写経の練習を急ぎせねばならなくてですね。(・・・また何をアンタは言い出すんだよ)
実は、8月8日に禅寺に伺い、写経の練習をしてきたんです。
いや、大丈夫です。大丈夫ですよ。
何かをものすごく心配して一瞬、あなたは口をあんぐり明けましたね?
ええ、わかってます。
実は、ちょいと不思議なことの延長線上にこの写経練習を決めたんですが。
禅寺には女性が入っていいんです!
繰り返します。
禅寺には女性が入っていいんです!
いいんですよ?
禅寺には女性が入って、オッケーなんです。
ホントです!
信じられないでしょうけど、なんと禅宗は、女人禁制ではまったくないんです!
どよめいていますね?
どよめきまくってますね?
私は、確かにそう伺っています。
そういうわけで、お前、写経のあれこれがまったくわかってねぇから、ちょっと写経練習して来いよ、ということになったんです。
(あなたは今一体、なにやってんですか?)
↑
色々です!(うるせぇよ)
それでもし間違いがあったら大変だということで(結局チキン)、Wikipediaで調べたら、本当にそーだったんですよ!
その上、あれこれググったらですね、なんと日本初の僧侶って、女性だったんですって!!!
だからオッケーということで、暑いのでタクシー飛ばして、水のペットボトル持って、蚊除けのベープ腕に巻いて行ってきました。
聖福寺さんという禅宗のお寺さんです。
出迎えて下さったのは、いや普通に行ったんですけど、作務衣姿の女性だったんです。
オッケーなんです。禅寺に女性がいても!(しつこいですよ?)
で、ホームページにあったように、事前に写すお経を選んで料金を支払って、写経場でエアコンの涼しい風にあたりながら、さわやかに写経をしてきました。
この流れを説明するとですね。
要は、お寺さんに身ひとつで行って、写経をさせていただき、写経した経文をそちらに納めさせていただくんです。
なので、こちらが料金を支払うんですよ。
お経も般若心経から白隠禅師坐禅和讃(気にしないで下さい、私もオフィシャルサイトからのコピペです。)と観音経(世尊偈)が選べます。
私は観音経にさせていだきました。
で、お手本が書かれている紙をいただき、椅子席と正座席があるお部屋に通され、エアコンをつけていただき、静謐な中、写経をさせていただきました。
私は悪筆でおなじみなんですけど、やり方が書いてある文を拝見してやってみると、わからなかった所が一発で解決して、ゴキゲンにやっておりました。
なんていったって、1人だけの貸し切り状態でしたので(平日の午前中ってそうらしいですよ)、とてもリラックスして、和室の中でやっておりました。
あとで私の体験をお話ししたところ
「俺、そんな「のびのび写経する女」始めて見たよ・・・」と先輩に言われてしまいました。
(のびのび・・・とは?)
ちゃんと断ったんですけどね。
途中でお水飲んでいいですか?とかそういうの。(いいらしいですよ)
で、心を無にして写すというのが、まず無理だろうなと思いながらやっていたんですけれど。(雑念だらけでおなじみのエナメルです。)
あの、ちゃんと文字をしっかり写していくと、自然と心の中に何もなくなるんですよね。
そして、筆のすべる微かな音と和紙から伝わってくる筆先の感触、墨の香り、夏の日射し、エアコンの音、古い木材の巨大な建築物の中の一室で、ただ静かな中、観音経を写しておりました。
私はただお経を写させていただきながら、単に手を動かして集中しながら、自分というものが、たった1人或る、という体験をしたのだと思います。
小一時間ほどで観音経は、写し終わりました。
なにか、私はその間に、どこかに行って戻ってきたような、それでいて現実にもしっかり居たような、そういう体感のある、良い時間を過ごしました。
もし興味がある方は、ぜひお住まいの地域で写経をさせてくださるお寺さんをネット検索してみてくださいね。
その2に続きます!!(ムダに元気!)