ディオール / アディクト リップ マキシマイザー |
今日は久しぶりにコスメの話を。
写真のマキシマイザーは限定品じゃないんですけど、お化粧品の話題なので、このセレクトです。
コスメの限定品ってなぜ限定品なんだろう…とずっと思いつづけています。
私はあまり限定品に手を出すことはせずに、普段、そのメーカーでスタメン入りしているコスメを買っています。
というより限定品を買えることが、あまりありません。(大体売り切れてる)
時々幸運にも限定品を手に入れることができたときも、いつもあとあと困るんですよね。
・・・コスメの限定品って困りませんか?
買い足しができないから。
普段、使っているコスメって、無くなったら補充したいんです。気に入ってる間はずっと使い続けたいから。
でも限定品だといくら気に入っても、限定品だから、無くなったらそれで終わりなんです。
そんな当たり前のことを、何をいきなりと思われるかもしれませんけど。
限定品に限って、使ってみたいな…と思う、絶妙な色のリップやシャドウ、チークがまた多いんですよね。
だからすごく困るんですよ。限定品にされると。
なんとなくですね、限定品の存在理由はうっすらと理解できるんです。
そんなバカスカ新製品を全部レギュラーコスメで取り扱い可能にしたら、店舗のストックいくらあっても足りないから。
そして延々増えつづけていくレギュラーコスメに対応し続けるなんて、無理だから。
というのはわかるんです。
で、新商品を限定品にして、1回のロット分だけ作って売ってみて、ユーザーの反応を見たいなら、売れそうな色は大体最初からわかってるので、そういうのは限定品じゃなく、受注生産品にして欲しいんです。
でもそうすると工場でいくら生産していっても追いつかなくなるから、実現不可能なんでしょうか?
特に限定と銘打ってなくても、季節ごとに出される限定品になってしまってる商品が、私は欲しいんですよね。
でも、全員に手に入ったら、それは限定品じゃないし・・・。
うーん。
そもそも、なぜメーカーって毎シーズンごとに新製品を提案して、いくつかを限定品にするんでしょうか?
これを書いてて、だんだん整理がついてきたんですけど、
多分、シーズンごとにメーカーが打ち出すルックは、「変わるのが前提」という価値観なんでしょうね。
いつも同じ色で気に入りのメイクで固定してしまわずに、そのシーズンごとに提案される旬顔を目指しましょう!ってことなんだと、いま書いてて思いました。
これ、私の顔しか例にあげられないんで、アレなんですけど。
確かに、毎日メイクでいつも同じメイクをしていると、数ヶ月後には、何だか顔が古く、野暮ったく見えてくるんです。
それは新しいものを手に入れなければならない、っていう強迫観念がそう見せてるんだろう、と思われるかもしれませんけど、そうではなくてですね。
顔って、いつも同じように見えて、日々変わってるものなんですね。
端的にいうと歳をとっていくってことでもあるし、日常の小さな変化がヴェールのように、その時々の顔立ちに降り積もっていくものだから。
劇的に変わっていないようで、日夜変わり続けてるんです。
だから、その変わり方に合うように、数ヶ月ごとに、メイク方法を更新していかないと、いまの自分の顔にフィットしていかないんじゃないでしょうか。
それと、いつも最新のメイクを顔に乗せる必要は、私も感じないんですが。
メイクって、何か旬がありますよね?
そのメーカーが打ち出してくるシーズンごとのルックって、その時はすごく新鮮だけど、やっぱりこれも半年とか経過すると、途端に鮮度が失われるように私には思えます。
ひょっとして、メイクって、もともとそういう、日々の空気感をダイレクトに反映させてしまうアイテム、なのかもしれません。
とても流動的なもの。
そう考えると、シーズンごとに、メイクの新しいルックを提案し続けているメーカーの意図って、もちろん商売もありますけど、メイクというものの基本的なあり方、お化粧というものの本質を、しっかり掴んでいる結果なのかもしれません。
そして実験的な色味のものは限定品でまずは売ってみて、ユーザーから好反応が得られれば、スタメンに追加という形で、流動的なメイクというものとの折り合いの付け方が、商売になったのが、限定品なのかな、と今回、思いました。
さて実際のところはどうなんでしょう。
そして、1応、自分の中で限定品について整理はついても、結局欲しい限定品が手に入りにくい、補充するのはほぼ不可能、という悩みは解決されないままなのでした。がっくり。
以上、コスメの限定品ってなぜあるんだろうという話でした。
ものすごい早さで春が追いかけてきてますね。
私も遅ればせながら、春物出して、春コスメにそろそろ切り替えないと。
それでは素敵な日曜日をお過ごしください。
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