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うっかりカツカツやって来て、うっかり居ない。( By O.)
 

2025/04/13

雨音と花びらの行方

 

 
 
日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
 
ケーキやおやつはパティスリー製が1番好きです。
レストランやバーでフードを頼むとき、私の基準は家で作れないもの、です。
せっかくお店でプロの手をかけてもらうのだから、自分では作れない物で知らない物をなるたけ頼みます。
その基準で、おやつもパティスリー製が1番なんだけど、それに対抗出来るのは手作りのお菓子です。
甘い物を用意して、お茶を淹れて休日の3時をゆっくり過ごしたいけれど、それまでの準備が憂鬱です。
疲れている時はなおさらやりたくありません。
でもパティスリーまで出かけるのも大変だし、ということで、今日は簡易おやつのレシピです。
 
洋風おやつ
 
用意するもの
バナナ1〜2本
カップアイスクリームバニラ
板チョコ
カレー用のスプーン
 
事前にカップのお湯にスプーンを浸けておきます。(これはYouTuberで静かな料理動画ジャンルで世に出た、"
えもじょわ"さんのテクニックです。) 
 
バナナを切り板チョコを刻みます。大ぶりで構いません。
切ったバナナを皿に乗せ、湯に浸けて温めておいたスプーンを使ってバニラアイスをすくい、上に乗せます。
2回くらいすくって乗せても良いし、スプーンの腹を縦に回転させながらすくい、楕円ロール型にしても楽しいです。
(こちらの方が美しいので、どなたかと一緒に食べるなら、やるとより明るい時間が過ごせそうですよね。)
最後に刻んだ板チョコを散らして、出来あがり。
 
いわゆるチョコバナナですが、パティスリー製と味は遜色ありません。
食べ応えがあるし、お腹がいっぱいになります。
 
和風おやつ
 
準備するもの
団子粉 適量10個分くらい
餡チューブ
生姜チューブ
砂糖 お好みで
 
ボールに入れた団子粉を水で耳たぶより少し固いくらいの大きさにし、一個分を丸めた後、平たく開きます。
(少し固い方が成形しやすいからです。)
開いた生地の中央に餡チューブの餡を絞り出し(ほんの少し)、生地で餡を包みます。
それを10個程度作って、浮いてくるまでお湯で茹でます。
水に取って(冷水じゃなくても大丈夫)、別の皿に移して粗熱を取ります。
(香港の商店では、この冷める工程で、濡れ布巾をかぶせると良い感じにもっちりするそうです。)
 
注:これは、おそらく団子の表面が乾くのを防止するのと、熱を加えた生地を冷ましている間に、パン作りでいう2次発酵の時間を促すんだとは思います。
 
シロップ
お湯を沸かし、生姜チューブと砂糖をお好みの量を入れ、砂糖が溶けたら、火を止めて冷ましておきます。
 
余熱が取れた団子を皿に入れ、シロップをかけて出来上がり。
 
薩摩芋バージョン
薩摩芋の皮をピーラーで剥き、お湯で爪楊枝(竹串か箸でもオッケー)を刺し、簡単に通る柔らかさになるまで茹でます。
ザルに取り、冷ました後、シロップをかけて出来上がり。
シロップの味付けはそのままです。
 
実はこの薩摩芋バージョンが糖水(とんすい)という、漢方のお菓子です。
身体に良いそうで、私は1時期良く作って食べていました。
少しお腹が空いたとき、メインが軽い時のデザートにすると、その後、穏やかに腹持ちがいいんですよね。
 
私は砂糖は、てんさい糖でやっています。
 
さらに展開すると、薩摩芋を箸や爪楊枝が通るまで茹でた後、ふるいとシャモジで漉して、それに砂糖を加えて弱火にかけて餡を作り、団子の餡にしても美味しいですよね。
(ここまで本気でやると、おやつを作るだけでぐったりしてしまうので、いつかまたやってみようかな? と思う時用に書いておきます。)
 
こういう事って取りかかるまでが本当に面倒くさいんですが、やり始めると作業ですから、すぐ集中のスイッチが入りますし、意外に工程が少ないので30分弱くらいで出来上がります。
それに好きな飲み物、香港風ならコーヒーやミルクセーキ、コカコーラをカップでレンチンしてチューブの生姜を入れ、ポッカレモンを入れても、中々にエキゾチックで心底身体がリラックスする飲み物が出来上がります。
 
自分でおやつを作る時って、途中ふと我に返り、どうして今私は手作りを? と、すごく遠くから自分を見つめているような気になります。
天気予報では、私の住む街は花を散らす雨がやって来ます。
お菓子作りにはうってつけですが、ばたついているスケジュールの為、私自身はままなりません。
 
春の雨が広がりながら落ち続けている午後は、とても特別で、どこかの桜はもう花びらで道を覆っただろうか。
花筏(はないかだ)と呼ばれる、溜まった水面のオブジェになっただろうか、と遠く想うと、春というものが初夏に受け渡されていく季節が身体を通り過ぎていきます。
雨音に沈みながら、ただ全身を浸しながら、日曜日の午後を過ごすのは、とても贅沢なことの1つだと私は思います。
 
作る時は、十分火傷と怪我に気をつけて、落ち着いてゆっくり作って下さいね。
湯気が立つと、少し額の端が汗ばむ気温になって来ましたね。
 
新緑の時が1番、私が思う青風の景色です。
 
それでは、素敵な日曜日をお過ごし下さい。