このところ部屋の模様替えをしていて、ずっと家の中がトンデモナイコトになっています。
自分でも忘れていたんですが。
環境が変わった頃に、荷ほどきをしていない段ボールを積んで、ちょっとした簡易置き台にしていたんですね。
あと、これは今すぐいらないや、という物が入っている段ボールもそのままにして置いてたんです。
そうすると、実際は段ボールが置きっぱなしになっているのに、 目のほうが慣れてしまって、インテリアに馴染んでしまって気がつかなくなるマジックがかかっていたんです。
それで、たまたまその部屋を自分の部屋にしようと思い、あれこれやっていたら、色々なものが出てきて、なんだこれ? と、あれこれ見つけてちょっと笑いました。
なかでも、どうしてこれを取っておこうと思ったんだろう・・・、というものから、思い出のものまで出てきて、自分の気持ちのアップダウンがとてもめんどくさかったです。
この頃、リバイバルではなく、市川崑監督自ら、過去作をリメイクされての「犬神家の一族」だったんです。
石坂浩二さんの金田一耕助で、すっごい良くて、私は喜び勇んで、ちょいと映画好きみたいな格好で、窓口に「犬神家の一族、一枚!」と張り切ってお金をパシッと置いたら、
「来ーたーなー!」
というニヤリ顔で映画館の年配の方が迎えてくれて、なんだかいっぱしの映画ファンとして認めてもらえた気持ちになれて、すごく嬉しかったのを覚えています。
時代は移り変わり、私の住む街では、街中の映画館が姿を消してしまい、中心部から少し外れたところにひっそりあるという具合になってきました。
映画館で映画を観るのは、私にとって長い間、とても大切なことだったんですけれど。
もう娯楽が、映画館での上映作品ではなく、作品単体になってしまい、私も、前は話題作は全部見たい派だったのが、療養期間中から、ネット配信でセレクトするようになり、この頃では、時々映画を観たりする程度になってきました。
先日、美容師さんとそういう話になって、やはりアマプラでレンタルして観たり、なんだっけな・・・、なんか配信サービスで観ているけれど、時間的に一気見は無理なのでいくつかは解約してしまったそうです。
生活パターンも年齢もだいぶ違う方なんですが、私も同じ方向で映像娯楽から遠ざかり気味だったので、個の時代もどんどん突き進んでいるんだな、と感慨深かったです。
私は基本的に個別の1人でしか居られない人間なんですけれど、娯楽が個になっていって、すごく助かると同時に、
たくさん人が居るけれど、みんなそれぞれ別々にただ居る。
そういう空間が減ってしまうことは、少し思っていたのとは違う進み方をしていると感じています。
共有でもなく、一体でもなく、てんでばらばらで、それで良い。というものを体現していたのが、私にとって映画館だったので、この先、個別の娯楽が行き着く先はどこになるのかな、と果てしない気持ちになっています。
部屋の模様替えとその片付け物にかかりっきりになっているので、昨日も私はUber Eatsのお世話になっていました。
1人分だけだと、この場合の時間的なコスト、疲労具合などを鑑みて、Uberのほうが結局はラクですし、負担が少ないんですよね。
そんなときに、ジャックダニエルを覚えてはどうか、という言葉を思い出し、そうだ、ジャックダニエルやってみよう!と遅くまで開いている酒屋さんを探すと、取り扱いがあったので、ジャックダニエルとハイボールに必要な炭酸水のセットがあったので、そちらをお願いしました。
私は随分前に、ハイボールを作っていただいて初めて飲んだはいいけれど、ひどいことになってしまって以来、ハイボールをちゃんと飲むのは初めてでした。
それでネットでハイボールの作り方を調べて、まだウイスキー(バーボンもスコッチもウイスキーなんだそうです。???)も不慣れなので、ワンフィンガーって確かこうだったような? と見よう見まねで氷を入れたグラスにバーボンを入れて、炭酸水を注いで、一度だけかき混ぜて飲んだら、ものすごく美味しくてびっくりしました。
ジャックダニエルは甘いお酒なんだそうで。
そのせいか、ウイスキーの苦手な匂いはまったくなく、まろやかで芳醇で香り高い中に、炭酸水の切れ味が加わって、なんとも美味しい飲み物でした。
あまりにも美味しくて二杯目も作ってみたんですけれど、やはりそんなにまだ飲めないので、ショートグラスに一杯とちょっとだけ、が初めてのジャックダニエル体験でした。
今夜もハイボールをちょっぴりだけ飲んでみようと思っています。
美味しいですね。ハイボール。
ジャックダニエルのハイボールは初心者用とされているらしく、私にはぴったりでした。
おつまみは焼き鳥屋さんのアラカルトにして、ちょこちょこ食べていたんですけれど、すぐ胸がいっぱいになってしまって、そんなに食べられませんでした。
私見ながら、ジャックダニエルのハイボールにはナッツが合うんじゃないでしょうか。
それと森瑶子のエッセイにあったとおり、とても苦いダークチョコレートがいいと思います。
変化球としてアイスクリームも合うかも。
なるほど、ウイスキーは食事にも合うし、お酒単体を味わうのにも向いていますね。
こうなってくると、何を合わせるのか、というおつまみ談義に花が咲くのも頷けます。
ちなみに森瑶子はエッセイだけで小説は未読です。
私がジン好きなのも、森瑶子のエッセイを読み、ジンをまず憶えるのだ!と心に誓った少女期があったからです。
といってもロングドリンクばかりなんですけれど。
この頃、色々とお酒を教えていただいているので、今度はジン単体をロックで楽しんでみようと思います。
お酒はこうしてあれこれ試して楽しんでいる程度が、いまは好きです。
若者だった頃は、阿呆のように飲んでいましたが、あんな飲み方ではお酒がどうのというより、単に酔っ払って楽しい気持ちになりたかったんだと思います。
大人になってお酒を飲むときの仲間に、1時期ではありますが、私はとても恵まれていて、楽しい時間をたくさん過ごしました。
またみんな、それぞれがまあまあ貧乏気味で、お店で楽しむのも良かったけれど、誰かの部屋に集まって、持ち寄った料理やおつまみと映画と音楽で、ビールや背伸びしたお酒を飲んで、ただ色んな話をして盛り上がっていました。
全員、寂しかったし、誰もがどこか退屈しながら、そうやって集まって、無為な時間を過ごしていました。
同じように、私も、これはそうやって集まって騒いで楽しいフリをして、ただ毎週末をやり過ごしているのだ、と感じていて、明け方の街の中、じゃあねーと手を振って解散した後が、いつもなんだかとても切なかったのを記憶しています。
跡形もなく過ぎ去ってしまい、 信じられないような先の未来のいまに、ふと思い出すと、あれもまた、楽しかったんだな、とあっさり思えるから不思議です。
ところで、噂の域として小耳に挟んだので、話半分どころかハナシ1/4で捉えていただきたいんですけれど。
1人で若い女の子がバーでお酒を楽しんだり、少人数の仲良しと街で普通に遊んでいたのを、男漁りをしていたのだ、としか思えない人って、一体、どこの時代錯誤地底人なんでしょう。
いまだにそういった洞穴って現実にむかって出口があいてるんですね。
いくらなんでも失礼ですよ?(にっこり)
以上、 映画の半券、ジャックダニエル練習中、でした。
<お酒は、節度とルールを守りましょう。>