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休刊 キム・ソクジン 
おかえりなさい、JINさん。
ARMYさんおめでとうございます!:)

2024/06/20

ミュージック・アワー / ポルノグラフィティ

 

日々の中でラジオ再開しました。

 
写真は私の愛機のトランジスタラジオです。
アプリではradikoが有名ですよね。
有料サブスクで(おそらく)日本全国のラジオが好きに聴けるスグレモノのアプリ。
 
ずっと本格的な導入を迷っていたり、無料版では住んでいる街の局が入っているのを聴いたりしていたんですけれど、結局、トランジスタラジオに落ち着きました。
 
といっても、ずっとラジオを聴くということを失っていたのですが、昨夜、ふと、ラジオ聴いてみよう、と思い立ち、単三電池を入れて、アンテナを伸ばしてFMを少し聴いていました。
いいですよね、やっぱりラジオって。
 
いまラジオのリスナーってどのくらいいるんでしょう?
私は、テレビってじっと見てしまうので、つけなくなりラジオに切り替えたクチです。
でもそれは大人になってからで、テレビはあったけれど私はラジオを聴いていたんです。
難しいお年頃だったというのもあったり、とにかく音楽に詳しい友人が欲しかったんでしょうね。
 
何年のスタジオのなんとかという録音が、という玄人っぽい情報ではなく、この方向だったら、こういう曲があるよ。
他にもこういうミュージシャンがいるよ。
とそういう情報が喉から手が出るほど欲しかった日々でした。
 
洋楽だったらビリー・ジョエルから始めたらいいですよ、と教えてくださった、あの二枚目の髪が若干長めのレンタル屋さんのお兄さんは元気でしょうか?(注・初恋でもなんでもありません。←それはなんか失礼では?(いや間違えられるほうがご迷惑なので!))
 
言われるままに大人しくビリー・ジョエル・コーナーの一番前に置いてあるLP版を手に取った私に届いた音は、なんと「イノセント・マン」だったか「ナイロン・カーテン」だったと思うんですよね。
なんかね、ジャケットが茶色かったんです。記憶ですからよくわかんないんですけど。
 
それで聴いてみて、「これがビリー・ジョエルかあ・・・・・・・・」で終わった、キッズだった頃の私の思い出があります。
 
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ナイロン・カーテン
ビリー・ジョエル

イノセント・マン
ビリー・ジョエル
 
イノセント・マンのアルバムのタイトルかタイトルトラックって「AN INNOCENT MAN」じゃなかったでしたっけ?
確か、「あれ? どうしてイノセントじゃなくて、ANって(A)と付けるんだろう? 」と不思議に思った記憶があります。
 
そうそう、その当時の私の周囲の大人はビリー・ジョエルの楽曲は大ヒットソングしか知らなくて、しかもサタデー・ナイト・フィーバーの「Stayn' Alive」と混ざっていて、「これはもう、あの店員のお兄さんを頼るしかない」と思っていた当時が、なんだかくだらない記憶として残っています。
 
ムダに町中のレコード屋さんを巡回してまわって、楽器屋さんも用も無いのに覗いて回って、なんだか「今日はこれでよし!」とか思って喫茶店でアイスミルクティーだの飲んでいた私は一体、何がしたかったんでしょーか?(笑)
 
当時の体験でいま役に立っていることは、ナニひとつありません。
 
ええ、一切、役に立つ経験でもなんでもありませんでした!←苦笑
 
どうして最初が、ピンク・フロイトとかツェッペリンじゃないんでしょうね。
もしそうだったら、オレはロックがけっこう好きで、という大人っぽい話題に、華麗にカットインできたんですけども。
 
ただ単に音楽が好きだった子供で、よくわからないまま音楽の匂いがするところをうろついてた子でした。
 
で、結局、夜更かしをして、部屋の電気を消して寝たふりをしながら、そっとラジオをヘッドフォンで聴いていたんですけど。
 
凄く好きな曲や巨大な音楽が流れると、あの頃の殺風景な小さな部屋の夜の淵から、世界中のありとあらゆる都市や街町のビルの灯り、小さな窓に映る暮らしを営んでいる人達がすぐそばにいるような、無数の生きている人達が発光している青い陸地の星々が見えるような、不意に目が合って、手を振リ返してくれるような、そっとその肩に触れられるような、そんなダイナミズムを感じていました。
 
よその街で暮らすようになって、その頃、同じプログラムを聴いていた、というだけで、仲良くなれたりして、ラジオってすごく私にとっては大きな存在でしたし、いまでもラジオってどこかスペシャルで、それにまつわる現実の人達のささやかな言葉は、すごく胸の真ん中に沁みやすかったりします。

葉書はほとんど出したことはなかったです。
 
小学生のときに一通だけ出してみて、DJからのお返事とプレゼントが届いてびっくりしてしまって、その時の気持ちを真面目に書くと、もっとちゃんとラジオを聴いて番組に精通していないと、こういうことはしてはいけない、と思ったんですよね。
お返事を出したかどうかは、忘れてしまいました。
 
いまはラジオって葉書やメールやツイッターでのなんかそういうの(調べろや)で送るんですよね。
当時より、もっとDJとの距離が近いかもしれません。
 
タイトルのミュージック・アワーはポルノグラフィティの名曲中の名曲だと、詳しくない私が信じる1曲です。
 
ラジオを聴いて、恋愛のテクニックを学んだわけでも、相談したわけでも、渚に毎夏繰り出して、可愛らしいビキニを着て楽しく過ごしたわけでも無いのに、このミュージック・アワーで描きっている世界そのままが私の十代の夏です。
 
たぶん、ラジオが流れていたんでしょう。
 
いつもラジオが耳のどこかに届いていたし、記憶の動画や印画紙の中に、ラジオがワンセットで焼き付いています。
 
いま、若い人達やティーンと呼ばれる人達があまり恋愛をしない、といわれていますが、そうかな、と私はぼんやりキッチンでトランジスタラジオの写真をiPhoneで撮りながら思っています。
 
言わないだけで、口にしないだけで、
いつも気持ちの中にはそっと誰かを想う気持ち。
想える誰かを待つ気持ち。
服を選ぶとき、彼はこういうの好きだろうか、
と一瞬考えて、あわてて打ち消す、そんな気持ち。
 
お店の窓辺で、
ただ予定も無くドリンクを飲んでいるだけなのに、
偶然ここを通らないかな、と期待したり。
その人がよく行くお店に行くのは恥ずかしいし誤解されたら嫌だから、
少し離れたお店に行ってみようかな、と思って、
結局行けなかったり。
 
同じ本を息を詰めるように、そっと読んだり。
好きだというミュージシャンをあまり詳しくならないように調べたりして、
知らないことを教えてくれるかな、なんてちょっと思って、
ネットにガンガン情報が載っていて、
ああ、この人達のこと良かったら教えて欲しいんだけど、
の手は、もう使えないな、とガッカリしたり。
 
そういうことって、言わないだけで、
口にしないだけで、
そしていちいち指摘したり、
気がついてても知らぬフリの、
徹底的なポーカーフェイスを貫いたり、
をちゃんとやれる世界があるのなら、
ちゃんとあるんだから、
まあ安心して、
今年も、着ていけない水着と素敵な音楽をお供に、
なんというか、夏を過ごして、
きっといつかそんな日々を、
大切に、優しい表情で、
そうなんだ? と聞いてくれる誰かと、
 または、そういうことは恥ずかしいことなんかじゃないよ!と、
少し怒ってくれる誰かと、
喫茶店のホットケーキや、
ラテをすんごいカスタマイズして、しらっとしている人の、
そのキュートさに笑いを噛み殺しながらも、
次はそのコツとこだわりを教えてもらったりして、
まずは、爽やかな好意を伝えてみては、どうでしょうか?

さて、あと一ヶ月したら、とりあえず夏休みです。
その前から夏休みの方もおられますし、短い夏休みの方もおられますね。
 
私は、今年は音楽とラジオを聴きながら、久しぶりの伝説のDJの声に胸を熱くする予定です。
 
以上、全世界の恋するウサギちゃん達へ、エナメルからの、相変わらずのどうでもいい話でした。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「きっと、<絶望はしない主義なんだ>に、なれそう。」
 
今日はそんな感じ。 
 
 
 
2024062018:24 文章を直しました。