3年目のオリーブの実たち |
日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
私の住む街は、旬の街が移動するという特色を持っています。
どういうことかと言うと、20年単位で、中心部が変わるんですね。
都市計画で次はここを仕掛けましょうという商業発展して欲しい所とは別に、予想に反したエリアに旬の街が移り変わります。
それすらも水面下で仕掛けられていたのかもしれないと考えていくとキリがありませんが。
おそらく違うでしょうね。
偶然そういう旬になっていく所が集まり始めて、ひとつひとつ通りに馴染んだ結果、最初に予定されていたターゲットとは違う人々が集まり始めて、新しい旬のエリアが出来ていくんです。
先日、そこにこっそり近寄ってみると、本当に楽しくって活気があって、旬の街特有の、誰も気にしないし誰が来ても良いし面倒くさいこと言わないし、どこかごった返していてワイワイしながら、すこし低温度の風が吹いている。
という私の大好きな街の要素がストリートにありました。
耳の早い、インバウンドと呼ばれている海外旅行客のみなさんもちょっと覗いてみようという感じで、「熱」のある空間でした。
私は青年ではないので、やっと重い腰を上げてみようかな、というタイミングだったんですけど。
おそらく街の若者や青年層にとっては、そこはもうお馴染みなんでしょうね。
古い言い方になるんでしょうか。
「河岸を変える(かし)」という価値観があります。
ごくミニマムであれば、呑んでいて場所を変える・店を変える、というやり方。
これは、入った店に腰を落ち着けて呑み続けてもいいけれど、ちょっと窓を開けて空気を変えるみたいに場所を移って、その人達がその時纏っている良い流れ、いい雰囲気を維持するためにやる、やり方です。
逆にちょっと今日もう飽きたな、という気配が漂い始めた時に、すっと場所を移動して仕切り直す、というやり方でもあります。
この「変える」ということ。「変わる」ということ。
少し寂しいような、さっぱりした気配があって清々しさがあることを、すごく悪いことのように信じ込んでしまう世代特有の価値観があって、私はそれがどうにも好きになれません。
変わらないといけないとか、変えないようにしようとか、そういう「逃さない感じ」が、とても嫌いなんですよね。
伝統とか新たに発見された素敵なこと。
そういうのを大切にしようが嫌なんじゃないんです。
あ、ここは違うな。
そうパッと判断する自分や、考えるより先に立ち上がって店を出ようとする人の腕を掴んで、無理矢理座らせる感じが、すごく執拗で嫌いなんです。
こういうことを遮るために、巧妙に手を変え品を変え、それこそが素晴らしいもののように言い募ったり、説得してるつもりの、新しい価値観を提示して、それこそがとても良いように見せかけるもの。
もっと言えば、教育したり教示しているつもりのもの。
そういうのは、嫌だな・・・、と堂々と思って、心の中で「あ、はーい」って返事しながら、相手にしなくていいんですよね。
またスタイルという、暮らしのお洒落な提案の中に、本人の自己判断や肌に合う合わないを頑強に拒否するものがあるでしょう?
ああいうのは誰も相手にしていないし、そうかな・・・?と不安になっても、あなたが無理をして窮屈な思いをする責任を、誰も取ってくれないので、さっさと席を立って自分の好きなこと、いいなと思うことに移って良いんですよね。
私の数少ない経験上、そこに上手なやり方を付け加えるなら、「黙ってやる」ですかね。
どうしてそういう人が存在しているのか、今まで考えてみても結局よくわからないので、もう考えるのを止めたんですけど。
鵜の目鷹の目で、自分じゃない人が楽しくて素敵な状況に入ることを、なぜだか邪魔しようとする価値観があるんです。
多分、自分と人の区別がつけられない、区別がつかない人なんだと思います。
そういう人を相手にするのは、心底、時間の無駄ですので、どんどん好きなこと、いま自分にフィットすることに、黙ってサクッと移っていいんですよね。
そして、どうにもこうにもあなたを遮れないとわかると、「どうして?」「なぜですか?」と質問攻めにして、足を止めさせようとまでしてきますので、「んーなんとなく」とか「あー、うーん・・・」って言いながら、パッとその場を離れて、そういうもの全般から距離を取りましょう。
あとこれも心の中だけ思っていればいいことですが。
タイパという言葉が使われるようになって久しいですね。
タイムパフォーマンスという言葉なんだそうです。
よく分からないまま、時間をかける理由に納得がいくかいかないか、というハナシだろうな、と見当をつけていたんですが。
(前略)
限られた時間内にどれだけの効果・満足度を得られるかが強く意識されるようになっている、という指摘がある。『三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2022」』では「タイパ」が大賞に選出されたように、「タイパ」は最先端の言葉・概念として脚光を浴びるようになった。
(後略)
Z世代が重視する「タイムパフォーマンス(タイパ)」の意味とは? メリットやビジネスにおける事例を解説
HRプロ編集部 公開日:2023/07/05
https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=3165
この考え方を良いと思うか、そうでないと思うかは、個人個人に委ねることです。
ただ、この考え方を「ただ単に、待てない人が利用している」ことが非常に多いようですね。
ええ、待てない人です。
短気以前の問題で、少し待つ。状況を判断して自分の時間、順番が来るまで、そこで待つ。
ができない人が、上手いことこの言葉を利用して、時間がかかる人、時間がかかって当然の状況に圧をかけているのを見かけているので、そういう勘違い野郎どもに焦る必要はないですよ。
と書いておきます。
口に出すと面倒なことが起きるので(笑)、心の中でこのように思っておきましょう。
「でもあなたは、ここに来て買い物をする時間があるんですよね? 」
本当に忙しい人は、外出してそこまで歩き(または車ないし自転車で移動して)、物を購入して支払いを済ませ家に帰る時間すら無いはずです。
本当にタイパを意識して仕事をせねばならない人は、わざわざ忙しくて混む時間帯にそこに行って買い物をするという選択をしません。
そういう状況に入る前に、そうならないように生活の工夫ができる人(またはしないとスケジュールが回らない人)が、自分の時間を無駄にしないでくれ、とお店の人や順番待ちの時にアピっていい人ですよ?(にっこり)
待てない人は幼稚園生からやり直しですね。
放っておきましょう。
それでは、素敵な日曜日をお過ごし下さい。