休刊 キム・ソクジン



休刊 キム・ソクジン 
あと2ヶ月ですね。
ARMYさん達も待ち遠しくされていると思います。
アルバコエルレアオクラータは花が終わりました。
無事のお戻りを待っています:)

2023/12/24

そばに、つゆをどのくらいつけるか


 
 
日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
 
今日は、お蕎麦の話題ですので、アレルギーをお持ちの方は、うどん、またはつけ麺と思って読んでいただければ、と思います。
 
2023年現在、家庭でのそばの旬は、冬です。
 
これは乾麺をお家で茹でて食べる時の話。
蕎麦の乾麺を鍋で袋に表示された時間通りに茹でて、最後、水でしめる時、水道水が1番、麺がしまる水温になるのが、冬だからです。
 
地域によって差がありますが、晩秋、冬、初春の、水道水で手を洗うと切れそうなほどになっていく、あの冷たさが、麺が1番、シコシコ、もちもちする水温だと、私は思っています。
 
なので、私は、主に冬にざる蕎麦を食べます。
温かいお蕎麦の場合でも、冷たい水道水で洗って、キュッとしまった麺をどんぶりに先に入れておいて、作ったり温めたりしたお蕎麦のつゆを上から掛けると、あ、これ! というお店でいただく温かいお蕎麦になるんですね。
 
ざる蕎麦の場合も同様で、しめた麺をお皿に盛って、麺つゆを好みの薄さに水で割ってつけて食べたり、付属のつゆを蕎麦猪口に入れて(なければ小さなグラス)、いつも通りにつけて楽しんでいます。
 
・・・お蕎麦ってなんであんなにうるさいこと言う人が多いんでしょうね。←(笑)
 
蕎麦にこだわりがある、うるさい、ではなく、人の食べ方に何だかあれこれケチをつけて、聞こえよがしに言う人ってたまに遭遇しますよね。
 
私は、完全に無視して食べるか、お蕎麦をすする、すすらない、で聞こえよがしに文句を言われた時は、「このあたりじゃ蕎麦をすすって食べないの?」と連れに言ったり、お店の人に訊いたりするようにしています。
(こういう時は、チキンなくせに、急に負けず嫌いスイッチが入るんですよね。お店出たり家に帰って、胸がドキドキし始めますけれど。)
 
すする、すすらないは、色々とデリケートな問題ですから、初デートの時や、初めて一緒にお蕎麦や麺類を食べにいく時は、「私はすする派(または、すすらない派)ですけど、どっちですか?」とお店の前で訊いておくといいのではないでしょうか。
 
私は基本すする派ですけれど、苦手な人には合わせます。
美味しさには、場所や体感や雰囲気が組み込まれますので。
 
お蕎麦は好きに食べましょう!
 
さて、お蕎麦を食べる時、つゆにお蕎麦をどのくらいつけたらいいか、緊張しませんか?
お蕎麦学級委員(勝手に命名)の目が怖くて。
 
私は、正直、うっさいなーと思ってる派なんですけれど。
その人がその人のお金払って食べてるんだから、好きなように食べればいいじゃない派です。
 
余計な口出しをする半可通が私は大嫌いですので、ここで池波正太郎先生をお呼びしたいと思います。(虎の威を借る狐)
 
以前、ご紹介したと思いますけれど、池波正太郎著「江戸前 通の歳時記(集英社文庫)」にですね、ちゃんと書いてあるんです!!
 
そばのつゆにしても、ちょっと先だけつけてスーッとやるのが本当だと言うけれど、これだって一概に言えないんだ。つゆが薄い場合はどっぷりつけていいんだよ。
(江戸前 通の歳時記 池波正太郎 酒肴エッセイ選集 高丘卓 編 第6刷 P157 より 引用)

 
はい!池波センセーからオッケー出ました!!
 
みなさん、つゆが薄い時は、お蕎麦をしっかりつけて食べていいんです!
これから、どんどんつけて食べてましょう!
 
詳細は本をぜひ読んでいただきたいんですけれど、要は口の中で蕎麦とつゆの味が「ちょうど良く」なれば、それでいいんだそうです。
 
美味しかったらいいんですよ。
美味しかったら!(なにがあったんだよ(笑))
 
池波正太郎は、東京・下町の出身で、お祖父様は江戸時代からの職人さんだったそうです。
幼少の頃からお祖父様にあちこちお店に連れていってもらっていて、出歩く時は必ず「祝儀袋」を持って外に出なさい、と教えていただいていたんだそうです。
(祝儀袋とはチップを入れる、とても小さな紙の封筒)
 
私は、以前、東京のお蕎麦の名店「薮(やぶ)」のお蕎麦セットをいただいたことがあるんですが。
麺をお家で茹でて水道水でしめて、付属の缶に入っている「薮」のつゆでいただくものでした。
確かに「薮」のおつゆはとても濃くて、よく言われている、蕎麦の先にちょん、とつけて食べるとちょうどいい味になるものでした。
 
どうしておつゆを濃くしてあるのか、そこは存じ上げないんですけれど、「江戸前 通の歳時記」の中で池波正太郎が言っているように、この食べ方が口の中でお蕎麦の味とつゆの味がちょうど良くなる食べ方、なんですね。
 
なので、つゆがそこまで濃くない場合は、お蕎麦はしっかりつけて食べていいのだし、美味しいと思う食べ方でいいんだ、と私も意見を同じくしました。
 
冷たいお蕎麦もうどんも、私はスーパーで売っている乾麺を茹でて、市販の麺つゆ(3倍濃縮)のつゆを水で割ったものにつけて食べています。
 
これは、乾麺のほうが、水道の水温に合わせて茹で時間の塩梅を変えられるからが大きいですし、食べたいときにお蕎麦を食べたいので、袋麺を買うとせわしない気持ちになるからです。
袋麺派の方は、冷凍庫に保存しているのかもしれませんね。
 
麺つゆは、そうは言ってもそこまでレギュラーにお蕎麦を食べていないので、保存のきく濃縮麺つゆにしています。(手作り派の方もおられますよね。)
 
この頃は、うどんは、カトキチの冷凍麺を冷凍庫にストックして、食べたいときにお鍋で温めたつゆに入れて、好きな具材をトッピングして食べています。
 
やっと寒くなってきたことだし、鍋焼きうどんもいいですよね。
 
先週は、ちょっとバタバタしていて、日中の時間配分も狂ってしまっていて、なんだか全然落ち着きませんでした。
でも、なんだったか温かくて具材の多いスープを飲んだら、緊張してガチガチになっていた体が、ほっと緩みました。
 
温かいものを口にしてみてくださいね。
それだけでだいぶ違いますから。
 
それでは、素敵な日曜日をお過ごしください。