんですね。

 

 

それを見かけたときに、「そういえば・・・バタクリームケーキってずっと食べてないな」と思ったんです。

苦手な味だったということは、すっぽり抜け落ちてて、デザートコーナーにあるバタークリームケーキを見ている私には、ノスタルジーだけがわき起こっていたんです。

 

それで、買って帰って、食べてみた瞬間、まさにバタークリームケーキの味で、よく復元したものだな、と驚くほど、それはバタークリームケーキの味がしたんです。

と同時に、すさまじい勢いで、本当はしてない、「記憶の中の胸焼けの味」がよみがえってきて、

「ああ!そういえば苦手だったー!」

と、バタークリームケーキをひとすくいしたスプーンを持って、固まってしまったことがあります。←失笑

 

結局、「これは記憶の味で、いまは、口の中に広がってない味だ」とすぐに気がついて、せっせと口に運んでみると、大人になってから食べる、等身大のバタークリームケーキは、こくがあって後味はスッキリしている、おいしいケーキだったんですね。

 

なので、ああもう、あの記憶の味というのは、私の中に残る錯覚の味だったんだ、と思い当たって、その「胸焼けの味」は、「バター風味のおいしいケーキ」に、無事、上書きされました。

 

いまはバタークリームケーキも好きです。

ただ、残念なことにセブンイレブンで現在は取り扱いがないので、またどこかで見かけたら、今度は、「あの味」として、バタークリームケーキを食べてみようと思います。

 

 

 

 

 

 

表題曲は松任谷由美で「9月には帰らない」

いま5月ですけど(笑)。

なぜか私の中で、少女期を思いおこすのは、この曲なんですよね。

それで選びました。

タイムリーではなかったんですが、これも記憶にまつわる、

ノスタルジーがなせる錯覚の1つかもしれません。

アルバム「紅雀」に収録されています。

 

Spotify iTunesで配信中です。

 

 

 

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2021/03/30

パンジーとトパーズのネックレス ー Reimy

 


 

先に書きますが、配信されていません。

アマゾンでC Dの取り扱いがあるので、探されている方はそちらをご覧になってみてください。

公式音源もないんですよね。

すごくもったいないと思っています。

 

Reimyさんというのは麗美さんのことで、検索するとウィキペディアに詳しく掲載されていますので、情報を探されている方はそちらもご覧になってください。

 

この曲は、アルバム「PANSY」に収録されている曲で、wikiで確認できたんですが、やはり、松任谷由美 作詞作曲 松任谷正隆 編曲の作品です。

 

”パンジー パンジー

ビロードを こぼれ

きっと雨さえ トパーズのネックレス”

(パンジーとトパーズのネックレス より)

 

の歌詞をご覧になれば、松任谷由美の感性大全開の曲だと、お分かりになると思います。

これにReimyのあどけない歌声がぴったりで、聖性すらおびていると私は思います。

 

アマゾンでC D販売中です。

 

 

いつもと順番が逆ですが、以下は本文となる気楽な話です。

 

 

 

 

作り置きと冷凍をガンガンやっています。

 

これから暖かくなるので、作り置きは、いつも以上に滅菌に神経を使いますが、真夏以外は、私は作り置きをしています。

理由は便利だから!(笑)

作り置きを作るのが面倒では?というのもわかりすぎるほどわかるんですが。

その面倒さを上回る便利さを、私は感じています。

 

レシピはちょっとリンクを貼れないので、載せられなくて申し訳ないんですけど、「作り置き」で検索すると、いっぱいレシピが出てくるので、保存期間を確認して、取り入れる方は取り入れてみてくださいね。

 

ただ、私は念には念を入れて、徹底的に消毒した容器で、指定されている保存期間よりも、早めに食べ切るようにしています。

それと少しでも変な味や匂いがしたら、処分することを心かげています。

 

あと完全に火を通すことと、しっかり消毒した容器で、完全に冷ましてから、冷蔵庫に入れる。

取り分ける箸は、口に入れるのとは別の箸を必ず使う。

使う前は、箸を消毒して使う。

という点に気を配っています。

 

その他気を付けたほうがいいことは、必ず掲載されていると思いますので、しっかり調べてみてくださいね。

 

で、ここまで書いて思ったんですが、私は面倒くさがりのくせに、今書いたことを面倒くさいと思っていないみたいですね。(そうだね)

 

・・・すみません。

たぶん、作り置きは、「向き、不向き」です。←笑

 

私は1品がクリアできるので、すごく便利に思ってて、その上、下ごしらえのいらない、もう1品のベース食材になるので、作り置きを利用してます。

そんなに忙しい時は滅多にないんですが、時間がどうしても取れない時は、作りません。

そうでない時は、午後のあいた時間とかに1気に作って、カレンダーに印をつけて保存しています。

 

冷凍は、もう、じゃがいも以外の野菜は、大体切って冷凍しています。

そうすると賞味期限を伸ばせられるからです。

 

こういうところに、めんどくさがりが出るんですが、野菜が痛むまでに使い切る、という制限が、すごく煩わしいんです。

なので、料理をこまめにする時はしないですけど、料理イヤイヤ期が来てる時は、買ってきたら、大体切って、冷凍して、好きな時に使っています。

 

もっとめんどくさい時は、冷凍カット野菜とかもガンガン使っています。

冷凍食品もこの頃はすごく美味しいので、時々、冷凍食品コーナーに行って、美味しそうなものを買って試しています。

 

便利だなーと思ったのは、冷凍ピラフと肉まんですかね。

最近では、レンチンで、食べられるので、クタクタな時なんかすごく便利です。

 

という、普通にやってる方にとっては、当たり前すぎることをつらつらと書きましたが。

 

そろそろ新年度が始まりますので、新生活で忙しくなる方、いらっしゃったら、なーんだ、やってもいいんだ?と安心して、試してみてください。

 

冷凍、作り置き。やっても、全然いいんです!

(でも、くれぐれも食中毒にはご注意を!)

 

 

最後に、明後日のエイプリルフールなんですけど。

私、2週間考えても、ネタが思いつかなかったので、エイプリルフール大好きなんですけど、ここでは4月1日は、泣く泣く平常運転です。とほー。

 

 

 

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