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うっかりカツカツやって来て、うっかり居ない。( By O.)
 

2024/04/16

結論:フレンチカジュアル、私は危険!


 
 
先日、私のファッションその他に、忌憚がなさ過ぎるダメ出しをされました。
 
あの、なんかですね。
自分のファッションが、どこかが違う。
ということだけは分かっていたんですが!
何が違うのかが、あんまりよくわかんなかったんです。
 
で、何がわからないのかわからないので←?
あまり好きじゃないセルフイメージ、「こんな格好の自分は嫌だ」像を持っていたんです。
その中に、強烈に嫌なセルフイメージがあって、それが「時間が止まっているカジュアルファッションをしている自分」だったんです。
 
その時間が止まっているというのは、当然コンサバティブでも基本のコーディネートでも、スタンダードなファッションでも何でも無いんです。
 
「私の時間が止まっているファッション」なんです。
 
「あのときの私に思いっきり似ちゃっているカジュアルファッション」なんですよ。
 
わかりますか?
 
コレ、あの、語弊があるとは思いますが、勇気を出して書きますけれど。
 

「サブカルの匂いがいつまでたっても若いまま残っている私のカジュアル」なんです。←なげーーよっ!

 
そんなにサブカル(サブカルチャー)深かった訳でもなんでもないんですけどね。
ドグラマグラすら未読だし。家畜人ヤプーも途中で別の本に移っちゃって、その後、私のドグラマグラは行方不明だし。
なんか大したことないんですよ。ほんとに。
 
でも、なぜかあの若者だったころ。

花柄サイケデリックシャツ&ラッパ風デニムに1980円くらいにしか見えないハンチングをかぶっていた、
なんだかよくわからない、
中途半端な私がまとっていた雰囲気って、
若干サブカルだったんです。
あくまでも若干。
 
そして、どうも匂い的にアングラな(なんか変な文芸同人自分で作ってそう)ムードがムダにあって、映画館での深夜上映会好きそうな。
そんなファッションスタイルだった時期が、私の若者期第1期にはあります。

そのヘンテコっぷりを後悔は1ミリもしていないんですが。
(すぐ別のスタイルに移っちゃったしね)
 
それが、ある程度歳を取った自分に残っているのが、すっごいすっごい嫌なんです。

ある意味、未来予想図ファッション逆踏み絵なんですね。←?
 

そのポイントを踏まないように決定してしまった私のルールに従う、ということです。
 
ファッションって、ああいう自分になってみたいというイメージを現実で構築し表現していること、でもありますけど、その逆バージョンですね、要は。
 
ああいうのは嫌だな、というファッションイメージが私に色濃くあって、それが過去の中途半端サブカル時代のカジュアル、だったんです。
 
で、こうやって整理していくと、ああそうだったんだな、とわかるんですけれど。
 
それがぼんやりしているから、
なーんか、今日の格好、なーんか、なんかなんだよな
と思って止めることも結構あったんです。
 
そこで前述した本当に忌憚なきご意見なんですけど、
忌憚なき過ぎてけっこう失礼なのでは? 
と思うこともしばしばありまして、この間、はっきりくっきり明確に言われたのが、
 
<フレンチカジュアル、あなたは危険!!>
 
だったんです。
 
一瞬、意味が分からなくて、
「・・・え? ええ。着てませんけど?」
と答えたら、ソッコー食い気味に、
「いまあなたが着ているのはフレンチカジュアルそのものですけど?」
と言われて、すごく驚いたんです。
 
え・・・?
 
ていうか、私、いまフレンチカジュアル着てたんだ?←何を着ているつもりだったの? 着物? ドレス? なんなら鹿鳴館?

 
っていう驚きと共に、
あ、コレ、アレだ!! 京都行こう!←なんか似ているよね、この言い回しって
と天からの啓示が降りてきたんです。
 
私がフレンチカジュアルやると、あの頃の中途半端サブカルな私のあいつになっちゃうんだ!!!
 
SO・RE・DA !!! (うぜ〜)
 
と分かって、
<フレンチカジュアル、私は危険!>
という、個別きわまりない個別な明言が、ここに誕生いたしました。
 
確かに!
ほんとそう!
私がやると、確かにフレンチカジュアルすっごい危険なんですよ。
私は危険なんですよ。
デンジャーなんですよ。
中途半端サブカルチャー分かってます気取りで!

 
この頃、私、半年もぐったりしてたら、すっごい老け込んじゃって、実年齢より10才オーバーとかに見える瞬間とかもあって、髪色も少し落として、ちょっと上品な方向にメイクとか振っているんですね。
 
元気がないとモードっぽい格好しても、私の場合は、すっごい無理してやつれてる感アリアリになってしまうので。
 
私だけかもしれませんが。
元気が本当にないとき(もうほとんど病後みたいな感じの元気の無さ)って、プチプラとかファストファッションとかが、
やつれアイテムになってしまうんです。
 
多分、内側から発せられる元気さの度合いの関係だと思うんですけれど。
 
とにかくそうなんですよ。
なーんか、いままですごく気に入っていたメイクが、やつれ具合を加速させるアイテムになっていて、しまいには「コンシーラーをつけたら?(目の下のクマものすごいことになってるよ!)」と言われる始末だったんです。
 
で、どうしよう? 
どうしたら元気よく見えるだろうか?
どうしたらツヤツヤに見えるだろうか?
年齢的にも、そろそろなんかもうちょっとこう・・・、と思っていたら、
「お前は、フレンチシックではないのか?」
という想起があってですね、
おおっ!
と膝を打ったんです。
 
たーしーかーに!
 
確かにそうなんです。
いや、パリジェンヌとかマダムとか言うとですね、
「は? あなた程度のそれで?」
って目をむかれて叱られること請けあいなので言いませんけど。書いてはいますが。
 
私、ちょっと古っぽい、アンティークさが漂うファッションが好きだし、それが一番似合うんです。
たとえばスカートだとAラインとか、ペンシルスカートのセミロングとか。
そういうの。
 
あんまり髪巻いて、そこまでノスタルジックにはしないんですけどね。
タイムスリップして来ちゃった人みたいになるから。
実際に見たことはないですけど。(いや、まずどこにもいねーだろ!)
 
でねー、それが分かった途端、とにかく私は、本来の私のスタイルにいったん戻ろう!と心に決めて、この間、シャネルのリップを買ってディオールのアイシャドウを引っ張りだし、香水を新調し、フレンチシック的な服を、
SHIEINで普段着からちょいとお出かけ着までをそろえました。
 
ひとまず、
ここから始めようと思いまして。

 
やっぱりどれもすごく似合うんですね。
自分で言いますけれど。
さっぱり、シックで、ちょい古っぽくて、それでいて好きな穏やかで綺麗な色の服。
 
私、たぶん、ここ数年、なんだかあまり好きなスタイルではない服を、今風に自分をアップデートするべきだ、という判断をしてずっと着ていたんですね。
 
そのことに後悔はないんですが。
<その時着たかった服が、その時着るべき服>
ですから。
 
でも、どっかやっぱり無理していたんだと思うんです。
 
最終的には、髪色ブリーチ入れてもらったりして、美容師さんにご苦労をかけた上に、さらに料金もかかってしまったりしたという千客万来っぷりでしてね。
 
なんかこう、張り切っていたんだと思うんです。
 
それよりも、自分に似合う服を着て、自分の雰囲気を自分なりに磨いていく、という方向になってからは、精神的に、なんだか心底ホッとしています。
 
現在は、これで良かったんだな感がハンパないです。
 
少し前にも書きましたが、コスメは、
やっぱり私は香水を少しと、
シャネルやディオールがメインで、
ファンデーションは資生堂、
時々、あれこれプチプラ予報
が、一番良いみたいです。
 
そして少し懐かしいような、アンティークな雰囲気の、静かなファッションを着て、シックとはなんぞや? を勉強していこうと思います。
 
時々、じゃ、じゃあカジュアルもこっち? とウキウキしてしまったときには、必ず
 
<フレンチカジュアル、あなたは危険!>
 
という忌憚がなさ過ぎる意見(笑)を思い出そうと思います。
 
 
20240417 13:54 誤字とわかりにくい箇所なおしました。

 
 
 
 
 

2024/04/15

ある意味、真実な写真

今頃気がついたんですけれど。  

私はいつまでたっても、自分の冗談が失礼になることに気がつきませんね!

どーしてなんでしょう?

どーなってんでしょう!

だからバカだバカだと言われるし、物事がわかっていないし、話題にした方が大切にしている方達のことが、まったく見えていないんです。

大変失礼いたしました。

 

怖いんでしょうね。誤解をうけることが。

なのに、すぐロマンチックなことを浮かれて書いてしまう。

もういい加減覚えます。

 

いまは少しだけ毎日が楽しくなっていってます。

この先の私に、自分で期待!

 
20240416 15:37 誤字を直し、文章を強調しました。
20240504 20:10 失礼で無礼な箇所をすべて削除し、お詫びを書きました。
 
 
 
 

本日のおやつ(いつの間にそんなことに・・・)

 


アマゾンで購入したチョコレートが届くまでの間、

ネットスーパーで買ったお菓子。


小枝(こえだ)っておいしいですよね。

この頃では、通常の箱タイプに加えて、こんな感じの詰め合わせがガサッと売っています。

美味しいですよね。小枝。

 

小技じゃなくて小枝ですよ。
 
よくネタになっていて、
もはや言い古されて誰も言わなくなっている感ありありですが。
 
小技じゃなくて小枝です。
 
じっと見つめていると、この字なんだっけ? 
そもそもこんな形だったっけ? 
現象になっていくと思いますが。
 
そんなあなたの
ゲシュタルト崩壊に、
乾杯!🌟

 




2024/04/14

ムール貝のパスタ

 
 
プリンの空き瓶に生けたスカビオサ

 
 

日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
 
 
少し酔っています。←(笑)
 
明日の朝にしようと思っていたんですが、ムール貝のボンゴレを食べていたら、ああ!私、ムール貝のパスタについて書いていない!と思いまして、本日はほろ酔いの日曜版です。
 
ムール貝は食べますか?
けっこうスーパーの冷凍コーナーに普通にムール貝がありますので、お馴染みだとは思います。
 
注:貝はアレルギーや、食べ過ぎてしまうと「貝毒」によるアレルギー症状が強く出たりする場合も、極まれにあるそうです。そこは食べながら様子を見てくださいね。
 
私は普段、楽天SEIYUネットスーパーで買い物しているんですが。
ここにムール貝の冷凍の箱が売ってるんです。
ただ、私の居住区では、という事ですので、Rakuten SEIYUネットスーパー内の未ログイン状態で見られるムール貝のリンクを貼っておきます。
Rakuten SEIYUネットスーパー 内
アイルランド産ムール貝(冷凍) 1kg 1490円
https://sm.rakuten.co.jp/item/4514511101898
 
こちらは1kgですけれど、私が購入しているのは、
原料原産地チリ
味付ムール貝 ガーリックバター味(冷凍)
454g・1パック 539円(2024年4月14日現在)です。
 
アマゾンでは、同じ名前の商品が無くてですね、一番近い、箱入りの冷凍の写真のものが
 
手動アマゾンリンク
【冷凍】 殻付きボイルムール貝(ガーリックバター味) 1パック 486円
https://amzn.asia/d/0Gi1GxQ
 
になります。
 
そもそもどうしてムール貝を食べようと思ったかというと、冷凍コーナーかお魚コーナーを見ていたときに偶然発見して、フランスの風がゴウゴウと吹く料理でも作ろうかな? と思ったのがきっかけです。
 
パートナーによると、オランダでは屋外のカフェでバケツ一杯のムール貝がドン!と出てくるんですって。
価格は忘れてしまったそうですが、ユーロでかなり安価だったそうです。
  
ヨーロッパ他でのムール貝のお馴染み度を日本で置き換えると、アサリか、旬の時期の牡蠣くらいかな? とも思うんですが。
 
ご存じのとおり、貝って日本では現在そこまで安いものではないですよね?
私はアサリを赤出汁の味噌汁にして飲むのが好きですので、たまに冷凍のむき身を買うんですけれど、やはりそれは安いとはいえない値段ですし中国製です。
 
(色々な考え方がありますが。私は中国製だからと一辺倒にどうのこうのという価値観を持っていません。理由は、当然契約農家、または契約農場との取引ですから、日本の品質管理に合わせて製造されているからです。)
 
シジミにおいては、近年すごく価格が上がっていますよね。
その場合は、インスタント味噌汁のシジミエキス何個分というのを買っています。
 
そんな中、フレッシュな貝が食べたいなというときに、ムール貝冷凍だいたい500グラムにめぐり逢ったら、そりゃ買いますよね。
で、箱入りで冷凍で届けてもらっています。
 
これを私はボンゴレビアンコのレシピで、パスタにして食べています。
美味しいです!
 
あまりこの頃では外飲みをしないので、現在、夜のおしゃれ居酒屋もしくはビストロ市場で、どのくらいの量でいくらなのか分かりませんが、この食べ方で食すとお腹いっぱいムール貝が食べられるんですね。
 
レシピはですね。
私はデリッシュキッチン様のボンゴレビアンコを参考に、アレンジしてムール貝を入れて食べています。
パスタはレンチン派です!


 
なんちゃってボンゴレ
材料 2人分
ニンニク 4かけ(好きなだけ)
結束パスタ 2束(200g)
冷凍ムール貝 ひと箱(ひと箱約500g)
鷹の爪 1本
白ワイン 50cc
パスタの茹で汁 100cc
オリーブオイル フライパンひと回し
パセリ お好みで(最後にかける)
 
使うもの
計量カップ
レンチンパスタ茹で器
フライパン
トングか菜箸



包丁
まな板
 
1ニンニクを薄くスライスする。(お好みでみじん切りでも。)鷹の爪を種をとって輪切りにする。
2フライパンにオリーブオイルをひと回しかけて火をつける。(中火)
3すぐに鷹の爪とニンニクを入れ、フライパンを傾け、たまったオリーブオイルの中で炒める。表面が薄く茶色になったらすぐに火を止めて、そのまま放置する。(余熱でニンニクに火を通す)
4 パスタ茹で器に2人分のメモリまで水を入れ、塩を小さじ1/4入れる。パスタを入れ、パスタの茹で時間プラス、ふたに書いている時間から「2分引いた時間」で、電子レンジオン。
(ここで蓋をしないように注意。ふたは茹で上がってから、お湯切りの時に使う。)
5パスタを茹でてる間、フライパンに冷凍ムール貝を凍ったまま入れ火にかける。(箱の裏にある所定の時間で解凍する)
6フライパンに白ワインを投入
7全体が沸騰して2分煮たら、火を止めて、パスタが茹であるのを待つ。
8茹で上がったら、蓋をして、パスタの茹で汁を計量カップに100ccとっておく。残りの湯は捨てる。
9パスタをフライパンに投入して火をつける。(中火)
10 すぐにとっておいた茹で汁を投入する、
11 沸騰してからトング(または菜箸)でパスタをふた回しから3回しフライパンのソースと和えて、火を止めて出来上がり。
12 お皿にトングで(または菜箸)でとりわけ、パセリを好みで振って出来上がり。
 
 
(注:もともとこのレシピはデリッシュキッチン様のボンゴレビアンコ(あさりのパスタ)のレシピを元にしているんですが、分量も違うし、ムール貝の冷凍使ってるし、ニンニク入れまくりだし、ワインの配合も変えちゃったし、あまりにも違いすぎているので、こういう形で付記します。デリッシュキッチン様レシピありがとうございました。変えちゃってごめんなさい。)

参考リンク

DELISH KITCHEN 様
あさりの旨味!
ボンゴレビアンコ
https://delishkitchen.tv/recipes/149458190239531277

 
 
ムール貝って美味しいの? おしゃれっぽいだけで大して味がしないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、味がギュッと濃くて美味しいです。
 
火はしっかり説明通りに入れたほうが、貝が開いてムールのエキスがたくさん出ますので、作られる方は思い切って火を入れてくださいね。
これに私は、グラスによく冷えた白ワインを合わせたりもします。
フルーティで若干甘めのワインのほうが合うようです。
 
手動アマゾンリンク

コン・チャイ・トロ フロンテラ シャルドネ 750ml 568円https://amzn.asia/d/iJso1Jk

こちらのワインは、軽くて飲みやすい白ワインで、私は年末箱買いしてつい最近飲み終えました(笑)
ワインは最初は貴腐ワインだったんですけど、こちらはその芳醇さなどがカジュアルに再現されて、ちょっとだけ甘めのさっぱりワインだと、個人的に思います。
この頃、近所のスーパーでも取り扱いがあったので嬉しいです。
 
辛口がお好きな方はお好きなものをチョイスしてみてください。
 
以上、ムール貝のパスタの話でした。
 
 
 
羽衣ジャスミン(ハゴロモジャスミン)

 

 
今回は、久しぶりに日曜版らしい日曜版でしたね。

お住まいの地域では櫻は終わりましたか?
私の住む街では葉桜となっています。
 
櫻が終われば、初夏はすぐです。
衣替え(笑)←(いつも出遅れる人)お互い頑張りましょう!

 
そうだ、この頃では、私は心に潤いを持たせようと、おしゃれファッションについて書いてあるイラストブックや、ちょっとだけ高めのチョコレートの箱をアマゾンで注文して、届くのを待っています。
 
音楽は、バート・バカラックやチャーリー・パーカーを教えて頂いて、少しずつ聴いています。スティーリー・ダンも素敵そうです。
 
ちょっと自分のブラッシュアップをしようと思っています。
半年もの間、ぐったりしていたので当たり前ですね。
 
みなさんのブラッシュアップはなんでしょうか?
素敵な音楽と時々降る春の雨の中で、ぜひ繊細で丁寧な時間を自分のために使ってみてくださいね。
 
それでは、素敵な日曜日をお過ごしください。
 
 
 





2024/04/10

人のセクシャリティは、どうでも良い・本日の雑記(不定期)


ひょんなことから教えて頂き、何か誤解があってはいけないと思ったので書きます。
 
私は、中学生とか、ひょっとしたら小学校6年生くらいで倉橋由美子を読み始めました。
 
倉橋由美子が当時よく手がけていたのは、桂子さんシリーズ、と呼ばれる、「桂子さん」というスーパーヒーローが出てくる、「夢の通い路シリーズ」です。
 
主人公の桂子さんは、ご自身のことをそう評する人達への冷たい眼差しとして、時折、自分のことを「端倪(たんげい)すべからざる女」と表情のない声で言ってのけます。
 
「端倪すべからざる女」とは、御免こうむる女、という意味だと私は読解しています。
 
いまでは、そんなことをたとえ陰であっても判じられれば、怒ったり声をあげたりするような、実に卑しい評し方ですが、桂子さんは、同性が当然反応するであろう、その声の大きさ自体をも冷たくとらえているパフォーマンスとして、そういう言い方をします。
 
おそらく本当は、大声をあげて抗議しても良いに決まっている事柄に対して、おっ?と相手の戦意を喪失させるやり方として、麗人の桂子さんはご自身のことをそう言ってのけるわけです。
 
感情的にはなりませんよ。
私ほどの女をそう言うあなた達みたいな輩(やから)を私はこのように解釈しています。とでも言っているみたいです。
 
制服を着ていた頃の私は、倉橋由美子の小説の舞台となる、典雅で教養に満ちているにも関わらず、モダンで洗練された世界観に憧れを抱きました。
ですが、これほどのことは到底真似ることは出来ないと、一読した後に識ったのを今でも強く記憶しています。
 
昔、頭の柔らかい時に読んだ小説ほど、強く身体と感覚に染みこみ、そこからまず抜け出すことが、読書の第一歩と言われたり、作文のモチーフ選びの前提と言われていましたが。(いまは違いますか?)
実は、私は倉橋由美子を愛読してはいましたが、倉橋由美子の価値観や思考には、このような手の届かない世界があるのだな、と関心するばかりで、あまりにも隙の無い舞台構築に圧倒されっぱなしのまま、倉橋由美子を読書する時期を終えています。
 
いま思うと、私は当時読んでいた倉橋由美子の世界から、というより、
圧倒的な世界観に触れたときに、それをどう読書していくか、という、
文学と対峙したときの、独自の距離感覚を養っていったのではないか。
その距離感こそが、私が初期の読書から影響を受けていたものではないか、と思います。
 
例えば、私が婚姻制度や性生活、個別のセクシャリティに異様にフランクなのも、この距離感からきて居るんだと思います。
きっと、いまではHSPと呼ばれる自分の特性である過敏な震えを、強い読書体験からガードする方法として、この距離感を持つようになったのだと思います。
 
私がネットで書き散らしてきた話題の傾向として、強い話題、欲望にまつわるあれこれ、スキャンダラスなものについての様々なことを、より距離を保ち、乾いた視点で語っている特徴を持っています

 
その理由は、倉橋由美子を読んだ多感な時期に己れで編み出した、読書世界でのあらゆる価値基準に、一定の距離を保ちながら、構築された世界を楽しむやり方を、知らず知らずに身につけていたからです。
 
なので、倉橋由美子を多感な時期に読んでいたのだからといって、すぐに、倉橋由美子の読者は皆、その世界観を彩るあれこれを真似していただろう、と思われるのは、少し短絡ではないかと思います。
 
私は、その流れから、現在でも人のセクシャリティは、どうでも良い、とするニュートラルな立ち位置から、決して動きません。
 
「どうでもいい」のでは無く、
「どうであっても、良い」の「どうでも良い」です。
 
そんなことは、必要なときに必要な者同士が確認し合えばいいことで、
普段からセクシャルマイノリティの運動や、価値観の頒布をなされていないのであれば、
わざわざ他人の性動向やセクシャリティの個別に興味を持つ必要など、断じてない、という考えを私は持っているからです。
 
だって、これからあなたとベッドインしないんですから。
 
 
20240414 10:16 わかりにくいところを直しました。