<明菜さんの歌唱を聴く上でとても重要な話>
明菜さんの当時の歌唱が唯一再現されているラッカーマスターサウンドについて。
私は以下のスポティファイとアップルミュージックのリンクで、2022ラッカーマスターサウンド MIX盤を参照しています。
当時のミキサー/エンジニアに深い敬意を表した上で、素人耳の話を書きますが。
理由は、中森明菜さんが活動していた初期〜中期頃までの生の歌唱を、私はテレビやラジオを通じて聴いていたのですが。
後に配信時代に入ったとき、明菜さんの当時の楽曲の音源を聴くと、どれも違って聴こえていたんです。
これがレコード音源からなのか、C D音源からなのか、それとも別の音源からのデジタル化なのかはわかりません。
ただ、既存の配信音源では、私が覚えている明菜さんの歌ではなかったんです。
(私は全部ではないけれど、テレビ・ラジオ・レコードの音を、好きだった楽曲ではそのように記憶しています。)
既存の配信音源の音が、当時の生の歌唱とは違うハイクオリティで作られているのは、おそらくエージェント側の当時の戦略や当時の明菜さんのイメージを守るためのものだったのだろうと、推測しています。
確かにその配信音源群は、中森明菜というアイドルの歌ではあるけれど、明菜さんがデビュー当時から示していた「凄まじい歌唱」の再現とは違って聴こえていました。
それもあって配信派の私は、しばらく明菜さんの歌唱から遠ざかっていました。
既存の音源は、当時のアイドルとしての中森明菜のイメージの音であって、私にとっての明菜さんの歌ではなかったからです。
それが、この間、Spotify、iTunesで「2022ラッカーマスターサウンド MIX」と銘打たれた配信音源を聴いたとき、まさに私が覚えている、中森明菜の歌唱そのものが収録されていたんです。
素人の耳なので、当時と寸分違わないのかと言われたら専門的なことはわかりません。
けれど、私が覚えている明菜さんの歌は、これです。
なので、同じように、既存の配信音源では、明菜さんの歌とは何かが違うんだよな、と思ってらっしゃる方は、配信音源、C D音源の中で、「ラッカーマスターサウンド盤」を試してみてください。
「ラッカーマスターサウンド」とは何かと検索してみると。
株式会社ミキサーズラボ様のサイトに説明がありました。
Lacquer Master Sound とは
既存の2mix 音源を、ファイルまたはアナログテープからラッカー盤に、業界からも信頼の高いミキサーズラボのカッティング技術を用いてカッティングしたのち、そのカッティングされたラッカー盤をレコードプレーヤーで再生してデジタイズ( ファイル化) する技術を用いた配信用フォーマットです。
ラッカー盤とは
レコードを製造する前の原盤になるラッカーが塗布されたアルミの円盤。
この円盤にカッティングマシンで音をカッティングしていきます。
何工程もあるレコードプレスの最初の原盤になるためラッカー盤で再生する音は限りなく原音に近いものになります。
株式会社ミキサーズラボ 様
引用リンク先に飛ぶと、トップページのイントロダクションとして
株式会社ミキサーズ・ラボは2017年より南青山のワーナーミュージックマスタリングにおいてアナログレコードのカッティング業務を開始しました。
最新のハイレゾから究極のアナログサウンドまで多様なフォーマットに対応可能なマスタリング&カッティングシステムを完備しています。
株式会社ミキサーズラボ 様
とあります。
そして私が聴きたかった明菜さんの音は、ワーナーミュージックジャパン在籍時代の音だったんです。
現在の明菜さんのレーベルは「ユニバーサルミュージックジャパン」でお馴染みの「ユニバーサルミュージック合同会社」です。
(Wikipediaより)
なので、明菜さんの歌唱が聴きたい方は、ぜひ「ラッカーマスターサウンド盤」を聴いてください。
あのものすごい表現力と歌唱が再現されている唯一の音源だと、私は思います。
Spotifyリンク
こちらはApple Music リンク
AppleのiTunesミュージックストアではペイペイが使えます。コンビニで現金チャージだけでも使えるペイペイが、iTunesで使えるようになっています。これで気にせずサクッと楽曲が買えますよ。(注:回し者ではありませんよ〜 )
「スローモーション」 / 中森明菜 (Akina Nakamori)
作詞 来生えつこ(Etsuko Kisugi)
作曲 来生たかお(Takao Kisugi)
編曲 船山基紀(Motoki Hunayama)
<クレジット Wikipedia スローモーション より>
中森明菜のデビュー曲は
「スローモーション」です!
「少女A」じゃなくて、
「スローモーション」です!!(主張)
これはライブ盤ですが、歌唱中に歓声はほとんど入っていません。
明菜さんのライブ歌唱が、どれだけもの凄いものだったのか、CD以上が当たり前だったのかを記録している、貴重な音源です。
しつこいようですが(笑)、「スローモーション」が中森明菜さんのデビュー曲です。
これは自慢ですけれど。
私、デビュー当時の明菜さんを覚えてるんです。
どうして当時「スローモーション」を歌う明菜さんのことをチェックしていたのか。
おそらく私はこの楽曲を作った「来生たかお・えつこコンビ」のファンだったから(お二人は姉弟です)、あっ!これも「来生たかお・えつこコンビ」だ!と喜んで観たんだと思います。
いま確認のために「スローモーション 中森明菜」で検索したら、デビュー当時の明菜さんの映像もありますね。
私の記憶では、丈が長めの、そんなに派手じゃないドレスを着て、セミロングで、そりゃ光っていましたけれど、どちらかというと職人肌の歌唱力を持ったアイドルがデビューしたんだな、という印象でした。
高い声かメゾソプラノがその頃のアイドルの歌唱に求められるキーなのに、中森明菜さんはなめらかな低めの声で、確かな歌唱力で「スローモーション」という難しい楽曲を歌い上げていました。
デビューしたてで少しぎこちない振り付けも、初々しいというよりは、「私は自分の意志で、出るべくして出てきました。」という主張のようなものを感じたのを、強く覚えています。
可愛らしさを全面に押し出すというより、意志が強い、しっかりした、ある種類の男性達が「お嫁さんにするならこういう子が家庭をしっかり切り盛りしてくれて、外で仕事しても働き者でいいんだよな。」という女の子でした。
後の明菜さんの大活躍を私は知っているので、思い出補正かもしれませんけれど。
で、まあ、好きだったんですよ。
この結果論野郎!と言われようとなんだろうと、そうだったから、そうだ、と書きますが。
夢中になってその当時手に入る情報を集めてはいなかったけれど、私はあの頃の中森明菜さんが、赤で統一されたキッチン用品を集めていて、実家のご兄弟が多いから、カレーを作るとき、材料を買って歩くと軽く数キロは超えてしまう。そういう家事をしている。
という情報をいまだに覚えています。得意気鼻息ムフーン!
いいですよね。
10代のお仕事を頑張っている才能ある女子が、キッチンのお鍋とかポットとかを赤で統一したいって言うのって。
男受けを狙うのは大いに結構だと私も思っていますが。
ただ、その方向でも「やりすぎアピール」を言い出さない明菜さんの、「自分の好きなものに堂々としているところ」が、私は大好きでした。
蛇足ながら、私のキッチンツールもポイントに赤を使っています。
明菜さんの楽曲は、Wikipediaによると、たくさんのアーティストにカバーされていますね。
それだけ、非常に支持され、リスペクトされ、明菜さんの凄まじい表現力に挑戦してみたいと思う、気合いの入った方が多いということではないでしょうか。
気になる方はウィキペディアで「スローモーション」のページをみてくださいね。
明菜さんの「スローモーション」もぜひ聴いてみてください。
素晴らしい楽曲です。
聴くならくれぐれも、ラッカーマスターサウンド盤を私はおすすめします。
それでは、明日の夜7時に、またお会いしましょう。
20230825 19:19 文章をなおし段落を調整しました。
20230825 19:29 楽曲のリンクを訂正しました。
20230825 19:32 文章をなおしました。
20230825 19:36 文章をなおしました。
20230826 00:43 文章をなおしました。
20230828 18:10 文章を追加しました。
20230828 18:29 文章を追加しました。