休刊 キム・ソクジン



休刊 キム・ソクジン 
あと2ヶ月ですね。
ARMYさん達も待ち遠しくされていると思います。
アルバコエルレアオクラータは花が終わりました。
無事のお戻りを待っています:)

2023/07/07

Japanese Summer Maniac Pops ー 睡蓮の開く音がする月夜 第4夜 ー ベガ / 斉藤和義 (Kazuyoshi Saitou) アルバム 紅盤  収録

 

Japanese Summer Maniac Pops

ー 睡蓮の開く音がする月夜  4夜 ー

 

ベガ / 斉藤和義 (Kazuyoshi Saitou)

 

 

 

アルバム 紅盤  収録

 

 

斉藤和義なので、正確にはロックなんですが。

ポップロックということで、このくくりに強引に入れています。

 

アルバム 紅盤は、斉藤和義のカバー曲中心のアルバム集で、その中に収録されている、ベガは、キセルが原曲となります。

 

参照リンク Wikipedia 斉藤和義 紅盤

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E7%9B%A4

 

キセルのベガと聴き比べていただければわかるとおり、紅盤収録のベガは、斉藤和義の手による編曲になっていて、前者とは同じ楽曲ではありますが、表情も聴いた後の余韻も、全く違うものになっています。

 

このベガという曲を通して、伝えたいメッセージの情景が違っていたからこその、斉藤和義版ベガなのだろう、というのが、私の見当です。

 

斉藤和義は、初期からのリスナーです。

といっても、そう堂々と書けるほど、皆勤リスナーではないので、ここを始めて3年と半分が過ぎたあたりですが、ちょっと自信がなかったので、いままで書いてきませんでした。

 

語りたいアーティストと、

黙ってずっと支持していたいアーティストって、

ありますよね。

 

私にとって斉藤和義は、後者のミュージシャンです。

 

どういう経緯で、斉藤和義版ベガを初めて耳にしたのか覚えていないので、おそらくラジオだったんだと思います。

 

それで確かC Dを探して、長らく原曲のキセルバージョンは未聴だったはずです。

 

ちょうど10年くらい前に、好んで聴いていたので、キセルバージョンを知ったのも、いまから考えると結構前ですね。

 

ベガは、斉藤和義のこちらのバージョンが初聴きで、

私はそれにヤられてしまったので、

キセルバージョンも、

すごく雰囲気が完全なものになっていて素晴らしいですけれど、

斉藤和義バージョンのベガが、この季節になると必ず聴く、

または思い出して探して聴く、大切な楽曲となっています。

 

ベガという楽曲は、私が好む、

やはりあまり限定しない言葉で描画されており、

それでいて描き出す輪郭をとても正確に、

聴くものに手渡していく、

非常に傑れた楽曲だと思います。

 

斉藤和義の解釈と言っていい、アレンジと歌唱で表現された、斉藤和義バージョンのベガは、

 

私に、

夏の夜に必ず充満している、

暑さに溶けてしまった時間の流れ、

遠い過去や遠い未来、そして現在地というものを、

随分と高い空中から俯瞰で見つめる作用として、

強く働きかけてきます。

 

それは青年期の途中や、

青年期の記憶が色濃く体内にまだこびりついている、

そういう人たち全員に共通する、

夏の夜として繰り返し訪れる、

都市の郷愁でもあると思います。

 

言い換えると、それは若さというものの手触り、でもあるんですが。

 

どうしてかわからないんですが、

この曲を繰り返し聴いていると、

青年期に過ごしていた、

本当になんの意味もない時間や会話が、

脳裏に浮かびます。

 

なんだって、こんなこと覚えてるんだろう。

もっと為になることを思い出しゃいいのに。

と、ちょっと情けなくもなるんですが。

 

私は、この曲が呼び起こす、たくさんの夜、

 

お酒とともにテーブル越しに交わした、

取るに足らない、

ほんとうに何も残らない会話やその時々の表情を、

 

すごく無駄だったけれど、

ちゃんと私の中に手渡すものがあるんだな、

と少しだけ安心な気持ちで確認できるから、

 

楽曲内で描かれている、

それは”願い”といってもいいものの力を

ちょっとだけ借りて、

毎年やってくる、天上での待ちに待った逢瀬の夜を、

大切にしたいのかもしれません。

 

 

「昨日、書いた 忘れないよ

本当になってしまうようにね

かた結びで ほどけないよ

後戻り 出来ないね」

(ベガ 斉藤和義バージョン より)

 

 

 

星が見えようが、見えてなかろうが、

 

どうか、ここを読んでくださるみなさんのもとに、

とてもよいものが、必ずや訪れ、

 

知らず知らず、その存在と、

大切な人や大切なものが、ただ在る祝福を

待ち望んだ約束のように交わせることを、

僭越ながら、願わせていただき、

今日の更新分を終わろうと思います。

 



 

『 どっち行こう 誰も気にしない

あての無い その果てをあてに 』

 

(ベガ 斉藤和義バージョン より)

 


 

それではまた、日本時間の明日の夜7時に、お会いしましょう。

 

 

 

タイトル副題 河出文庫 少年アリス 長野まゆみ(Mayumi Nagano) より、冒頭第1節を引用

 

 

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20230708 00:21 誤字をなおしました。 

20230708 08:47 誤字をなおしました。