休刊 キム・ソクジン



休刊 キム・ソクジン 
あと2ヶ月ですね。
ARMYさん達も待ち遠しくされていると思います。
アルバコエルレアオクラータは花が終わりました。
無事のお戻りを待っています:)

2021/06/12

🌈 Whalien 52 ー BTS

 


 

週末なのでBTS関連の話題です。

 

 

表題曲はBTSで「Whalien 52」

アルバム「The Most Beautiful Moment In Life,Pt.2」収録


BTSの楽曲を初めて買ったのは、前にも書いたとおり、「Mikrokosmos」が最初です。

 

iTunesで買ったんですが、その時に、アルバムごとに聴いていく前、完全に私の好みだけで全曲をレビュー視聴して、ランダムに好きな楽曲を買って、プレイリストを作って、繰り返し聴いていました。

(だいたい初めてのアーティストは、最初にそういう聴き方をします)

 

その時聴いていた楽曲は、「Mikrokosmos」に加えて、「Spring Day」「Save Me」「Butterfly」です。

 

まだなにもBTSの情報を入れていない状態で聴いていた時に、すごく感じたのは、

「とてつもない孤独を知っている人が曲を書いているな」

ということでした。

 

BTSは共作ですし、Rap詩(以下リリック)は、ラップ担当のRMさん、J-HOPEさん、SUGAさんが、どうも書いているらしいので、三者三様の孤独感が描かれているし、参加してなくても、BTSの楽曲でおなじみの作家陣、"Hitman"Bangさん、PDOGGさん、Slow Rabbitさん、他の方達も、ものすごい孤独感を歌にしてるんですね。

 

私が引っかかっているポイント、強烈な孤独感を楽曲に提供しているのは、一体、誰なのか、アルバムごとに聴き込んでいっている今でも、それはわかりません。

 

ただ、こうして挙げている楽曲の中で、やはり私はRMさんが描くリリックの中の孤独感に、強く気持ちを揺さぶられることが多いです。

 

だけど、あの強烈な孤独感というのは、どうもRMさん発信ではないのではないかな、とも思っています。

 

SUGAさんの描く、ヒリヒリするような絶望と名付けた方がいい孤独とはまた違うし、J-HOPEさんの穏やかであればあるほど、静まりかえった孤独感とも違うんですよね。

もっと聴いていけば、そのうちわかるようになるかもしれないので、引き続き、楽曲を追っていくつもりではあります。

 

今日表題曲にあげた「Whalien 52」という曲は、クジラをさす「Whale」と「エイリアン」(宇宙人)という単語を組み合わせた造語で、52というのは、52ヘルツのクジラで有名な、鳴き声の周波数を表しているものだそうです。(検索したらトップに表示されました。)

 

52ヘルツのクジラについてはウィキに詳しいんですが、概要を書くと、この周波数で鳴く世界唯一の個体らしく、今でも生存は、その鳴き声で確認されているそうなんです。

世界唯一の鳴き声ということは、他のクジラと周波数が違うので、会話ができないということ、確認される鳴き声が常にたった1頭からしか発せられていないことから、世界一孤独なクジラと呼ばれてるそうです。(ウィキより)

 

そのクジラのヘルツ数と、「Whalien」という意思の疎通ができない存在の造語をつけて、「Whalien52」としてあるんですが、なんとも寂しい、億光年の孤独を現しているタイトルだと思います。

 

孤独と言っても、色々ありますが、私の感じるもっとも孤独な状況は、種が同じであるのに、意思の疎通ができない状態でいる、という環境です。

たくさん同じ形をしたものに囲まれているのに、言語が違うため、なにも通じない。

そして、こちらが存在していることを伝える術もない。

という状態は、気が遠くなるほどの孤独だと思います。

たくさんの中にいるのに、1人であり、たくさんの中にいるのに、存在を知られていない。

それは確かに、RMさんがこの曲のリリックで書いた、

 

”それでも僕は良かったんだ

涙が出ても誰も知らないから”

 

という、胸が痛くなるポジティブな言葉が出てくる、圧倒的な孤独です。

 

この曲自体は、

 

”終わりのない無線ひとつ いつか届くはずさ

あの地球の裏側まで全て”

 

と、認識しようのない場所への希望で終わっていますし、実際、現実のクジラは、種が違う人間側に、52ヘルツの鳴き声は届いているわけですから、その希望は、途方もない海の中で漂う夢想では、決してないんです。

 

ただ、青い海の中、哀しいまでにたった独りきりの存在なのが美しくすらあり、仲間を探しているのか、歌を唄っているのか、52ヘルツの声は、同じ種族には永遠に届かないことを、違う種族の私達が観測し続けている事実があるのみ、なんですよね。

 

現実の52ヘルツのクジラとは別に、楽曲の主人公であるWhalien52は、仲間のところへ辿り着けたんでしょうか。

歌の中では、そこまで言及されていないんですが。

 

どこにも届かない、耳鳴りがするほどの孤独が、この曲を作った人の中に、マリンスノーのように降り積もり続けるくらいなら、私はいつかは辿り着けると思っていたいです。

 

”世界は絶対にわからない

僕がどんなに悲しいのかを”

 

例えそれが、安いハッピーエンドと言われるものであっても。

 

 

 

(本文中の歌詞引用は、翻訳アプリからのものです)

 

 

 

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

明日13日は、グリーティング画像のみの更新です。

月曜日14日からは、またいつも通り、雑文と音楽の紹介となります。

よろしくどうぞ。

 


 お帰りの前に、応援のワンクリックをお願いします。