SUGAさんはどんな人だろう、と考えても、おそらく多くの方がこういう人!と単純明快に答えられないでしょうし、私も、あっさり答えられるほど、SUGAさんの内面は、そんなにたやすくはないのではないか、と思っています。
最近のSUGAさんは、ご自身の中に元からある、穏やかで、当たりの良い、きめ細やかに人を気遣える、いわば好青年な部分を、自然に出すようになっているように見えています。
それはSUGAさんが、そういう自分を自身に許しているから、とも取れますし、BTSという巨大なグループが、チャプター2に向かうまでになった現実への、処世の知恵とも言えます。
過去にSUGAさんが発表した、二つのミックステープに収録されている楽曲の訳詩を調べればわかる通り、SUGAさんは過去にとても大きな体験をいくつもしています。
それは苛烈と言っても良いほどの体験なので、SUGAさんの根底にある、自分を見せてしまうことに対する強い怖れ、他者に対する鋭敏な嗅覚と用心深さ、不信、怒り、不安、哀しみ、自分への絶望と諦念、のようなものは、その体験から来ているし、その後、商業的に成功し、傍目には何ひとつ暗いものなどないように見えていた20代のSUGAさんに、実際はとても色濃く影を落としていたのではないか、と私は想像しています。
まるで、聖痕のように。
これはあくまで私の勝手な憶測であって、もちろんSUGAさんのことを私が知っているはずもなければ、1番理解できると思っているわけではありません。
だから間違っていることもあるとは思いますが、あまりにもSUGAさんへの誤解が悔しいので、書いてみます。
みなさんもよく知っての通り、SUGAさんはBTSがまだ防弾少年団になる以前の練習生の時期に、実家から援助が望めず、生活費、学費、レッスン代をまかなうために、バイトをいくつもかけもちし、極貧の生活を送っていました。
経済的に困窮していることは、会社にも言ってなかったそうです。
そんな綱渡りの生活が長続きするはずもなく、ある日、SUGAさんはバイクで配達の途中に事故に遭います。
そこで左肩に大怪我を負います。
そこでやっとSUGAさんが途方もない無理をしていることが会社にわかり、金銭面の援助を受けられたそうです。
ですがその時の肩の怪我は深刻な後遺症をもたらし、晴れてデビューできたSUGAさんを苦しめ続けます。
8年間騙し騙し、治療を受けながらダンスをしていたそうですが、最後の方は、ダンスを一回踊ると、翌日は手の感覚がなくなり、左手でものが持てなくなっていたそうです。
それで来たる兵役のことを現実的に視野に入れて、2020年にSUGAさんは活動を一時休止し手術を受けました。
手術は成功し、リハビリを経て、肩は以前よりは動くようになったそうです。
ですがその後、SUGAさん側から何も公式に発表されたわけではないんですが、大きな怪我でしたし、そんな簡単に全快に向かうとは思えず、ダンスは踊れるようになっても、痛みが完全になくなったかどうかも、また肩が完全に治ったのかも、まだはっきりはわかりません。
わかっていることは、手術から3年後の2003年秋に、激しいダンス曲を踊れていた、ということだけです。
関節を怪我したことがある方なら、全員嫌というほど知っていることですが。
大きな怪我の場合、根治まではかなりの年月を必要としますし、1度ひどく痛めるとクセがついてしまうので、再発もしやすいんですね。
なのでSUGAさんの肩については、日常生活とダンスを踊る上では、表面上は問題なく見える、けれど、痛みが今もあるのか、実際に肩はどんな状態なのかは、みてるこちら側からはわからない、というのが、見ている側が知りうる範囲の現状です。
1度SUGAさんがHYBE新社屋のカフェで、J-HOPEさんと一緒にライブ配信をした時に、動かせるようになりましたと、見せてくれただけです。
なので、まだ公式に何も発表もされていない段階のいま、勝手極まりない憶測で、SUGAさんのことをあれこれいう人たちがいることに対し、私はどうしてなのだろう? と疑問に思っていました。
SUGAさんは、決して自分からは苦しいと言いません。
どういう人か知らなくとも、そういう事実が、BTSの活動の歴史の中に、確かに存在しています。
そしてSUGAさんは今でこそ話すようになりましたが、以前は言葉より行動で示す、そういう人でしたし、今もSUGAさんのその素敵な個性は、SUGAさんの振る舞いの中にしっかりあります。
誤解しようと思えばいくらでも誤解できるSUGAさんですが、JINさんをメインに応援している私でも、このくらいはわかっています。
だから、現在、本当に巻き起こっているかどうかは、甚だ疑問ですが、全くSUGAさんのことを知ろうとせずに、ただそう見えるから、その一点だけで、勝手に好きなように誤解しているのなら、それはとてつもなく間違っていますよ、と言いたくて、今日書いてみました。
言葉は悪いですが、SUGAさんというのは、とてもいい奴で、才能に驕らず、人の倍以上、血の滲むような努力をし、お仕事を頑張っている、心に正直であろうというまっすぐな姿勢を貫き、黙ってやるべきことをやり続ける、そういう人だと私は思っています。
そしてそれは、現実のSUGAさんの人となりから、そう離れていないことも知っています。
SUGAさんの味方は、たくさんいます。
きっとSUGAさんを悪く言いたい人達にとっては、どうしてそうまでして、たくさんの人を味方につけられるのだろう? と不思議で仕方がないでしょう。
ですが、答えは至ってシンプルです。
SUGAさんが、そういう人だからです。
うまくやるだけの器用さで、誤魔化すのがうまいだけの、良いふうに見せたいだけの人を、ここまで支持するほど、みんなそんなに馬鹿じゃないということです。
以上 SUGAさんについてでした。
これを書くにあたって詳しい年代はWikipediaを参考にさせていただきました。
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20230210 00:25 誤字をなおしました。