ずっと捨てない本ってないですか?
読み込んでボロボロになってはいないけど、お守りのように捨てないでいる本。
私にはそういう本がいくつかあって、その中に
石黒智子さんが書かれた、
「心地よい暮らしのシンプルキッチン」
という本があります。
どういう経緯で買ったのか、もう忘れちゃったぐらい前の本なんですが。
確か書店の平台に置いてあって、私はそのときもう一冊何か読みたいな、というときに買ったんじゃなかと思います。
この本を読んで、大きく変わったことは、
歳を取ることには、ある程度、準備と下調べが必要だということ。
前から思っていた、繰り返す普通の日常が1番だということ。
重たい鍋はやっぱり持たなくて正解だということ。
そして、当時さんざん世の中の風潮に怒られていた、
コーヒーには牛乳(私は豆乳派)を入れたら美味しい、
ということでした。
いろんな読み方ができる本で、もう古い本なので、現在アマゾンでは中古での取り扱いになってます。
もし、暮らしというものに少し行き詰まりを感じている方で、考えの潤滑油的な本が欲しい人には、おすすめできると思います。
この本をずっと持っている理由は、昔から時々買っていた、誰かのライフスタイルを参考にする、という本の中で、本当に自分の考えに強い影響を与えた、いわば刷り込み的な立ち位置だからだと思うんです。
いまさっき、何年かぶりに手にとってみていたんですが、やっぱりいますぐ読み返さなくても、時々、確かこう言ってたはずとページをめくると、まるで賢い年上の友達の言葉のように心強く、どんなに小さくても、自分の価値観を信じていいんだと、勇気が湧いてくる本だな、と、本棚の1軍コーナーにまた戻しました。
著者の石黒智子さんの来歴は、本の後ろに掲載されていることしか知りません。
ネットで検索して、最新刊があれば買おう!というのも、ちょっと違う気がして、私はあえて調べていません。
それでいいと思っています。
私の知りたいことは、全部じゃないけど、この本の中にまだたくさんあるからです。
また、わからなくなったり、不安になったりしたら、この本を手にとって、相談するように、確かめるように、ページを繰ろうと思います。
この本を読んで少なくとも、
魚を冷凍するなんて!とか、
重い鍋の方が煮込めて絶対いいのに!という、
「人のライフスタイルのサイズ感も聞かずに、頭ごなしに説教をしてくる」ような人や、
「ものごとには絶対解しかない」と思い込んでいる人のことは、全く信用しなくなりました。
そうしたら、致命的なダメージにはならないけど、降り積もると心に重くのしかかるタイプの嫌だった人たちは、いつの間にか私の周りから姿を消しました。
たぶん、相手にしなくなったのが、言葉にせずともダイレクトに伝わったんだと思います。
私にとっては、やっぱりお守りの本みたいです。
表題曲は飯島真里の「セシールの雨傘」
KIMONO STEREO ー GRAY に収録されてます。
これ、今でいうリミックスなんですけど、当時はVersionⅡと呼ばれていたみたいですね。
タイトルのセシールはセシルカットから、〜の雨傘というのは映画「シェルブールの雨傘」からという、とてもイカしたタイトルです。
思いがけなく見かけた、昔の恋人との一瞬を歌っていて、シングルバージョンより、私はこっちの方が好きです。
いま配信されている音源は2019Remasuter版になっています。
Spotify、iTunesで配信されています。
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