日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
三寒四温(さんかんしおん)という言葉については、美しいというと少し気障かな? と思います。
なので、私はこの言葉は「綺麗だ」、という心持ちで、淡いピンク色の薄い布にくるんで、胸にしまっています。
三寒四温は、ちょうど今頃ですね、早春の頃、寒い日が続いた後、暖かい日が続き、徐々に季節が春に向かっていく期間を指す言葉、と理解しています。
同時に、使う時期が、本来の使い方からみると間違いなんだけれど、だんだんと、早春に使ってもいいじゃないか、という雰囲気になっていっているもの。だとも、ずっと頭の隅にあります。
どうしてそんなに三寒四温という言葉に惹かれるのかは、自分ではよくわかりません。
冬が好きなので、早春の頃から春の盛りを待ち望んでいる、というものでもないですし、東アジア一部地域では、ことわざでもあるらしいんですが、どういうものかとも全く情報を持っていません。
強いていうなら、この言葉の音色が好きなんだと思います。
日本語で三寒四温と発音するときの音色が、なんともまろやかで、少し凛とした佇まいもあって、それは、とても聡明な友人のことを誇らしく思う気持ちに、なんだかよく似ています。
また、三寒四温という言葉を目にした時、脳裏に、早春の雨が滴り落ちる、溶け残った氷が混ざった水たまり、が広がるんですね。
その、手はかじかんでいるけれど、春の気配や匂いがかすかに漂いはじめている、明るい曇天の光射す景色が、とても心強いんだと思います。
昔、同じ読み方で、表記が「3can4on」というショップがあったんです。
残念ながら閉店してしまったんですけれど、私は主に通販で利用していました。
スタンダードなんだけれど、ちょっと違う、という服が多くて、とても好きでした。
いまでも3can4onで買った服は、春によく着ています。
服もよかったんですが、なにしろ3can4onですから、三寒四温という言葉が好きな者としては、どうもそちらのショップ名にやられていたようです。
ショップの名前はとても大事ですから、そのセンスが取り扱いのある雑貨や服に反映されていて、そこが魅力だったんだと思います。
いま検索してみても、やはり閉店してしまったままのようで、懐かしいですし、寂しいです。
それと、今回話題にするにあたって、三寒四温で検索してみると、weblio辞書がヒットしました。
参照リンク
https://www.weblio.jp/content/%E4%B8%89%E5%AF%92%E5%9B%9B%E6%B8%A9
これを見て思ったんですが、たくさんの辞書が三寒四温について記述しているので、ひょっとしたら三寒四温という言葉が好きな人が、他にもたくさんいるのかもしれませんね。
そう思うと、明るい気持ちになります。
春先というのは、社会生活でも色々な変化が訪れる時期ですし、私個人のことを言えば、秋から冬、早春のゴールデンシーズンが終わってしまう、これから先は暮らしていく中で、少し心構えがいるシーズンの始まりでもあります。
そういう時期は、私はうっすらと頼りない気持ちになっていることが多く、そんな時に、上空から自分を見ている俯瞰の距離感へと、目にしただけでサクッと視点を変えてしまう、「三寒四温」という言葉が持つシャープな巧みさが、これほどまでに強烈に惹かれる一番の理由かもしれません。
ちなみにGoogleの検索結果に一緒に出てきたんですが。
三寒四温の逆の言葉はあるのか、という疑問に、強調スニペットは「一雨一度(ひとあめいちど)」という言葉をあげていました。
秋が深まってくると訪れる、一雨ごとに秋が深まっていく、あの時期のことを指すそうです。
さて、最近の解釈では、いまはちょうど三寒四温の時期です。
体調をくずされないように、くれぐれもご自愛くださいね。
午後の時間を贅沢に使って、お気に入りのバスソルトなんかを入れて、お風呂にゆったりつかるのもいいかもしれません。
お風呂上がりのアイスクリームはもちろん、マストバイで。
それでは、素敵な日曜日をお過ごしください。
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