休刊 キム・ソクジン



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休刊 キム・ソクジン 
おかえりなさい、JINさん。
ARMYさんおめでとうございます!:)

2024/02/23

無意識の蔑視線 1

 

プラタナスの街路樹の木肌

 
普段、私は現実世界では主婦をやっています。
 
専業主婦と言い切ってしまうほどでは無く、みなさんご存じの通り、ずっと付き合っていくものと共存しながら、主婦をやり、お仕事があるときはお仕事をしてギャラをもらっています。
 
仕事は、いわゆるお家でできるデジタルな仕事で、それは職人技が要求されるときもあるし、ごく簡単な作業をサクサクやっていく仕事でもあります。
 
職人技の時は、 非常に厳しい上司となるパートナーにビシビシしごかれながら、でも親切に教えてもらっています。
そして、その技能は、実は、現実世界で過去の若者・青年期に手につけた技能です。
 
だから、誰でもできることも含まれるけれど、正直に言えば、それは誰でもできることではない特殊な技能を持っています。
でも、特A級ではないので、それなりの技能ですが、事実として、その技能は特殊な人にしかできないし、教えられないし、取得することが出来ないものを、ちょっとだけの才能と先天的な特性のおかげで、必要な時にその技能を基礎としたことをちょこちょこやっています。
 
でも、普段は、私は専業主婦ですし、人にお仕事は? と訊ねられたら「専業です。」と答えています。 
専業としては、たぶんC級です。料理はレシピを見ないとできないレベルですし、掃除もやるときはやるけれど上手ではきっとない。
部屋の中は片付いているほうが好きだけど、面倒なときは雑然としているのを後回しに出来ます。
洗濯は洗濯機でやっていますし、なんでもラクチンが好きです。
アイロンは一時期頑張っていたけど、もう面倒くさいし、とても大変だし、気楽にシャツを着る人間が、この苦労をちっとも理解せずに、ひょいひょい着て脱衣かごに放り込むので、数年前から、堅い職業の人と会わねばならない時だけ頑張り、あとは洗いざらしで手で伸ばして干して、干したハンガーをそのままクローゼットにしまうようにしています。
 
パートナーも心得たもので、このごろは皺になりにくいお洒落シャツを買ってくるようになり、ついこの間、私達はスチーマーを購入しました。 
 
休みは、だいたい月曜日に取るようにしています。
そして、私の専業主婦業には、パートナーから必要経費込みのギャラが支払われています。
支払われていますが、 あるときはあるし無いときは無い稼業ですので、妙な金の使い方を私が時々する理由はそれです。

お金はあるか、と言われたら、あんまりありません。
 
そういう暮らしをしているんですけれど。
私は専業主婦であることは、特になんとも思っていません。
良いとも思わないし、悪いとも思わない。
出来ることをやっているだけだし、得意なことをやれば良いんだし、それで一応、対価も得られているし、ちまちま貯金をして、ばっと必要なものをタイミングで購入して、家や部屋を整えています。
だから、療養期間中にすごく驚いたのは、いつの間に専業主婦はここまで下に見られ、蔑まれ、働いている人達、結婚していない女性達から、敵キャラ確定になってしまっているのだろう、ということでした。
 
その時期を経て、なんとも思っていないことは何も変わらないのに、人に言うのがすごく嫌になりました。
本当に嫌な思いをするからです。
 
なので、私が療養期間を経て、思っていることを淡々と書こうと思います。
 
先日も見たんですが、よく話し合いの場所で、専業主婦はヒマですよね?違うんですか?という話題を見かけます。
で、だいたいそうですよね。と微笑んで話は終わっています。
どの話も、本人達は忙しい忙しいと言っているけれど、仕事をしている自分たちのほうが忙しい。だからその人達はヒマなのにわかっていない。という微苦笑で終わっています。
 
私が思っているのは、この手の話題を現実でも最近ではネットでも見かけるようになって、もう二桁の数年が経過しているんですが。
 
何故、あなた達は、他の職業の人を、自分より忙しいハズは無い、という話題を一切しないんですか?
 
と思っています。
 
何故、たとえばあなたが営業さんだったら、CAさん(最近飛行機に乗りました)って忙しい忙しいって言ってるけど、私は家に帰ったら自炊をしているから私のほうが忙しいし時間もありません。あの人達は本当は忙しくないんですよ。
 
と言わないんでしょうか。
 
何故、CAさん(飛行機の中でとても良くしていただきました)って言っても、大変なのは最初だけで、慣れたらどうということもない職業だし、そうそう大きなアクシデントは起こらない日常なのに、どうして子供が大きくなって手がかからなくなった主婦のように、ヒマなハズだ。と言わないんでしょうか。
 
何故、この世界で最も忙しい職業の誰それさんは、あなた達にむかって、忙しいのよ。家に帰って一杯やるときがやっとの息抜きなの。と言っても良くて、毎日、壁から床から磨いて回って、一日中立ちっぱなしの生活をしているわけでもない、専業主婦が、自分のスケジューリングをして、夜の晩酌をしていたら、微苦笑を浮かべ、ヒマだろ? とパートナーに言われないといけないんでしょうか。
 
みなさんのお仕事は、誰か一人でも欠けたら、出勤出来なかったら、会社が倒産し、株価が大暴落するお仕事なんですか? 

あなたのお仕事は大したことがないですよね。それは世の中の人がみんな思っています。

と言わなければならない、専業主婦は、その蔑視線の対象となる役割まで果たしている仕事をしているだけでも、私は、大したものだと思うんですが。
そこはどう思われますか?

なぜ、他の職業の人を、自分より忙しいはずがないという前提はまず話題にしなくて、専業主婦は自分より明らかに忙しいはずが無いと定期的に話題にしないと、気が済まないんでしょうか?

それは、私見ながら、家事労働は仕事ではない。し、家事労働以外の仕事しか仕事と見なしていない。からですよね。
 
家事労働は、社会で働いていない人間が、仕方なしにやる仕事というより生活の行動であり、職業では無い。からですよね?
 
で、それは明確な給与が支払われているシステム上のお金が存在していないから、金を生む仕事ではない。という価値観なんですよね?
 
その是非は私は特になんとも思わないんです。
 
ただ、自覚をしていただきたいんです。
 
家事労働をしている人間には価値がないと、自分たちは積極的に考え、その職業をやっている人間を蔑視し、定期的に侮辱して憂さを晴らされていることを、自覚していただきたいんです。
 
すると、夫婦共働きなのに、なぜか家事労働に参加しようとしないパートナーの気持ちがはっきり明確になると思うんです。
 
それは労働では無いから、手伝う必要を見なさない。
 
子育ても同様でしょう。
 
それは労働では無いから、出産した人間が3年働けない時間は、負担でありこそすれ、肯定的に生活に組み込む、金銭を生み出す行動(労働)とは見なしていない。
 
だから、トラブルが発生し、最初は良くても・・・、とか、やってはくれてるけれど・・・、とか、ひょっとしたら双方が、これは仕事じゃないのに、やらされている、またはしなければならない。ことを抱えてしまっているのは、正直言って迷惑だ。と思っているし、余裕のあるときは出来るけれど、余裕のないときはできないかもしれない。が通用すると、当然思っているから、誰も子供を持とうとしないし、結婚して、家事労働という仕事をパートナーに課した上で、外に出て働いてもらうのは当然だけど、
 
どこかで、何か、こちらからはそれをお願いしてはいけないと思ってるから、
結婚しても働くのは当然ですよね。という価値観を持っている人としか、今後のことは話したく無いし、
 
ある日、どちらかが社会的に働けなくなるようになってしまったら困るから、 そのような人は近寄ってこないでください。

と喧伝したくて、その話題を繰り返して、ふるいにかけているんじゃないんでしょうか。
 
そう思われているのなら、それはそれでいいんだと思うんです。
でも、どうしてかそこを明言するのを結婚を前にしたときに遠慮するのは、これは仕事ではない、と思っていることが、それがないと回らない環境に、自分達が入ることを知っているからですよね?
 
それがないと回らないということは、社会では不可欠という価値観です。

その不可欠なものが、暮らしという環境の最小単位に確実に存在し、自分もそこに明らかに組み込まれているのに、なぜかそれは仕事ではない。金銭を生まない。と思っている自分の価値観が、なんだかおかしいけど、ずいぶんと色々と変な感じだけど、結婚をする前に話し合うのは、もっと別の大切なことがいっぱいあるから、話し合わないんですよね?

不思議ですね。

続きは、また気が向いた時に書きますね。

以上、無意識の蔑視線 1 でした。



20240223 23:05 誤表記部分を直しました。
20240223 23:18 誤字とわかりずらい部分を直しました。
20240223 23:32 わかりずらい部分を直しました。