恋愛の、血のにじむような苦しさが、涙を思わせる鍵盤の旋律とともに、美しい楽曲へと昇華された作品です。
作品の背景としては、それまで低迷していた防弾少年団(BTSの前名、混乱するので、以下はBTSとします。)が、初めて1位を獲得し、ここから快進撃が始まるエポックメイキングな1曲となります。
この曲は、メインクリエーターの1人であるSUGAさんにとっても、ARMYさんにとっても重要な楽曲ですし、この時期に発表されている「花様年華」シリーズの物語を担う楽曲としても、重要な役割を果たしているといえます。
作家陣には、「”Hitman" Bang,Brothe Su,J-hope,PDOGG,RM,SUGA」のクレジットがあります。
BTSの楽曲において、おなじみの常にとても重要なクリエイター達ですね。
これを書くにあたって、何度も聴いていた時に、ずっと胸の中にあったのは、
「どうしてこんなに苦しい想いを、これほどまでに美しい楽曲にしたのだろう?」
という、SUGAさんの才能への畏敬と、クリエイターの性(さが)として、このような経験の破片が、心に刺さったままでいるのだろうか、という、哀しい想像でした。
この曲がこれほどまでに響くのは、楽曲の世界観が、誰にでも経験のあることを歌っているからだと思うんですが。
誰にでも経験があるだろうことであっても、誰にとっても、それは簡単な体験ではない部分。
恋愛の呪いの部分をここまで掘り下げて、詰めて、感情を詩と曲にしたことが、痛々しくもあります。
そして、だからこそ、名曲として残っているし、残っていく曲なんだな、と思います。
ここまでの恋愛に堕ちると、自分ではもうどうにもならないですよね。
私は相変わらずSUGAさんの仕事量が多くて、全ワークスをいまだ追えていないんでけれど、どうか、楽しくって馬鹿馬鹿しいほど相手のことばっかりになってるラブソングが、SUGAさんの手によって、たくさん作られているといいな、と願ってしまうほど、I NEED Uは、あまりにも残酷で、優れた、美しすぎる楽曲でした。
初出は「The Most Beautiful Moment in Life,Pt1」
「Young Forever」にも収録されています。
Spotify iTunesで配信中です。
余談ですが、新曲「Butter」の出だし、
「smooth like butter」ってスラングの一種で、
「素晴らしくうまくいく」という意味だそうです。
参考リンク
教えて!goo 様
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9859896.html
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