本日のお花は(いつの間にそんな話に?)、白い日本水仙です。
後ろから見ても美しい!(ナード) |
ここのところ私の住む街では雨が続いていて、今朝、カーテンを開けると、開花した茎が雨の重さで折れていたので、切り花にしました。
いつも花言葉でお世話になっているGreenSnap STORE様にさっそく伺い(甘えすぎでは?)、白い水仙の花言葉を調べました。
白いスイセンの花言葉は「尊敬」「神秘」です。厳しい環境の中でもきれいに咲く白いスイセンに、神秘的なイメージや尊敬の念を抱いたことが由来とされています。
なおギリシャ神話では、ナルキッソスが衰弱死したあとは、一輪の白いスイセンに生まれ変わったともいわれています。
中略
スイセンは寒い時期に花をつけることから、強くたくましく成長するその姿によって縁起の良い花と言われています。また、中国ではラッキーフラワーとされ、魔除けとして玄関に置いたり、お正月には自宅に飾ったりするといわれています。
GreenSnap STORE様
【水仙の花言葉】色や種類別に怖い意味もある?花の季節はいつ? 2023/4/18 より
https://greensnap.co.jp/columns/narcissus_language
ということですので、白い水仙の写真をスマホや携帯の待ち受け、またはPCの壁紙に使うというのもいいですよね。
めんどくさい方は、この写真でも全然オッケーですよ。
(しつこいようですが、当ブログは、なにもかもがフリー素材です(笑))
水仙で想起するのは、樋口一葉の「たけくらべ」のラストシーンで象徴的に登場する、なんとも瑞々しく、すこし痛みを伴った姿です。
ネタバレをせずに書くと、「たけくらべ」のラストでは、なにも語らず、水仙がそこにあるのですけれど。
樋口一葉はどのような意味を込めて、この花を物語に置いたのでしょうか。
とても有名な花言葉では、みなさんもご存じのように、ギリシャ神話のナルキッソスの伝説から、自惚れ、自己愛、が有るんですが、私の解釈では、この花を捧げたと思われる登場人物は(すいません記憶があいまいで。←樋口一葉に謝れ!)、おそらく中国に親しみのある読書背景を持っていたと私は予測しています。
その花を眺めることで贈った相手に知ってほしい気持ちは、その人の新しい日々に向けて縁起ものを贈るという、当時の大人の、いっぱしの男性がやるやり方であり、それを真似る背伸びした気持ちと、魔除けでもあるこの花を贈ることで、もう自分は守ってあげられないけれど、けれど貴女を守る気持ちは永遠である。
という想いだったのではないかと、せつない、自分の思い通りにできなかった年若い二人の、或る日々を噛みしめます。
そうなんですよ。
樋口一葉は、すごいですよー?(なぜあなたが自慢気?)
もっと言うと。
贈られた相手の層は、当時、学が無いと偏見を持たれていますが、実は、自分の生業のたしなみのために、とても博識である、という背景を持っています。
贈られた気持ちを、相手はその時だったのか、やがていつかの未来に、その日を振り返ってそうだったのか、と気がつくのか。
どちらにしろ贈り主は、相手が自分のことを決して忘れないことを知っていた、という、とても素敵な、そしてやはりそれは哀しくもある、二人の関係だったことを物語っています。
私は悲恋モノはあまり好きではないんです。
恋愛ってうまくいかないことのほうが多く、そんなこと現実では、誰もが知りたくもないのに知ってることなんですよね。
それをわざわざ楽しむための読み物で、描く必要はあるのかな。と思うんですね。
けれど2024年の私が思うのは、
上手くいかない恋愛を体験してしまった後、それは自分だけではないのだ。
この世界のどこかに同じ人がいて、その気持ちを知っていてくれる人がいる。
このように物語になるくらいに、そういう人は、たくさん居てくれるのだ。
と心強くなるのかもしれません。
この世界のどこかに同じ人がいて、その気持ちを知っていてくれる人がいる。
このように物語になるくらいに、そういう人は、たくさん居てくれるのだ。
と心強くなるのかもしれません。
LOVE好きな人の夢をまたもや壊しますが(笑)、
別件で、私も、心強かったです。
なので、今日は、白い水仙の花言葉を込めて、このタイトルにします。
なので、今日は、白い水仙の花言葉を込めて、このタイトルにします。