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うっかりカツカツやって来て、うっかり居ない。( By O.)
 

2025/02/23

便秘はすぐ病院へ

日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
 
実は私は、便秘を体験したことがありません。
あっても2日か3日で何とかなってしまうし、その時だけ少量の食事しか摂っていないので、食事量を戻せばすぐ治ります。
 
そんな私が若者だった頃からずっと疑問だったのは、
なぜ便秘になった人は内科にかからないんだろう?
ということでした。
 
下痢が数日続けば、1週間も経たない内に多くの方が内科を受診しますよね。
内科に実際に行くまでも、市販薬を飲んだり消化の良い食事を心がけつつも、それでも1日中、心配が胸の底にそっと残っています。
痩せていくし、食べたらすぐ下してしまうし、このままでは栄養吸収ができないままかも? と怖くなって病院に行きますよね。
 
私が知る限り、なぜ便秘の方は、数十年前から2025年に至るまで、すぐ病院に行かないんでしょう?
それは、便秘は症状では無い、と前提で考えている方がすごく多いからではないでしょうか?
 
慢性の便秘の方は、自分は生まれつきだからと成人するまで、また成人した後も、何年も何十年も市販薬を服用し続け、腸に良いという食事を普段のご飯にプラスして摂取し続けているんですよね。
 
でも1年、便秘が治らないというのは、腸に良いとされている食品を摂取し続けていても効果が無いのだし(または翌日か翌々日には解消されるパターンを繰り返しているのだし)、便秘が1年から複数年に渡って続いているのは、体質以前に、便秘が完全に治ってないんだと思うんです。
 
コロナ前だったと思うんですが。
便秘は病院に行きましょう。というネットの言葉を読んだ時、「そうだよね。」と奇妙に納得したのを強く記憶しています。
 
きっと私は、便秘なんですよ。という人達を、ちょっと距離がある所から見掛ける度、「どうして治さないんだろう?」と思っていたんでしょう。
 
下痢の場合、数日間下痢が続き、市販薬で1時的に改善したり食事でその時は解消されるけれど、1年間頻繁に下痢を繰り返す状態が続いたら、内科に行き、くまなく検査してもらうのに、便秘は、多くの方が医者にかかろうとしないんですよね。
 
私見ですが、便秘は体調不良では無い、という認識が、広く世にあるからだと思うんです。
 
なので、便秘の症状が3日続いたら内科を受診し、その時、3日間続いた便秘の治療をしてもらい、普段から便秘傾向にあるのなら、何歳ごろからその傾向と共に生活しているのか、お医者さんに相談し、便秘が数年続いている症状を解決する薬も同時に出してもらい、便秘そのものを治すのが、1番良いと思います。

私は長い間、便秘は病気ではないのか? と思っていたので、数年前にネットで見かけた、便秘は医者に行きましょう、という呼びかけに、本当に深く頷きました。
 
こういう話ってとても繊細で、距離のある他者であることが多い私は、なかなか言えなかったんですけれど、それでも機会がある時には「便秘は医者に行ったらいいですよ」と言うと、お相手は、木で鼻を括る態度だと受け取り、少し不快そうになさっていたんです。
強く勧めると、まるで便秘内科受診の回し者のようなので黙っていたんですが、便秘になったら病院に行った方が良いですよ。
 
明らかにそれは症状ですし病気ですし、スタイルの事を言っているのでは決して無いんですが、便秘が解消されるまで数日から1週間、長い方なら2週間以上、お腹の辺りが普段と様子が違ってますよね?
 
危ないと思うんです、その状態。
痛みだってある訳ですし。 

即、命に関わることでは無いから。いつもこのくらいで治るから。子供の時からずっとそうだから。と感じられていると勝手に予測していますが。
便秘になったらすぐ内科を受診し、医師が必要だと判断するなら検査した方が良いと思います。
 
子供から大人まで、腹痛をなぜか簡単な事として処理してしまう風潮がありませんか?
 
子供の頃からと言っても、赤ちゃんの時から便秘だった訳では無いでしょう。
愛する赤ちゃんの便秘に気付いた親御さんは、即座にお医者さんに連れて行ったと思うんですけど。
 
便秘は病気だと思います。
便秘体質の方、それが1年から何十年も続かれている方々が、日曜版を読んで下さる方の中にもしおられたら、それ以上我慢せず、内科を受診して治療して下さいね。
 
今日の日曜版は大分真面目でしたが、便秘を病気だと認めない風潮が危ないな、と長年感じていましたのでお伝えしました。
 
お医者さんに行ってしっかり治してから、腸内環境を整えるヨーグルト等で、便秘予防の食生活をしましょう。
私も勧められて、この頃好きなギリシャヨーグルトの小さなカップを1つ、朝食の時に摂ろうと、先日から習慣を新しく追加しました。
 
身体も心も端正に過ごせるよう、お互いゆっくりとやっていきましょう。
 
それでは、素敵な日曜日をお過ごし下さい。
 
 
20250225 05:56 文章を直しました。 
20250223 14:25 文章を直しました。
20250223 16:56 文章を直しました。 
20250223 17:10 句読点、誤字、文章を直しました。
 
 
 
 
 
 
 
 

記憶による水道管凍結防止方法 糸水(いとみず)/戸建て/古いコンクリートのビル

経験則の話で、アバウトではあるんですが。
 
大昔、私はものすごく過酷な土地に居て、そこの賃貸の戸建てに住んでいたんです。
 
そこは、もう笑いがこみ上げてくる程、寒くて、日中の気温が零下(マイナス何度(摂氏))になる日が、冬の間に数回はある所でした。
(履いていたデニムの裾が、川の水で濡れた途端凍り、家に帰るまで凍り続けているような土地です。)
 
当時、流通がちっとも進んでおらず、本当に陸の孤島な上、積雪もまあ1メートルは大体あるんだけど、周辺地域に比べ雪が少ないとされていた土地でした。
真夏でも、日陰に入ると午後や夕方には寒くて長袖がもう一枚必要な所。
 
通常、寒い土地というのは、寒さに適応した建材を使って家が建てられているので(そして大体二重構造の壁)、あまり寒くない土地の建材は使われないのが普通なんですが、経済が弱く全体として貧しい土地だったこともあり、寒さに適応していない土地の建材で家が建てられていたんです。
 
私が住んでいたのは古い家で、二階へ続く階段は、江戸時代の城にある梯子に似た木製の急な階段で、手を使って昇るのが当たり前の、よくわからない家でした。
 
越してきた最初の冬に、朝起きると水道から水が出なくなっていて、調べると家の外壁に突き出ている水道管が凍結してしまっており、熱湯を直接掛けたりしたんですが、日中の気温が上がり自然解凍するまで、結局水が使えなかったことがあったんです。
 
なので普段、最低気温がマイナスに行かない街や町にお住まいの方で、この三連休に最低気温がマイナスに達してしまう方は、夜寝る前に、念のため家中の水道から糸のように水を流しっぱなしにして、朝までそのままで眠って下さい。
マイナス2度くらいまでなら、水道管が剥き出しになっていない限り、水道管は凍りません。
 
流れているものが凍結することは、 多くの場合ありませんし、川がもし凍るような気候が普通の土地なら(私の居た土地です。普段はただの川の水から湯気が立ち続けるのが冬の普通でした。)、糸水だけの対処でなんとかなるはずです。
 
そのやり方を私が居た土地では、糸水(いとみず)と呼んでいました。
 
もし水道管が外気に剥き出しで、零下(マイナス)まで下がる予報が出た場合は、念のため、毛布で剥き出しの水道管をくるみ、さらにその上をアルミホイルのようなものでくるむと(保冷効果のある銀色のアレでもいいですね)、当時の私の家は凍結することはありませんでした。
 
水道管が地下に直接埋まっているなら、地面の下は凍りませんでした。
もし地中の水道管が凍結してしまった場合の対処法は、水道局(お役所)に連絡する以外、私は知りません。
 
朝、台所に行って糸水そのものが凍って棒状になっていたら、余計なことはせずに昼になって溶けるのを待ち、水道管が破裂していないか専門業者を呼んで点検してもらうといいですよ。
 
また、都会の古いビルにお住まいの方は、念のため糸水をしておくと安心ではあります。
ビルの構造上、外壁内部に走る水道管が零度になるということはまず無いはずです。
ですが、最低気温がマイナス以下で風の冷たさによって、外気とビル内部の温度があまり差が無いパターンが発生した時に、気象条件によってはどこかが凍結する可能性は「ゼロでは無い」という対処を私はやっていました。
 
他に人が住んでいる居住用のビルでは無いと思いますが、古い雑居ビル等にお住まいの方は、念のための措置を取ることをおすすめします。
 
予報が出たその日ひと晩の水道代を惜しむか、水道管破裂の断水の修理代を惜しむかは、やはり個人個人の事情がありますから、最終的には、ご自身で凍結する可能性を判断して下さいね。
 
アバウトな情報ですが、普段凍結しない地域での水道管凍結防止には、私は、糸水(いとみず)で大体なんとかなりました。
 
一例ではありますが、ご参考までに。
 
エナメル
 
 
20250223 12:40 要点が不明瞭だったので文章を直しました。内容は変えていません。
 
 
 
 
 



2025/02/16

正午からの"懐かしアカリ"に要注意

いま弱ってるな、と自覚のある人や、
少し気持ちが疲れたな、
元気いま出したくないな、という人は、
正午からのお日様の光に注意して下さい。
窓から入ってくるもの、外に出ていても同様です。
 
正午、12時からの光は、強く懐かしさを呼び起こす影響があります。
なのでお昼12時から、室内、外、問わず、
外からの光のトーンに影響されないよう、
工夫してみて下さい。
 
室内の間接照明をうまく使うとか、
お昼12時過ぎたらもうカーテン閉めて電気をつけるとか、目が疲れない程度に、室内の電灯をすこし抑え気味に調節するのをやってみてください。
そうすると、感傷的になりにくいですし、夕方に気持ちが繊細になリにくくなると思います。 
 
化学的なデータは探しませんが、私の数十年にわたる体験上そうなので、
どうしたんだろう? 
この頃、傷つきやすくなってるな、
動揺しやすくなってるな、
という人は、
一度試せる時に試してみて下さい。
 
また電気代ですが、格安でなくとも、そんな阿呆ほど高くはありません。私の住む街で以前確認済みです。
一度、リアルの一ヶ月の電気代を調べられる範囲で調べたり、聞けるなら聞いてみて下さい。
私は、夏、一日中冷房を強でつけっぱなしでいて(寝る時もつけています。)、普段4千円くらいが、8千円になっただけでしたよ。
エアコンを終日、強めに使う時だけ、電気代を1万円と多めに見積もっておけば、問題は無いんです。
それで気持ちや身体に強い影響を受けて、辛いまま冬・夏の3ヶ月を過ごすより、お金をよけておいて対処し、安定したコンディションを維持する方が、何百倍も有益です。
 
安心して、エアコンや電灯を使って下さいね。
 
午後からは、朝起きて過ごしていたら、当たり前に疲れてくる時間帯です。
お昼に、お肉系とかスタミナ系とか山芋系とか、食べやすいものを食べましょう。
ご飯を食べたら、胃に血液が集まり消化させるから、身体全体は若干貧血気味になりますよね。
それで昼以降は気持ちがブルーになったり、ナーバスになったりする時間があるんです。
 
合う人は、熱いお茶を食後に飲んでみて下さい。
ノンカフェインかどうかも、気をつけた方がいいかも。
お腹に何か入れ、その後温かいものを摂ると、身体の芯が温まります。
すると消化のせいで起こるちょっとした貧血から来る、暗いもの、ナーバスさからの影響を受けにくくなると思います。 

以上、正午からの"懐かしアカリ"に要注意、でした。
 
 

 
 

 

そういうのは、もういい。

13時公開の予定ですが、早めに。
 
日曜日ですが、今日は刺激の強そうなことを書いています。
 
昨日、YouTubeで2025年のグラミー賞のパフォーマンスを見ていました。
 
最新の音楽を探すのも面倒くさくて、ずっとサボっていたんですけど。
再生回数がすごく高いのを見つけて、何だろう? と見てみたんですね。
 
それがチャーリー・XCXの2025年グラミーでのパフォーマンスでした。
観た後、もうストレスというストレスが瞬時に消え、楽しさのあまりビール2本飲んで、黙ってそれぞれ好きな音楽系の動画を観て、突然眠くなってぐっすり眠って朝は無駄に身体の中が満ち満ちていて、黙ってゆっくりしていました。
 
チャーリーのパフォーマンスを観て、翌朝、思ったことは、
「あーせいせいした!」
でした。
 
そして、ああいうのいいな。コレだな。と何度も何度も思って、あ、もうこういうのにしよう! 私はこれで行こう!と決めました。
 
こういうの何かな? と思っていて、何度も思っていて、ああもう全部何もかも「古いな」と思ったんです。
で、「あ、古いって言葉も、もう追いつけてない。これで掴めてないな。」とすぐ思いました。
 
そしてiTunesでさっそくパフォーマンスに使われた楽曲入りのアルバムを買って、上に書いてある細かい説明も、「もういいや、こういうの」と読みもせずに、いま聴いています。
 
もーう、スッきりしました。
長い間、ずっと????と思っていたことや、感じていたことが、あっさり、「なんだ、いいんじゃん」と分かって、本日は気分爽快です。
 
いつも、常に、「見たことがないものが見たい」んですね。
 
で、何か、「わあ!」と思うものに触れたときに、あ、これはね、っていう説明がもう重たいんですよ。
どこ見ても、古いものばっかりで、歴史を参照してばっかりで、リスペクトがあって、自分の歴史を大紹介。
何か知っても、それはこうでね?っていう「昔からの何らかを知ってなきゃダメ」価値観が、本当に嫌でねー。
 
私は一応やってみるんだけど、もう全部重たいんですよ。
 
だって過去って、通り過ぎたものでしょう?
それがどうしたんだ? っていつも思うんです。
過去に大切なものがあることを否定はしてないんです。
それは個人の大切なものだから、こっちも最重要に大切で、そういうことをぽつりと話されると嬉しいんです。
 
ただね、全部として見て、過去はどうしようと過去なんですよ。
通り過ぎてきたもので、それをね? 知ってなきゃいけない。それ頭に入ってなきゃいけない。
「わあ!」って思ったものを、なんでそのHighを喉から身体から精神全体で味わう前に、勉強しなきゃなんないんだろう?と、それこそ数十年思い続けていたんですよ、私は。
 
温故知新とかさ、なに過去を参照して、これこれこういうことでね? っていうの見せて、それがどうしたの? 
や、そんなこと言われても。
 
もうこっちは、Messageがいらない。もううるさい。そういうのももう結構です。で、完了してるんですけど。
 
ただパフォーマンス観て、すごーい! 初めて観たよ! と乾杯な気分になってるのに。
 
誰? 胸が明るいもので充満して、黙りこくってる傍で、詳しいこと語り出す人。 なんでチャーリーのプロフ探さないといけない?
 
あれになんかMessageがあったとして、なんでこっちがそれ調べなきゃいけないの?
今やりたいことは、見たことがなかったものを観て、圧倒されて、ああ良かったって幸福になっていたいのが最旬なのに。
もう、ほんとうるさいんですよね。
そういう、知ってなきゃいけない。とか、リスペクトとか。
 
いや、いいよ。ちょっと黙っててよ。分かる分からないとかも、もう過ぎたよ。それは通り過ぎた。
あてる日本語が無いくらいの気持ち。
あ、私、これにする。っていう気持ちでいるのにさ。
 
ああ、いまあんな感じなんだな、と私は先頭にやっとたどり着けた気持ちになれました。
 
リスペクトとか、自分達はこっちのジャンルちゃんと最初っから頭に入ってんだとか、このファッションにはこういう意味があって、だからちょっと目配せしてますとか、家族はファミリーでこういうので、やたら話す迷惑な奴と居酒屋で語って人脈作りますとか、疲れたら休みの日はキャンプとか街歩きとか、もういいよ。
飽きたよ。飽きたって言葉もちょっと合ってないくらいの、もう別の所にさっさと行ってまーすー。

いつまでやってんだよ、って思う以前で、さっと消しちゃうし、別のページ飛ぶし、もう端末閉じちゃうし。
 
だいたい重いじゃん。それ。便利だから使ってるだけで、とっくにそんなの最先端でもなんでもないしさ。
誰もやってないよ、共有なんて。
ちょっと付き合って、それに流れてみてただけだよ。 

古い町行ったって、結局、暗い気持ちまで伝染して、家帰って、「いいよね。たまには古き良き日本ってさ」とか全然思ってるコトと別のこと言いながら、はーってコート脱いで、別のモンあっさり観て、訊かれない限り理由なんか用意するのも面倒な部分で、二度と行かないし。
 
ほんとに今でもそんなこと目の色変えてやってんの?
 
しゃべりたくないよ。しゃべりたい時に話したい人の、ささやかなことだけ知りたいよ。
あとなんかうっかり居合わせちゃった人と、チャーリー達みたいにぶち上がりながら、同時に自分のことしたり考えたりして気分良くして、家に帰ってシャワー浴びて寝るんだよ。
 
この人はいつもコレ! 俺知ってるんでっていうカシヅキたい人からフルートに入ったビール受け取るけど、もうやってることに夢中になっちゃって、お礼も感謝も意識する前に振り捨てて、ぐいぐい歩いて行っちゃうよ?
お誕生日もおめでとうって言うよ?
夢中な二人のキスを注意しちゃうよ?
毛皮も着ちゃうよ?
 
降ってきてんのパンツ?  

あのファッションは、この人のなんたらかんたらとか、もういいって。
あの楽曲はビリーのどうのこうのでとか、もういい!
ほんと、そういうのもういい!
客席抜くのいつからやってんのよ。集中して観れないじゃん。止めてやれよ。
ビリーは、気にせず踊り狂ってろ!
 
メッセージがうるさいんだよ。
どいつもこいつもメッセージばっかりに足取られちゃってさ。
何やってんの?
だって音楽聴いてパフォーマンス観たいのに、なんでまず最初にお勉強しなきゃいけなくて、そこからメッセージがどうのって読み取らなきゃいけないんだよ。
 
あのパフォーマンスを一年練って作った人が誰かは分からないけど。
あの中のチャーリーは、クイーンでもボスでもヒーローでも無く、言葉がまだ存在しない一番先頭にいる存在でした。
 
自分達は知っている、は、もう分かったよ。
博識なのも、もう分かったよ。
観てる人は予習しなくていいんだよ。
私もなんか観る時、文化体系予習なんか一度もしないよ。
 
じゃあ私、これからグレープシードオイル、テフロンフライパンに垂らして肉でも焼くかな?って思いながら、Uberで軽いモン頼むよ。
 
ありがと、チャーリー。
またやってね。
ノってる時に見つけるから。
 
それじゃ、素敵な日曜日を。
 
 
 
Watch: CHARLI XCX Performs "VON DUTCH" & "GUESS" | 2025 GRAMMYs
 
 
 
 
 
 

 
 
 

2025/02/09

晴れ渡った風吹く

 
日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
 
知らない街になんとなく行くのが好きです。

旅という程ではない、少しだけ足を伸ばした街や町に滞在し、そこに暮らしている人と訪問した自分達と少し紛れるような、そういう滞在の仕方を若い頃からよくしていました。
 
旅!と銘打つような感じでもなく、正直どうしてそこに行こう、と思ったのか、お互いよくわからないまま、あまり話したりせずに、2日ないし3日の滞在を過ごす。
そういう事が好きでした。
 
非日常でもなく、日常でもなく、よくわからない時間を少し、往く。
それを若者になり、お金が自由になった時からずっと続けています。
特に名前をつけていないので、それが一番静かに着地しているんでしょうね。
 
そこでは何というわけではなく、衝撃的な体験でもなく、ちょっと驚いて、わぁ、とささやかに顔を見合わせたことがいつまでも残っていたりします。
 
その中の一つに、どうしてこの場所のことを私は忘れないのだろう、という所があります。

小さな寂れた街に行った時、あまりに感傷的なものに包まれてしまって、それを自覚して言葉に出すのも少し遠慮してしまって、二人で街外れに自然と向かったんですね。
夜はもう、普通の私達が過ごしている街の日常みたいな事をしよう。
今回はちょっと失敗だったかな? 
なんて、後悔に似た淡いものを胸に、車は自然と小さな丘へ入る道にハンドルを切り、やがて細い道に差し掛かり、坂に移り変わっていく道を登っていきました。

だんだん、それは明らかに私道になっていき、
ここは入っていいのだろうか? 
と可笑しいような、
なんだか若いってこういう事だよね、
と今だったら、そこから随分先の未来に居る私が、大切な人に話し、顔を見合わせてクスッと笑うような、そんなことになっていき、感傷的なものから離れたかった当時の私達は、本当にホッとしたんだと思います。

あ・・・、と思いながら、それぞれ目だけ動かして
「ここは私道です。立ち入り禁止です。」とか「迷惑なので入ってこないで下さい。」とか、もし書かれてたら、どうやって引き返すのだろう? 
これ、明らかに一車線分しかない細い道だし、フロントガラスの先の全然手入れされていないアスファルトは褪せているし、でもしっかり道は続いている。
困ったな、これ違ったら、バックで今までの1時間を帰るのか? 
と黙りこくって二人で可笑しいのをこらえていると、ふと、道が開けて駐車場のような所に出ました。

それで安心して、景色でも見ようよ、と、普段、別に価値を見いだしていないことをやろうと言い出して、車から降りると、少し下に、芝生で手入れされた随分と広い場所があり、その奥に白い洋風の単なる家が建っていました。
丘と言っても、もうこれは小山ではないか? という所で、周囲は雑木林が茂り、眺めの先には橋と
小さく光る眩しさに覆われた海と向こう岸の都市が見えていて、とても晴れていました。
そういう、この世の果てのような静けさの中で、あ、と思う場所があったんです。
 
芝生は少し濃くて、家は木造の洋館で、白いペンキで綺麗に塗られて、おそらくは誰か住んでいる。
芝生だけの広い庭には他に何も無く、ただ芝生が見たいから芝を敷いているんだな、とすぐ分かりました。

二人とも無言で、そこを見つめていました。
見ていると、ふと芝生の先の、あまりにも丁度いい所に、薄い木製の白い飛行機が、細く長めの黒い鉄の棒を立てた上にありました。
海外の人だろうか、と思った後、近くに行こうか迷って、結局、行かない方がいいと何も言わずに二人で判断し、言い訳代わりに、近くにいく道もないしね、と私もおそらく隣の彼も思って、また車に戻ってそこを降りていきました。

その後何度か、また行こう、行こうと口に出すんですが中々予定が立たず、かといって、必ずという程約束にもなっていかない。
結局そのまま、やがて私達は別の時間に入っていきました。

まったく別の人に、ふとその家の話をしたら、妙に分厚い沈黙を醸し出してくるので、
まずい話題だったかな? 前のパートナーとの話だし分かっちゃったかな? でもそんなことで怒ったり、不愉快になる人でも無いし・・・、
と、ただ、???と思っていると、
「そこ知ってる。」
と答えたんです。
驚いていると、
「有名な所なんだよ。」
と言われ、なんだかその場所への私個人にとって強い引力を感じたのを覚えています。
 
それで盛り上がって、その人ともう一度行ったんですが、今度は入る道が分からず、なんとなく下から見上げた雑木林の先の先に、そこがあるのは雰囲気として感じられるのですが、行けなくてそれきりでした。
やがて、いつかの瞬間でその人と再会した時、ひと通りの近況報告をした後、じゃあこれで、と立ち上がろうとしたら、
「あの場所、結局無くなったんだって。引っ越されたらしいよ」
と言われました。
 
何故そんなことを言うのだろう?
私にとって、大切な場所ということになっているんだろうか? 
と訂正しようと思い、立ち上がってさっさとレシートを取ろうとしているその横顔を見た時、ただ単に世間話として言っているのが良く分かり、ああ良かった、と黙っていました。
 
結局、その家は私の中にただ残り続けています。
そして時々、心の中でふと浮かび上がります。
誰が住んでいたのか、どんな部屋の中だったのか、いつまでも分からないまま。
時々、インテリアを考えるとき、気圧計を探しているとき、私はひょっとしてあの家の中にあっただろうものを再現しようとしているのかな? 
と、通り過ぎたささやかな風に気付くように思う時もあります。
 
おそらく、あの家と広い芝生とその先に立てられた細く長い棒の上にあった白い飛行機の場所は、ずっと時間が流れ続けているから、なんでしょう。

あの晴れた、妙になんとも思わない中でただ単に、あ、と口に出さずに見つけた、ただ繰り返す日々の中に現実として在った、いつまでも
新しく時間が流れ続ける場所として、その家が私の心にあります。
大切な人と安心してただ一緒に居る時、なんとなく雨が降る窓の外を眺めている時、その場所は私の中でそっと姿を現します。
 
少し自慢するなら、思い出としての完璧な在り方として、私の中で時を流し続けているのだろうな、と黙って満ちていきます。
 
未来の私が少しの可笑しさを噛み殺しながら、
「・・・景観を見ないの?」
と当時を思い出し、晴れ渡った風吹く気持ちと共にありながら。
 
再会し共に進む、唯一の人に捧ぐ。

 
 
寒いですね。
まるまる一週間強、寒波が来続けていますよね?
私の住む街も昨日はマフラーが必須の気温でした。
HSPの方々は気象病と呼ばれるものからの影響は大丈夫ですか?
私は大変でした。今日くらいから大分治まって来ましたが、とうとう気圧計を購入することにしました。
 
びっくりしましたよ。
今回は頭痛はほんの少しで、後はひたすら調子が悪く痩せました。
世の中も大騒ぎなことが次々に起こり続けていて、家の中を整えて静かにしていようとしているのに、寒波の影響を受けて、思うようにならず、がっくりしています。
 
とにかく寒いので、暖かくして、風が強い日も荒天の日も外出は避け、周囲が騒がしいときは、自分の居るプライベートで静けさの中に居ると、大分違いますよ。 
 
それでは、素敵な日曜日をお過ごしください。

 
20250214 20:53 文章の不要な箇所を取りました。内容は変えていません。