ご存知の方も多いと思いますが、この「雨音はショパンの調べ」という曲は、「I Like Chopin」(ガゼボ)のカバー曲で、松任谷由美が日本語詞を担当して、小林麻美が歌唱した曲です。
この曲の日本語詞は、こういう言い方で合ってるのかわからないけれど、意訳の可能性を示した、すごく大きな1歩だったと思うんです。
原曲の歌詞を見ても、言ってることは同じ、終わった恋についての歌なんですが、松任谷由美はこれを大幅な解釈を加え、現在の歌詞に訳してみせたんですね。
私は、松任谷由美のこの仕事で、現代語による翻訳詞における日本語の可能性を、大きく広げたと思っています。
正直、意訳と呼んでいいのか判断しかねます。日本語詞といったほうがいいのかもしれません。
1番いいのは小林麻美のカバーバージョンを聴くことなんですが、配信で公式音源がどこにもないんです。
あるのは、調べた限り、CDで「GOLDEN J-POP/THE BEST 小林麻美」と「DREAM PRICE 1000 小林麻美 雨音はショパンの調べ」が出ているんですが、セルオンリーです。(21年6月16日現在 アマゾンで取り扱い中)
あといくつかコンピレーションCDに収録されているみたいなんですが、詳しくはウィキをご覧ください。
で、現在配信されているのは、松任谷由美自身のセルフカバーで、それもいいんですが、私が記憶している範囲で、小林麻美バージョンに1番近いのは、この柴崎コウによるカバーなので、今日は、表題曲に柴咲コウバージョンのこの曲をあげました。
小林麻美バージョンは、声が、もう圧倒的に曲の世界観と合っていて、すごく繊細な楽曲なんですが、小林さんの囁くような声で歌うことによって、曲がすごく強くなるんですね。
私も1度聞いたら、このバージョンしか思い浮かばないくらいの強さで。
どういう事情かはわからないんですが、いま、この小林麻美バージョンに気軽に触れられないというのは、すごくすごくもったいないことだと思っています。
公式音源出して欲しいです。
素晴らしい歌唱なので。
いろんな方がカバーしているみたいですけど、私はやっぱり小林麻美バージョンが好きです。
柴咲コウさんのカバーの意図は私にはわかりようもないですけれど、よくぞ、このバージョンでやってくれた!という気持ちでいっぱいです。
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