週末なのでBTS関連の話題です。
(現在は日曜日は穏やかな雑記を書いています。20220409追記)
これを書いているのは、この曲を発表した時に公開されたJ-HOPEさんの手によるブログとは別に、もうすでにJ-HOPEさんご自身の口から、「過去への郷愁を歌ったもの」「新しいことに挑戦した」という言葉が出たあとなんですね。
なので、Blue SideのJ-HOPEさんの制作意図を汲みたい方は、ここで読むのをやめていただいて、問題ないと思います。
以下は、私が、聴き込んで抱いた感想です。
どうして正解が出ているのに、出すのかといえば、私は楽曲は、リスナー側の自由な感覚で受け止めるのもアリではないか?と考えるからです。
あまりに外れているものをこじつけるのは違うけれど、楽曲を聴いて、自由に思い描くイメージは、それはそれとして自分のものとして持っていて、その上で、制作者の意図と照らし合わせてみる、というのも、音楽の楽しみ方のひとつだと思います。
とは言っても、最初のブログでの「気楽に聴いてください」というJ-HOPEさんの言葉はしっかり聞いていて(笑)、私は、この曲は、ダークサイドではなく、Blue Sideである、という感想の出発点から、意図して少し気楽な方向に振っています。
繰り返されるBlue Sideというワードは、その「繰り返し」が、リスナーが言葉から連想する様々な事柄が、頭の中で明滅するようにした、仕掛けではないかと思いました。
また、私はJ-HOPEさんというのは楽曲内で、あまり多くを語らない手法を好む方かな?と考えているので、曲の間中 点滅するBlue Sideという言葉をバックに、喪失感を言語化、音源化したのではないか、と感じました。
そして、根底に流れる、乾いた音で表現される、明るい青のイメージは、過去への憧憬ではないだろうか、と思いました。
失ってしまったもの、失われつつあるもので、逆らえない流れの中で立ち尽くしながら、過去には有り余るほどあったとされる情熱、昔住んでいた宿舎の青い壁が象徴していた若さ、未熟さと共存していた圧倒的な熱量、月下の"シャドウ"がもつ秘密の共有、という、Blue Sideにあると思われる、あらゆるものが、蒼く焼かれた白黒写真のように、展開されている曲だと、捉えました。
そして歌詞の中に
「虹の橋の上で 青の道を歩きたいだけ」
「今の僕はただ 蒼く燃えつきて死にたい」
(GENIUS様 より url: https://genius.com/)
と、非常に高い温度の色、青を示唆する言葉を出し、その道をいきたい、その中で燃え尽きて死にたい、とあるように、失われつつある情熱についての歌詞世界の中に、真逆のとても情熱的な部分が歌われているのが、強く印象に残りました。
サウンド面では、元の曲のカジュアルな部分はなりを潜め、グンと肉厚で、広がりのある音になっています。
涼やかな音の中に、歌詞で情熱への渇望を同時に存在させる、J-HOPEさんの音楽的な成熟が光る1曲となっています。
繰り返し聴く中で、気持ちが下がるということはなく、むしろ、青という言葉のイメージが放つ、繰り返しのメロディと曲の中にうつろに響く言葉を聴きながら、心が鎮まっていく音楽体験をしました。
とても好きな曲です。
以上が、私のBlue Sideの感想でした。
YouTubeで公開中、
BTS 公式チャンネル
BANGTANGTV より
SoundCloud でも配布中です。
https://soundcloud.com/bangtan/0302hopeworld_blueside
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