ペルソナという言葉があります。
仮面と訳される言葉ですが。
日々暮らしていて、私もですが、多くの方は、少なからず、シチュエーションによって、いくつかのペルソナをかぶった自分でいます。
思うんですけれど、このシチュエーションによって、相手によって、自分の対応を変えることを、ペルソナと呼ぶ、そもそもの考え方は、自分がたったひとつの表情と人格である、という考え方が根底にあるんじゃないでしょうか。
私は実は、ペルソナというものは存在せずに、それは全部、自分である、という考え方をしています。
なぜなら、自分発信のすべてだからです。
自分が知っている自分の表情も、知らなかった自分も、それは全部、自分から出てきているので、ちょっと引いて全体を見てみると、どれも自分がいくつかの枝葉をめぐらせているに過ぎない、という考えを持つようになりました。
大きな丸を自分という基準点にするのではなく、一本の木というイメージです。
いつ頃からそういうふうに思うようになったのかは、忘れてしまいましたが、いろんな人から話を聞いたり、何か読んだり、音楽の歌詞に使われてたり、映画を観たり、そういう色々から徐々に、人は一本の木という形の基準点を持っている、というふうに思うようになりました。
だから、多分、何かの格言できっとあるんでしょうね?(笑)
きっとある、という前提で続けますが。
今回、アンソロジーアルバムProofのinspirationについて上がったメンバーごとのイメージビデオの中で、いく人かのメンバーが、本当の自分、見せたくない自分、という言葉で気持ちを伝えていました。
私は、そのひとつひとつの悩みの過程に、こうすればいいですよ? とか、こうすれば解決しますよ? といってアドバイスをする、そういうのはちょっと違うんじゃないかな、と思いました。
私が知っているくらいですから、メンバーもとっくにそういう考えを持つ媒体にたどり着いているはずです。
でも、心にあったものとして、過去のことだったり、つい最近のことだったりしたのかはわからないけれど、とにかくそういう悩みを持っていたというのは、はっきりしています。
で、私は、その悩みも、メンバーひとりひとりのとても大事な部分だと思うんです。
その悩んでいる過程、それからなんらかの自分なりの解答にたどり着いたこと、それらひとつひとつが、とても重要な心の要素なので、その悩みとそれを言葉にできるようになった今現在の状態を、ぜひ大事に、自分だけのものとして持っていてほしいです。
それについて、私の場合は、過ぎてきた道程になりますけれど、それはまた私の問題、私だけのもの、であって、人間の数だけ、同じ言葉を使って表現していても、厳密には、悩みというのは同じではないので、自分だけの大切な思考の過程として、ぜひ持っていてほしいな、と思いました。
それが、簡単なようでいて、実はとてもとても難しい、LOVE MY SELFという到着点の一葉ではないでしょうか。
その上で、ファンとして、どうしてかはわからないけれど、皆さんのいろんな、ポジティブだけではない様々な部分を見るたびに、応援する気持ちがさらに強くなっていく、そういう気持ちでいます。と書いておきます。
めぐりめぐって届きますように。
↓ワンクリックしていただけると励みになります:)