休刊 キム・ソクジン



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休刊 キム・ソクジン 
おかえりなさい、JINさん。
ARMYさんおめでとうございます!:)

2023/08/26

DIVA from JAPAN : Akina Nakamori 〜 2:明菜派と聖子派〜

 

 

っていうのがあったんですよ。

今もあるんですけれど。

 

私はみなさんご存知の通り、松田聖子さんのファンです。

でもですね、中森明菜さんのことも好きなんです。

 

やっぱり私の場合は、聖子さんが基軸にあってアルバムも聴いていて、という感じで、明菜さんは、デビューから中期のユニバーサルミュージックジャパン期の楽曲が好きです。

 

だから、明菜派、聖子派で対立とか、幼少の女子のグループ内で勃発してたりとかあって、迷惑してたんですよ。

 

まあまあ大きくなって、音楽を聴く機会も増えてという若者だった頃も、松田聖子さんや中森明菜さんの話になると、

必ず「俺、聖子派」「俺、明菜派」「私絶対、明菜ーっ!」「いや、絶対聖子派ーっ!」

というですね、そういうのがあるんです。

 

それは大体、楽しい会話の範囲で話しているんですけれど、

私はどっちかひとつじゃないコウモリですから、

そういう話になった時、いっつも、うーん、と苦笑いのあいづちを打ってました。

 

まあ、それだけものすごいポップスターが出てきてた時期だったんです。

 

私は明菜さんの曲では、北ウイングがとても好きで、スローモーションも好きです。

 

少女Aは、初聴きの時、路線変更しちゃったんだ? とちょっとびっくりしたんですけれど、それですっごい売れたから、しばらくその感じの曲が続いて、その後出たサザン・ウンドもすごく好きです。

 

この時の楽曲の無国籍感のある、誰でもない、中森明菜さん「のような女性」が楽曲のイメージである、という歌の世界観がとても好きでした。

 

それが中森明菜というディーバの、誰にも歩けない、明菜さんしか進めない、進むことを許されない道を創っていったんだと思います。

 

その頃から、私の周囲にいた女子達も、北ウイングいいよね!中森明菜いいよね!と目を輝かせていたんですよね。

 

あ、女の子の支持が出たんだな。

それができるのは松田聖子だけじゃなかったんだと。

 

もしかして、いま大変なことが起こっているんじゃないだろうか? 

制服姿の私は、わけもなくドキドキしたのを覚えています。

 

すごくゴージャスで、大人でも少女でもない、中森明菜の歌という物語の中で、主人公の女性。

時に果敢に、時に愛に怯え、時には愛を謳歌し、恋を失い、再び立ち上がる。

 

誰にも言葉で捉えられない、女性の奥底にあるたくさんの気持ち、想いが、美しい主人公となって、明菜さんの唄う楽曲の中で確かに生きている。

 

そんな奇跡が、ちょうど大人の世界を見つめ始める女の子達の心に強く響いていたのではないでしょうか。

 

私見ながら。

松田聖子は、永遠へと続く一瞬の感性を表現してみせた。

中森明菜は、情念の中の機微を表現してみせた。

 

私は、そう、いまはとらえています。

 

どちらも、並大抵のことではないですし、ただの表現力、歌唱力では、なし得ないことです。

 

大変な人たちがいた。

そういう時期だったんでしょうね。

 

ちなみに明菜さんは、聖子さんや山口百恵さんに憧れて、歌手を志望されたそうです。

 

明菜派、聖子派という派閥が普通にあるほどの2大スーパースターだったので、2人は険悪な仲だのなんだの、まことしやかなデマがまかり通っていたんですが。

 

明菜さんがある時、私は聖子さんのファンです、と、聖子さんの楽曲「瑠璃色の地球」をカバーされたことがありました。

私のような、そんなはずねーだろ派は「でーすーよーねー!」と膝を打って喜んだものです。

 

これは私の勝手な想像ですけれど。

 

明菜さんは、きっとそういう火花バチバチっていうのが嫌だったんだと思うんですよね。

 

そんなわかりやすい構図なんか作らなくっても、聖子さんは聖子さんでものすごいスーパースターだし、明菜さんご自身も、いま自分の前には誰もいない。そういう道を走っているんだ。という自覚はあったと思うんです。

比べようがないんですよね。

全然、違う方向で、2人は唄の道を極めていってましたよ。

 

私が覚えている聖子派、明菜派にまつわる話はこんな感じです。

 

それでは、明日は日曜日ですので、昼1時と夜7時に、またお会いしましょう。