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うっかりカツカツやって来て、うっかり居ない。( By O.)
 

2025/06/22

雨時々止む、そして笑う。

 

雨の日のフローズン・クイーン

 

いつもより早めに更新しています。 

日曜日なので、穏やかな内容を書いています。

 

梅雨があまり好きではない方が多いと思いますが、雨の日が好きなので梅雨は気持ちが静かになります。

湿度が凄いですし気温も上がり辛い季節ではあるので、なかなか矛盾してはいるのですが。

私の住む街はスコールが降る時があって、その後、1直線に晴れても蒸し風呂のようになるので、雨時々止むという景色の中で熱中症にならないよう注意が必要です。

時々止む雨で嬉しいのは、5月初旬。 

または7月に偶然条件が合えば、その時も熱が充満するアスファルトの上で爽風に喜ぶ瞬間を通ることができます。

レモンスカッシュやライム、冷やした枇杷で冷蔵庫を開けたり閉めたりするたび、わたせせいぞうのポスターの色合いで、どこか旅行に出ている気分になるんですよね。

ささやかなリボンがついている髪ゴム

雨時々止む、が好きなのは、やがて止んでいく驟雨(しゅうう)に嫌な思い出が1つもないからです。

街の人達や青年、雨宿りの永遠続く麦や稲の水潤う記憶に、人々の生活を「詩(うた)」と表現する理由が思い当たり、その中に自分も居ると熱く静かに感動します。

雨の途中で見かけた人達は何故か全員嬉しそうで、どうして雨が降るのか、よりも、雨の中を抜けていくのが可笑しくて仕方がないように見えています。 

 

雨に降られると、降られた自分と急な雨の街が、クスッと笑う小さな秘密になりませんか?

アレどうしてなんでしょうね。

私も雨に降られた記憶は、全部、クスクス笑うものになっています。

 

見掛けた自転車で雨に降られてしまった若い男の子達は、大笑いしながら「俺の半パンの色がどんどん変わっていく!」と隣の自転車に乗った男の子と顔を見合わせて爆笑していました。

 

私の体験ですが。秋か冬にやはり降られてしまい、通り雨なんだろうなと歩き出したら延々降り続け、前髪から落ちる水滴に無表情になっていたら、折りたたみ傘の年配の男性が大変言いにくそうに、「入りますか?」と声を掛けて下さったんですね。

夜道で住宅街で、その方は私の後ろを歩いていたんです。

多くの男性は、不審に思われるので、夜道に女性の後ろを歩くハメになってしまった場合、不自然な早さと不自然な距離を取って、もの凄い勢いで追い抜いて行きますよね?

その時は住んでいるマンションの駐車場の入り口で、「いえ、ココなので!」と建物を指差したら、顔が固まっておられたんですね。

言い終わる前に私としては、

『あなたを不審とは思っていませんよ? 親切なのは分かっています。でも私の住んでる所はここなんです。本当です!』

という表情を全力で出したんですが、やはり「あ・そうですか」とその方は去って行かれました。

長い間、『貴方はどう見ても不審に見えませんでしたよ。大丈夫です。単なる街の親切だと本当にちゃんと分かりましたよ。』と気にしていたんですが。

いま考えるとその方は、私の住んでいるマンションの真ん前で声を掛けてしまったご自身に、『この人のマンションこんな前なのに、傘を差し出してしまった!』と思われていたんだと思います。 

夜道で秋の突然の雨で、大人の女性と少し年配の男性で、映画に良くありすぎて恋が始まりそうな状況の中、お互い途方もなく無関係なことを心配して、顔が強ばっていた記憶です。 

突然の雨は、何年か先に無表情で思い出した後、たくさんの事が急に分かって吹き出す記憶になりますね。

 

それでは、素敵な日曜日をお過ごし下さい。

(いま私の部屋に雨が到着しました。) 


20250624 12:50 12:30頃、文章を直しました。