Spotify
Apple Music
(「中森明菜 ラッカーマスターサウンド」
「Akina Nakamori
Lacquer
Master Sound
」
でサーチするとこの盤が出ます。) どちらも、2022ラッカーマスターサウンドMIXのライブ盤となります。
会場はYOMIURI LAND EAST.
ライブ盤ですが、歌唱中に歓声は入っておらず、中森明菜の当時の生歌唱がどれほどものすごいかがよくわかります。
I MISSED "THE SHOCK" / 中森明菜(Akina Nakamori)
作詞 Qumico Fucci
作曲 Qumico Fucci
編曲 EUROX
レーベル:ワーナー・パイオニア
(Wikipedia I MISSED "THE SHOCK"より)
中森明菜の楽曲の中で、この「I MISSED "THE SHOCK"」に、なんと私は発売当初は気がついてなかったんですね。
どうして見逃したのか覚えていないんですけれど、発売後、しばらく経ったある日、有線放送かラジオから流れてきて、「なんて美しくてスタイリッシュなサウンドだろう!」と、とても驚いて以来、明菜さんの楽曲の中では1位2位を争う好きな曲です。
タイトルの「I MISSED "THE SHOCK"」は、Wikipediaによると、日本語に翻訳不可能とされているのだそうです。
「I MISSED "THE SHOCK"」のタイトルについて「日本語に翻訳不可能」と解説されており、中森自身も同様のコメントを残している。Wikipedia I MISSED "THE SHOCK"より
2023年のいまなら、どう訳すのだろうと、信頼している機械翻訳をいくつか試したんですが、どれもあまり意味をなさない結果が返されました。
ただ、日本語に翻訳できないけれど、言わんとするニュアンスは確実に伝わってくる、なんとも不思議なフレーズです。
私はこのフレーズを「I Missed」と「"THE SHOCK"」の二つにわけて主人公の気持ちと結びつけています。
楽曲自体も初めて聴いた時、Gazeboの「I Like Chopin」やSHAKATAKUの潮流と同質の、「水に包まれた中の孤独」を連想しました。
繰り返されるフレーズ、「lonely night in the rain」が点滅する、雨の夜が沁み込み更けていく中、主人公がとても静かに、自分の想いに閉じ込められていく様が徐々に浮かび上がってきて、上質な短編小説のような世界観が溢れ出していくのが、とても好きです。
これはもう私個人の解釈なんですが。
この楽曲は、主人公が、愛はこわいほど対等だけど、愛は均等では決してない。ことを思い出してしまった瞬間を描いているのだろうと、感じています。
自分の中に満ちた愛をつなぎ留めていたものを失ってしまった、そんな夜。
降り続く雨は、きっと銀糸のように細く、息苦しいまでに美しかったのでしょうね。
それでは、明日の夜7時に、またお会いしましょう。