うまく言いたいことが書けるか不安ですが、書いてみようと思います。
時代の音楽ってありますよね。
そこから全く新しい流れができるきっかけとなる音楽や、時代の寵児となったミュージシャンが作る作品達のことを指して言ってるんですが。
最近では、ビリー・アイリッシュがその存在となってると、私は認識しています。
ビリー・アイリッシュのアルバムは「don't smile at me」と「WHEN WE ALL FALL A SLEEP,WHERE DO WE GO?」を持ってるんですけど、たぶん私は次のアルバムも買うと思います。
そういうリスナーです。
で、以前、大ヒットしたアニメ「君の名は」という作品、私まだ観てなくてですね、楽しみに取っておいてるんですけど。
新海誠監督のあの作品が大ヒットした後に、他のアニメ製作者が企画段階で、
「ここはひとつ『君の名は』みたいなのをお願いしますよ」とか
「新海監督っぽいのでお願いします」
って、すごく言われたそうなんですよ。
私はネットでその経緯を見かけたんですけど。
あまりに言われるんで、関係者がたまりかねて
「じゃあ、新海さんに頼めよ!」
って言ってたんですね。
これって、大ヒットあるあるで、何かが大ヒットすると、それが流行りっていうことになっちゃって、言葉は悪いけど、じゃあこっちもひとつその流れに乗っかろう!ってことで、こういう、パクリじゃないけど、「っぽいもの」が量産されて、それが世にあふれかえるという現象が起きるんです。
私はまだ観てないので、「君の名は」っぽい作品が、どれだけ、実写アニメ問わず量産されたのかは、把握してないんですが、そうとう数作られたんだろうなぁ、と見当をつけてます。
で、それと同じことが、音楽の世界でも起こってるんですよね。
少しマイナーな、特に女性ボーカルの音楽を買うと、ここのところ、必ず1曲は、ビリーなんです。
ビリーっぽい曲が入ってて、ああ、またか・・・、と思って、きっと、
「ここはビリー・アイリッシュっぽい曲をお願いしますよ」
って言われて作ったんだろうなぁ、と想像をたくましくしてるんです。
しかも、それが、ビリーが次の新曲を出すまでの、「つなぎ」的な役割を担っちゃってて、結構ヒットしてるんですね。
だから、リスナー側も、「今の気分はビリーっぽい曲」っていう判断があるみたいなんです。
需要はあるんですよ。
「ビリーの曲をもっと聴きたいけど、いまは次のアルバムや新曲を待ってる時だから、その間だけでも、ああいうビリーテイストの曲を聴きたい」
っていう需要が。
でないと、売れるわけないですから。
リスナー側も、意識してるしてないにかかわらず、時代の音楽となった楽曲を、今の気分の音楽として求めてるんですね。
それで、「ひとつ、ビリーっぽい曲をお願いしますよ」って、時代の空気を読んだ人が、ミュージシャン側に発注するのが、世界中のあっちこっちで起こってるみたいなんです。
で、それを巡り巡って私が聴いて、またビリーっぽい曲だよ・・・、と私も思ってるんです。
ビリーっぽい曲もいいけど、聴きたかったら、「っぽいの」じゃなくて、ビリー聴くし!
と思うんですが、
そのビリーっぽい曲も、結構いい曲だったりするんですよね、これが。
それで思ったんですけど、時代の音楽となった時点で、もうジャンルになっちゃうんですね。
好もうと好まざるにかかわらず。
ビリーの音楽がオルタナティブとして区分けされてるのか、またはダークポップなのかも、私にはわからないんですけれど。
ビリー・アイリッシュの場合は、ジャンル:ビリー・アイリッシュになってしまってるんだなぁ、というのが、いま私がものすごく感じていることなのでした。
表題曲はBillie Eilishの「Therefore I Am」
シングルカットされている曲ですね。
タイトルは、哲学者ルネ・デカルトの言葉
「I think therefore I am "I think therefore I am"」
「我思うゆえに我あり」という有名な言葉だと、検索したらでてきました。
”私はあなたの友達でもなんでもないし、
ねえ、自分は偉いと思ってるんでしょ
「我思う、故に我あり」”
(ユニバーサルミュージックジャパン 公式対訳より
https://www.universal-music.co.jp/billie-eilish/news/2020-11-15/
対訳:今井スミ 様)
という強烈な出だしから始まるこの曲、話題になりましたね。
アンチに対して歌っているのか、誰か個人のことなのかは、そこはリスナー側の想像に委ねてるところが、好きです。
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