休刊 キム・ソクジン



ブログ更新通知機能付きRSSリーダー - ブログチェッカー
https://play.google.com/store/apps/details?
id=com.skelabo.blogchecker&pcampaignid=web_share

休刊 キム・ソクジン 
おかえりなさい、JINさん。
ARMYさんおめでとうございます!:)

2023/12/04

タメ口きいてんじゃねーよ!


 
 
なかなか激しいタイトルですが、別に怒り狂っていないので安心してお読みいただければと思います。
 
タメ口というのは、みなさんご存知の通り、敬語を使わずに話すことを、日本では俗にタメ口と言います。
 
そういえば、私、大昔、WEB限定でテキトーキャラだったことがありまして(昔から、何やってんの?)、そっちの方がWEB関係で現実にお会いした時に、誰かわかるかなって練習していたことがあったんですが、結局、敬語で話してしまうという、現実でやれたことは1度もなかった、ティッキン(チキンね)エピソードの持ち主です。
 
そのタメ口。
現実社会の私の認識では。
 
 
1・とても遠い間柄だと思っていた人が、こっちにタメ口をきいてくれると、ちょっと距離が近づいた気がして(あくまでも気がして)嬉しい。
 
2・同じく、好きだな、と思ってる人が、タメ口でいいよ、と言ってくれると、仲良くしてくれる気があるのかな、と思って嬉しい。
 
3・親しい人間同士で使う言葉。
 
4・そうでない場合は、ぞんざいに扱っていい相手に向かってしか、使わない言葉。
 
5・命令する時に使う言葉。
 
という認識です。
 
なので、タメ口を初対面の相手にきくのは、とても危険なことだ。相手を不快にさせることだ。という考え方をしていますし、気をつけていることです。
 
私は、芸人さん達と呼ばれる方々や対岸の方々という認識をしている人達について、基本ポジティブです。
そんなことは実際にはありませんが、例えば、ヒーロー達と現実にばったり出くわした時、または取材で撮影クルーを引き連れて、ライトの中でマイク越しにお話しする場合を想像してみると、その方達が、タメ口をきいてくれると嬉しいです。
 
それは「とても距離のある人達」で、「とてもじゃないけれど、こちらからタメ口をきいてはいけない相手」と、私が認識して、とても緊張していたり、不愉快な思いをさせたくない、という好意があるからです。
 
そういう人達を相手にした時、当然、こちらはカチンカチンに緊張していますから、それをほぐす意味で「タメ口をきいてもらえると」
「わ、親しい感じに扱ってくれるんだ」
と嬉しいわけです。
 
それは失礼でもなんでもない。
おそらくこれは多くの方々が同じ気持ちだと思います。
 
けれど、それにはとても重要な要素がワンアイテム不可欠にあります。
 
それは「こちらがタメ口をきかれることが嬉しいと思えるほどの魅力をその人が持っていること」です。
それは、当然、プロにしかできません。
もっと切り出すと、芸能界デビューを果たせて活躍できるほどの、魅力の持ち主しかできないし、それができない人は、やってはダメな行為です。
言い換えると「距離を縮めたいと、タメ口をきかれる側が思っていること」が条件です。
 
「魅力」でいうと、お酒を楽しく飲んでもらえるようにするのが仕事の、非常に難しい職業に就いているホステスさん(いまこの言い方であってますか?)達に対して、お客さんは、「距離を縮めてくれると嬉しい」そう思っています。
 
それはお客さん側が、最初から、ホステスさんは、こちらをいい気分にしてお酒を楽しく飲んでもらえるお仕事をしている人、という認識があるからです。
「距離があるのが前提の職業であり、技能だからです。」
それもお客さんもちゃんと理解している。
 
だから、ホステスさん達は、敬語を使った方がいい相手か、少しだけくだけたほうがお酒をリラックスして飲んでもらえる相手か、気さくなほうがいい相手か、を即座に見極めるスキルを持っているんですね。
 
決して「ぞんざいに扱っていい相手」と認識しているわけではないんです。
 
対してお客さん側もちゃんと距離感を認識している。
なので、ある時、ふと、丁寧な会話をしてくれていたホステスさんが「タメ口」で話してくれると、ああ、少し距離が縮まったんだな。自分のお客さんとして認識してくれたんだな。と判断できるわけですよね。
 
これもタメ口を聞かれて嬉しいケースです。私の想像がつく範囲ですけれども。
 
もっといくと「他の人には失礼でも、ご本人とホステスさん同士が、暗黙の了解の上で、ぞんざいな言葉をやりとりしてふざけてざっくばらんに話したりする」という、「普通は失礼であまりやらない行為」という線引きが反転して、距離が近いことをお互い認識し合える、そして他の人にはそうそうやらないことをし合える仲」という段階に進めますが、それは、頑張っていいお客さんになっていただくとして。
 
まあ、だから、これを男性で例えると、自分の方が仲がいいアピールとして、誰かその男の人が女性といい雰囲気になってるのを見て、さっと行って腕を掴みながら「ねー、〇〇ぅー、こないだのあれどーなったのぉー?」とか言って、「アタシはあんたより彼と親しいのよアピール」に使われたりするんですよね。
非常に古典的なアピールですね。
いまでもいるんでしょうか。やってる方は。
 
 
「距離が近い」というのは言い方を変えると「あなたと私は同じ階層の人間ですよ」という言葉になります。
そのアピールに使われるのが、タメ口。
でもそれだけでは心許ない(こころもとない)から、スラングっていうものが発生していくわけですね。
「その場所に参加している、その人達同士だからこそ知っているはずの同じ情報を共有している安心感」のアピールです。
合図でもありますね。
だからネットスラングっていうものがあるんですね。
顔も名前も知らない場所では、特にその傾向がある。
 
そしてもうひとつ「あなたと私は身内ですよ」という同族アピール。
仲良くて当たり前、「あなたと私は最初っからそのスタートラインですよ」という合図。
だから「タメ口OKだよ」と言う人達がいるんです。
 
そして、イレギュラーな場合。
緊急事態の時には、この身内のような距離の近さ、がとても有効に働きかける効果があります。
 
それは、大変なことになっている人に「どうしたの?」と声をかける時、平常心でない人に即座に安心感を与えるために「どうしたの?」「大丈夫?」と声をかけるのがそれです。
主に「声をかける相手が孤独を感じているのだろう」と判断される場合と、それが判断できる場合にのみ有効です。
だから、これをやれるのは、特殊な技能と職業上そのケースを認識している職業の方です。
これは、緊急事態の時のみ、「私とあなたは同じ種族ですよ。という安心感を与えたほうが良い」と判断できる場合のみです。
これは日常ではあまり顔を出さない。
だから、そういうことをやったことがない、成功体験のない人は、やらないほうがいい難しい判断です。
 
それくらい現実社会では、タメ口っていうのは、難しい使い方を要求されるものなんです。
親しさ、というものが非常に難しいものであることを知っている社会だからなんですね。
だから敬語という言葉が存在しているし、敬語を使うのがあたりまえなのが、日本の一般社会です。
 
それをやらないでいいとされる前提があるのは、幼児だけです。
 
いま書いて来た特殊な状況や特殊な技能が要求される人達が、社会の中でタメ口を使えるのであって、誰彼かまわずタメ口をきいて許されると思うのは、
 
1・傲慢
2・自分は相手より偉い、立場が上だという前提を持っている
3・命令してもいいと判断している
4・ぞんざいに扱ってもいいと判断している
5・失礼な言い方をしても怒らないだろうと判断している
 
人達だけです。
 
よく言うでしょう。
タメ口をきく人たちが「親しみを持ってもらおうと思って」っていう言い訳を。
でも、そう答えられた人は皆、不愉快そうな顔をしている。
理由は「あなたに私は親しみを持ちたいと望んでいないし、私はあなたと親しくなりたいと思っていない」からです。
 
私はタメ口をきかれるのが大嫌いです。
理由は、尊敬されたいからなんかじゃ絶対にない。
 
知りもしない相手から、現実でいきなり、ぞんざいに扱われたり、失礼な態度を取られたり、不愉快な言葉を投げかけられるのが、大嫌いだからです。
そうしてもいいと勝手に認識されているのが大嫌いだからです。
 
自分よりこいつは下だから、この程度でいいと、いう判断をされ、不利益をこうむるのが、大嫌いだからです。
 
タメ口をいきなりきいてくる相手は、やんわりと抗議すると必ず、こう言います。
「プライドたっかっ!(プライド高い)」
「硬いなあ」
「親しみを持ってもらおうと思ったんだよ」
「ほぐそうと思って。いいよ、もう! そんなに言うんだったら」
 
これらの言葉に共通するのは
「全部、相手のせいにしてる態度・考え方」
です。
 
お前がただ単に失礼なのに、全部相手が悪いことになっているという、素敵で巧妙な責任転嫁。
人のせいにしまくりの、自分のことは鮮やかに棚上げして、気がつこうともしない自意識。
 
じゃあきくけども。
相手がイカつい男性だったら、あなたは同じことを言うんですか?
相手が今にも殴ってきそうな男性だったら、あなたは同じことを言うんですか?
相手が怒鳴り散らしそうな男性だったら、あなたは同じことを言うんですか?
相手が社会的に立場が強そうだったら、あなたは同じことを言うんですか?
相手が権力を持っていても、あなたは同じことを言うんですか?
 
相手にそんな態度をとっても、あなた自身に不利益をもたらす怖れが、可能性がないから、そんな態度を取っているんでしょう?
 
あなたが、現実で社会的な判断ひとつできない、愚かな人だからでしょう?
 
あなたが、現実で社会的な態度が取れない、馬鹿だからでしょう?
 
 
そんな人達に私が言えるのは、せいぜいこのくらいです。
 
 
「タメ口きいてんじゃねぇよ、ばーか。」
 
 
 
 
以上、タメ口きいてんじゃねーよ! でした。