やっと6月ですね。
情勢的なことを言えば、高齢者のワクチン接種が徐々に始まっていっているみたいですので、一般接種開始まで、あと少しの辛抱です。
それまで、お互い、ゆっくり、自分のペースで、当たり前の生活を続けていきましょう。
なぜこういうときに、当たり前の生活を続けることが1番いいんだ、普通と言われる、それぞれにとってのペースに合った生活をやったほうがいいと言ってるかというと、実体験ではないんですが、経験則的に知っているからです。
私は、昔、学生運動というものがすごく激しかったときのことを歴史の教科書で読んだときに、そういう時って、普通の生活をしてた人、運動に参加してなかった人達って、どうしてたんだろう・・・。という疑問を持ったんです。
それで、その疑問を持ったまま、誰に尋ねることもなく過ごしていると、ある時、その時代の普通の人達と呼ばれる、まあ市井の人々ですよね、その人達の日常を描いたドラマを見たんです。
そうしたら、大体、学生運動時代のドラマって、運動をしている人たちが主軸になって、いろんな人間模様が展開されていくんですけれど、そのドラマでは、運動をしている人ってちょっとしか出てこなくて、その間中もずっと、普通と言われるそれぞれの日々の中で、人々は泣いたり笑ったり、娯楽を楽しんだり、仕事をしたりしていました。
特に、メッセージ性の高いドラマではなかったんですが、それを見たときに、ああ、そういうことか、とすごく腑に落ちたんです。
言葉にすると、世が荒れてしまっているときこそ、情勢に臨機応変に対応しつつも(いまなら予防の徹底ですね)、日常の根っこのところでは、当たり前の生活を続けていくことが、1番の突破口なんだな、と分かったんです。
生活の部分を決して、動かしたり、失ったりしてはいけない。
非日常に行ったまま、帰ってこれない精神状態になってはいけないんだと、私の心に強く焼きついたんです。
それがたくさんあるうちの正解のひとつだった、とまざまざと思い知ったのは、先の震災のときでした。
私はその時も、今だって、やっぱり動揺したりするし、数日は気持ちが波打ってしまって、トンチンカンなことをしたり言ったりしていたんですけど、そのときに、多くの市井の人達は、やっぱり、あのドラマで描かれていたように、普通と呼ばれる暮らしを厳守していたんです。
まだまだ復興には遠い道のりではありますが、少なくともライフラインは復旧され、仕事に行ったり、家に帰って、食事をして、眠ったり、そういう生活ができている人たちの方が多くなってるいま、あれは、あのときの市井の人たちの姿は、あの時をなんとかやり抜いて、暮らしを守りきる知恵だったんだな、と思っています。
こういう話題をするのは気がひけるので、軽く書きますが。
いまも世の中が荒れてますよね。
誰が悪いとかじゃなくて、何か大きなことが起こると、水の波紋のように、世の中っていうのは、不確かな要素を持っていますから、その影響で、何らか波打つんです。
もう、それは、そういうもんだと、認識していおいた方がいいです。
だから、どうするか、を考えるようにした方が、先に進めますので、こういう時こそ、きちんと暮らす。
暮らせる範囲っていうのは変わってきてしまうけれど、まだ暮らしを維持できてる人の方が多いと思います。
なので、ちょっと自分は敏感だな、と思う方は、メディアから距離を取って、また強い言葉で話し合いをしたり、ときには言い合いをしたりしている場所からも、距離を取って、自分が知っている自分の暮らしを、静かに、徹底的にやっていくのが1番いいと、私は考えています。
議論をしたいわけではないので、自分はこう思うな、自分はこうだな、という意見があれば、また、それぞれが、それに従って、自分が過ごしやすい形で暮らしを、毎日を、構築していくのが、1番ではないでしょうか。
決まった時間に起きて、ちゃんとしたものを食べて、少し運動して、娯楽に触れて、夜、ぐっすり眠る。
そういう、当たり前すぎて、ちょっとつまんないなぁと思うかもしれないですけど、そういうことを、1番、大事に過ごしてみてください。
気がついたら、ワクチン接種、始まってた、という風になると思いますので。
混乱している世の中と1緒になって混乱するのではなく、足元にある、暮らしを、徹底的にやる。
私はそうしています。
私がどこか冷静にみえたり、落ち着いているようにみえたりするのだとしたら、それをやってるからだと思います。
あと少しです。
お互い、がんばりましょう。
日常性を何がなんでも保ちましょう。
明日からは、また、いつもの気楽な話に戻りますね。
よろしくお付き合いください。
表題曲はTOKYO No.1 SOUL SET,中納良恵による「みずいろの雨」
八神純子の「みずいろの雨」の、おなじみソウルセットとEGO-WRAPPIN'のボーカル中納良恵さんによる、素敵なカバーです。
アルバム「全て光」に収録。
「全て光」はディスク1がソウルセットとナイスな友人たちとのカバーアルバム、ディスク2がライブバージョン収録盤となっています。
カバーって賛否両論ありますが、私はこれだけ楽しくて素晴らしいカバーをするなら、それは原曲へのリスペクトを残しつつ、独立した楽曲として高い作品性を持つのではないかな、と思っています。
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