O先生によるエナメル紹介



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うっかりカツカツやって来て、うっかり居ない。( By O.)
 

2025/03/23

ビオラの花束



 
日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
 
花屋さんの店頭で一日の終わりに、小さなブーケが並んでいるのを買うのが好きです。
その小さなブーケが徐々に広がっていき、今ではテーブルフラワーやテーブルブーケという名前をつけられているようですね。
 
私はビオラのブーケが1番好きです。
花持ちではなく、その日の夜、翌朝に部屋の小さなテーブルの上にあればいい。
そういう小さなブーケが好きです。
 
なので、花持ちや見た時の弾けるような強さが苦手で、ガーベラが入っているブーケは買いません。
買ってもどこか「仕方がないな」という気持ちが受け取る時に手に少し滲みます。
 
ガーベラは、80年代後半に流通し始めた時、花の形が斜めになるように、花先に向かって透明なビニールで綴じられていました。
初めて見かけたときは、斜めに花が開く新しい品種かと思いすぐ購入したのを記憶しています。
なんてモダンでコンテンポラリーなスタイルなんだろう。これを部屋に飾れば冷えた美術空間のようになる。
と喜んでいたら、花の後ろのビニールに気づき、ハサミで切ると花が開いてしまい、どうしてかな、という気持ちになりました。

これはこのままビニールをつけたまま飾る、と知ったかぶりまでされましたが、じゃあ何時このビニールを取り外すのか、としばらく黙って考えていましたが、未だにどれが正解だったかわかりません。
2025年現在は、ガーベラはほとんどがビニールで包まれず、開かれた状態で流通しているので、結局これが本来の姿なのでしょうね。
 
花としては、ポップで鮮やかで強くて元気な花という印象です。
欲しいときは、私個人はあまりありません。

テーブルフラワーとしての小さなブーケをいつも数百円で買って帰る、夕方と花屋を覗く自分と青い色が次第に包んでいく街角と、部屋のドアを閉めて鍵をかけ、振り返った時に目に入る自分のささやかな空間までが、一日の終わりにとても満ち足りていく光景なので、そこに合うサイズは、ビオラのような草花と呼ばれる、線が細く静かで、饒舌ではない、小さなブーケなんですよね。

元気でないとならない。過ぎるほど前向きでなければならない。常に世の中の問題のことを視野に入れておかねばならない、とか。
すぐたしなめたり、命令したり、知りもしない相手から過剰に励まされたり、いつもホールケーキで
何かしらお祝いをし続けなければならないような、自分がそっと大切にしている常識にズカズカと入り込んでくる、誰が始めたのかすら知る気にもなれない馬鹿馬鹿しさを漂わせてしまうものは、置きたくないんですよね。
 
その時の気持ちにパッとわずかに発光した草花の中に、ああ、今はこの花が旬で余っているのだな、という珍しい花があると、今日の嬉しいことと共に季節の風が私に流れてくるんですよね。
 
私は「大人の事情で」という、バラエティでだけ使われていた一種の逃げ台詞を本気にして、世のストリートで押し通せると思っている考え方そのものに、苦笑しています。

聞いた話ですが。
スーツを着た上役の方が、「大人の事情」の事情説明をしようとした相手に、あっさりと、
「それはそちらの事情でしょう。」
と言い、それ以上相手が自分を広告するのを制止した話をずっと憶えています。
今でも憶えているほどですので、やはり私も相当うんざりしていたのだと思います。
 
私の住むエリアの人達は、穏やかな雰囲気の中で暮らしています。
もうそろそろ今年の桜が咲く頃ですね。
黙って、ただ自分の思う暮らしを続けていく人々の中で暮らしていて良かったな、と私は今年も隣に居てくれる方と微笑んでいます。
 
もし気が向いたら、好きなブーケを買いに行ってもいいし、Uber Eatsで頼んでもいいですよね。
キーワードはいつも通り「みなさんの好きにしていいし、みなさんが決めて何ら問題ありません。」です。
 
それでは、素敵な日曜日をお過ごし下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2025/03/22

きっとそうするだろう。

 

 
 
久しぶりにBTS関係の話題で、J-HOPEさんの新曲MONA LISAについて書きました。
 
とある出来事を知った後、やがて年月が経って徐々に心の底から表面に浮かび上がってきて、その時、ずっと考えていた事に対し解答が出ることが、私にはけっこうあります。 
 
日本語で正確な発音が出来ないので、グクさんとお呼びしているBTSのJUNGKOOKさんのエピソードの中に「スタジオの幽霊」というエピソードがあります。
ARMYさんの中ではすっかりお馴染みで、私もファンながら知った時に、なんだかこの話はもっと私自身が考え続ける事だなと判断したのでしょうね。
それから数年間考え続けていた、JUNGKOOKさんの「スタジオの幽霊」エピソードについてです。
 
練習生時代かデビューした後か、グクさん達(BTS(当時は防弾少年団))が使っていた練習室のスタジオに幽霊が出たんだそうです。
それで1番年下のグクさんは、数日間、幽霊を見つけるありとあらゆる機器を設置してその幽霊が出るのを待っていたのだそうです。
後にグクさんは、「どうしてそこに居るのか聞きたかった。」とおっしゃっていて、グクさんの心優しいエピソードとしてARMYさん達が誇らしく思う逸話です。
 
ここからは私の勝手な想像ですが。
当時10代であった少年のグクさんは、他の10代よりお金が少しありましたから、本気で、カメラ・録音機器、そしておそらくアジア圏内ですので、幽霊という存在に対し、ある程度の敬意を抱く精神性を持つ民族性から、誰も本気にはしていないけれど、とにかくそうだと言われるオカルト商品まで揃えて、その幽霊を待っていたのでしょう。
 
周囲の少年と青年達は、グクさんに理解を示しながらも、若い頃の冒険心から来る強がりで「なんでそんなことやってるんだよ。」と、お兄さん達らしく、「お前がそこまで心配してあげる必要なんかないんだよ。幽霊なんだから。」と言外に諭していたのかもしれません。
 
グクさんの黄金マンネ(韓国で言う優れた最年少の人)っぷりに異を唱えるつもりはありません。
2025年現在、軍務に就かれているJUNGKOOKさんが残している仕事を見れば、その才能は言わずもがなです。
 
私は、この件で後にグクさんがわざわざ配信でそのエピソードを話した理由に、当時ノイローゼだったのでは? とか、忙しすぎて辛くてそのような行動に出てしまったのでは? という心配に対し、思っていたことを話されたような気がしました。
 
とても優しい少年だと思います。
全員が少したじろぐ現象に対し、それを自分がなんとかしよう、という、皆の為に自分が手銭を出してまで夜の時間を使ったのですから、真っ直ぐで強く、判断力が高い少年だと思います。
 
けれど私はもっと奥深くに存在する、JUNGKOOKさんご自身の理性と知性から、対話を相手に差し出す、肉体を離れても尚人間であり続ける存在への、自分もまた同じ人間である、という強く毅然とした自負があったのではないか、と2025年に考えつきました。
 
もちろんグクさんは、そのスタジオに出ていた幽霊が誰かを襲ったりケガをさせたりしたら、そんなことはしなかったでしょうね。
練習をしながら、その幽霊がそこに居続けているという状況を観察し、「そこに居るのはなぜですか? 理由を教えて下さい。」と伝えたかったから、機材を揃え、その幽霊に「自分は貴方を待っています。」と最初に自分の相手への態度を見せ、黙って幾晩か待ち続けることで、「対話をしましょう。」と伝えたのではないでしょうか。
 
読む方によっては、何故そこまでグクさんを立派極まりない人に? と思われるかもしれませんが、私は、おそらく多くの人達が同じ姿勢や態度を持つと思うんです。
 
こちらに害はない。けれどなぜかそこに居て姿を現す。
皆さんなら、どうされますか?
 
グクさんのように機材を揃え、本気で対話の準備をせずとも、
「あの、何かあったんですか?」
「大丈夫ですか?」
「お寺とか行きたいとかそういうことですか?」
「人を探しているんですか?」
「何時代の人ですか?」
「いま2025年ですけど、起こってるニュースがご心配ですか?」
と、そっと台所の片隅、居間で座っている時、本棚の前に立っている時に、聞いてみようかな? とけっこう現実的な逡巡の後、尋ねる方がほとんどだと思うんです。
 
「もしよかったら宗派教えてもらっていいですか? その宗派のお坊さんや神職の方連れてくるんで。」とか、
「でも今月はちょっとお金ないから、来月のお給料日後の土曜とかでいいですか?」と言うと思うんです。
 
胸がいっぱいになる想像ですが、私は、日々街を歩いていて、やはり多くの方はそうだろうな、と確かに思うんですよね。
 
グクさんことJUNGKOOKさんは、今はもう立派な青年ですから、このエピソードで、グクさんはとても現実離れするほど純粋な子だったのね。と、いまだに小さな子扱いされるのはお嫌だと思います。
ARMYさん達もそれが分かっていて、
「そのグクさんの良いところは、どんな年代の私達でも、それが人間の優秀さだと分かっていますよ。」
と伝えていたんだと思います。
 
それを傍らで見ていて、その後も何となくずっと考え続けてしまって、
人は他者に、胸が詰まるほど信頼に似た感情を持ってしまう時があるのだな。
こういう気持ちをなんと呼ぶのかな? 
なんて言うのかな? 
とずっと言語化できずにいたら、師が、
「それを「Friend Ship」「Oldman Ship」と言います。」
と教えて下さいました。 
 
なんだかとても晴れ晴れとした気持ちになりました。
 
現実で色々と忙しくて、しばらく離れていたのですが、私はこの頃の楽曲では「i wonder」というJ-HOPEさんWITH JUNGKOOKさんの楽曲が好きです。
 
20250322 17:57  誤字を直しました。


 
 
 
 
 
 
 
 
 

2025年今年の1曲 MONA LISA by j-hope


 

MONA LISA by j-hope

 
 
 
 
 
j-hopeさんの新曲が立て続けにリリースされていますね。
私は、MONA LISAが、1番凄いと思います。
 
おそらくこの楽曲がGrammy2025年を獲ると私は感じています。
視終わった後、驚き過ぎて、しばらく呆然としていました。 
「人は本当に驚いた時、無言になる。」をそのまま体現していました。
 
ハイレベルを越え、これほどの楽曲がドロップされた後、偶然、数時間後に聴けた幸運に感謝しています。 
 
これからも楽曲と歌詞とダンスそれぞれで、j-hopeさんの好きなように、ご自身の表現を続けていって頂きたいと、私も思っています。
 
j-hopeさん、おめでとう。
一生、聴き続ける楽曲をありがとう。
20250322 エナメル


 





2025/03/16

ネパールの紅茶(チャイ)

 


日曜日なので、穏やかな内容を書いています。
 
3月ですので、そろそろ外出をされる方も増えていると思います。
私も久しぶりに部屋の外に出て支払いやお昼ご飯を買いに行ったら、 暖かくなっていてびっくりしました。
私の住む街は桜はあともう少しのようですが、ランチタイム前の明るい午前中を歩いていたら、いつもお願いしているお店が物凄く珍しい物を取り扱っていて、色々お話を伺って注文したり買ったり、通り過ぎる人達はお昼ご飯に出かける明るさと活気に満ちていて、ああ穏やかだな、とのびのびした心持ちになりました。
 
それで普段から気になっていたお店で、ネパールの紅茶や瓶詰めのピクルスの素(1つは自分達でもとても辛いので、どうされますか? 買いますか? じゃあ少しずつ入れて下さい、と言われました。) 、モモと呼ばれる冷凍点心とそちらに乗せるスパイスを購入してきました。
 
今日はチャイの話です。
 
写真のTOKLA GOLDはネパールの紅茶です。
紅茶だからと、いつものポットでティースプーン2杯で淹れたら、トワイニング紅茶にひと香り足した香りがしました。
山野の高貴な香り。
味は、烏龍茶よりまろやかで紅茶よりすっきり透明です。
ダイレクトな味はこうですが、どんな味か? に答えたら、「水」の味がする。です。
精神の中にある「あたたかい水」の味。
以前読んだ詩に、「真夜中に透明な水を飲み干す」という描写があるんですが。
そちらが転じて、ネパールのお茶の味「あたたかい水」と、私の頭の中で象を結びました。 

TOKLA GOLDを検索したら、なんとチャイの茶葉だったんです。
私の中で、チャイってティーだけど紅茶ではないだろうと思っていたんですが、紅茶もティー(お茶)なので、その中のチャイ用の茶葉がTOKLA GOLDだったんです。
それで慌ててクックパッドでチャイのレシピを調べたんですが、具体的に本場のチャイのレシピを見つけられずオロオロしていたら、「知っている」とおっしゃるので頼りにして作りました。
 
クックパッド
 
 
チャイのレシピ(エナメル風アレンジバージョン)
材料
水 400cc
TOKLA GOLD ティースプーン 1
牛乳カップ 100cc
しょうが お好きな分量
 
スパイス(全てS&B)
シナモン 6振り
コリアンダー 4振り
クミン1振り 

蜂蜜 ティースプーン 2杯〜
てんさい糖 ティースプーン 2杯
八角 1ヶ
 
お鍋(ミルクパンが1番でしょうね)
茶こし or 小さな目の細かいザル
 
作り方
鍋に全部入れて、弱火で3分煮出し、ザルか茶こしで漉して出来上がり。
 
簡易版 レシピ
マグカップに上記の材料を全部入れ(目分量でOK)、薄い餅(トック)4枚を入れ、電子レンジ500wで2分〜2分30秒。
中の薄い餅が軟らかくなっていれば良い。
甘さはお好みで。
 
 
薄いお餅トックは韓国の食材です。
日本の小餅でも良いんですが。簡易版は忙しい朝や昼、夜用に作りました。
 
薄いお餅トックは噛み切り易く、長く噛まなくてすみます。そしてあっさり飲み込めるので、通常の咀嚼量8回くらい)喉に詰まる心配をしなくていいんです。 
私は喉が細く、小さな頃から通常の食事をよく喉に詰まらせていたんですね。だから今でも日本のお餅は、すごく注意して食べています。
それで韓国のお餅トックを選んだのでした。
 
チャイってノンカフェインなんだそうです。
チャイで検索すると出てきたんですが、他にも滋養強壮だったり不安を和らげる、とも。
昨日から終日飲んでみているんですが、確かに不安が完全に消えることは無いけれど、かなり不安が減りました。100%中残り10%未満が残っているという感じ。
 
私見ですが、チャイを飲むとすぐ指先が温かくなるんですね。
私は以前、低体温で救急車を呼ぶか迷う程になって以来、寒さを感じると指先が冷たくなるようになっていたんです。
それが、以前の寒さに強い自分の指の温度と同じか、少し高いぐらいになって、甘いし八角も入れているし、体が温まって元気になりました。
 
TOKLA GOLDはネパールのお茶なので、高山での寒暖差が厳しい暮らしに適応しているんじゃないでしょうか。
それが1時的な冷え改善だったり、穏やかな心になる効能があるのかもしれません。
あとスパイスの効果で、若干いつもより体力の温存が続く気がします。
 
TOKLA GOLD オフィシャルサイト
 
お茶は、合う合わないがありますから、初めて飲むときは、出かける前や大切な用がある前日は控えて下さいね。
私には合うようで、グイグイ飲んでいます。
ノンカフェインなのがいいですよね。
 
今は多くの方がPTSDらしき症状の影響を受けているようですね。
2011年の震災の後はコロナで、部屋に籠もりきりで孤立している中、命の心配が続く長い日々の後、昨年の地震と、大きなことをたくさん体験されているので、この頃、自分のリズムや気持ちの揺れ動き方、反応、健康状態が、少しいつもより違うかも? と思われている方は、なるたけカフェインを摂らないようにしてみてはどうでしょうか?
 
それではネパールの霧と高山の美しい雨の匂いがするチャイ、良かったら作ってみて下さいね。
料理は、いい気分転換になります。
お茶請けは、ドーナツや油っぽいパンが合うのでは無いでしょうか?
 
1つ前の投稿で、私が普段防犯で気をつけていることを書いています。
驚くような事件が国内でも続いています。
ゆっくり、しっかり防犯をして、片付けものをしたり、編み物や縫い物、読書・映画鑑賞(泣いたり怒ったりするような感情を揺らさないものを。静かにクスッと笑えて穏やかな温かさを手渡すもの限定です。)などをして、自分に自分で気を配ってあげながら、穏やかに静かに暮らしましょう。
 
それでは、素敵な日曜日をお過ごし下さない。 

20250316 18:09 文章を直しました。
20250317 10:03 文章を直しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

桜の街

 

黒豆茶 ノンカフェインで美味しいです。

この頃、少し生活ルールを変えました。
安全な時間帯や穏やかな街の雰囲気の時、行き交う人達や街の様子を観察し、話し合い、 決めました。
 
  • お天気の悪い日は、極力外出の予定を立てない。
  • 防犯はきちんと、いつも必ず確認をしてから外出する。
  • パーソナルスペース(自分との距離)に1メートル以内に入ってくる相手から、一歩後ろに下がり距離を取る。
  • コンビニでATMを使用する時、無意識に近い距離で並ぶ相手には、「すみません、下がって頂けますか? 怖く感じるので」とお願いする。
  • 朝は、共用部分に出るのは9時以降にする。
  • 夜は、夜8時以降は外出しない。
  • UberEatsは、コロナの時のように注文後、カゴをドアの外に出し、呼び鈴に「カゴの中に入れておいてください」と言うようにする。(置き配)←最初から置き配指定にすると、届けてくれないお店があるので、このやり方。
  • Amazon、楽天も同様。極力、置き配でお願いする。
  • 人が集まり騒ぐ所には、近づかない。
  • いつも身だしなみを、明るさがありパリッとした清潔感を持つ、崩さない着かたにしておく。
  • 薄暗い日中、夕方から8時までは、スマートフォンの輝度を最大設定(1番眩しい明るさ)にして、スマホショルダーを着けて斜めがけにして明るい画面を外側にし、懐中電灯代わりにしながら両手は空けておく。
  • 割れ窓理論に従い(これ穴があるって言う人おられるようですが、片付けている場所は、そこを壊したり汚してやろうという精神状態の人間が本当に近づきません。もしそこにズカズカ入ってくる相手は、人間ではないと判断して自分で意思の疎通を試みて対処せず、すぐ警察に連絡しましょう。)、無理の無い範囲で、安全な時間帯にドアの前を片付けたり、箒で掃いたり、床ふき用のクイックルにウエットシートをつけて玄関前を拭いて、きちんと感を出しておく。
  • 知らない相手と話さない。
  • 知らない相手、知り合ったばかりの相手と二人きりにならない。
  • 防犯カメラが無い場所に長居しない。
  • 予定に無い来客は、全部無視する。
  • 憶測、予想は一切せず、想像力を切り、リアリストに徹して現実の処理をする。
  • 気持ちの上では、少しドライでクールな感情を保つ。


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注 ストラップだけでなく、肩にかかる紐は幅が広い(マチが広い)と、肩に食い込みません
 
こんな感じにしています。
これを徹底すれば全部安心では無いですが。
自分の暮らしは、常に整理し、事実確認を怠らず、感情を不必要に揺らさず、危険な状況にまず入らない。(すると危険な状況自体がそもそも発生しません。)
そういう訓練を続けているのだと思うようにして、やっています。
 
私は、大正十一年に記された寺田寅彦随筆集 第一巻を21歳の時に読んでいました。
と言っても、お風呂の湯に浸かってのぼせない程度に読み進め、文庫版を全巻揃えているのに、未だ全て読破出来ていません。
ただこの第一巻にひどく感嘆したことがあったと記憶しているんですが。(ひょっとしたら紹介文に書いてあったのかも・・・?)
 
寺田寅彦は、大正十一年の東京のラッシュ時に、
満員バスは3台のうち、1台は必ず空いている。
という法則を見つけているんです。 
これは、電車にも当てはまります。
 
なぜ断言できるかというと、私は、本当に寺田寅彦の言うとおり、バスしか移動手段の無い当時住んでいた街で、朝の6時半から8時半まで、それを実践していたからです。
「ラッシュ時、満員バスは3台のうち1台は、必ず空いている。」
大正時代の寺田寅彦が計算して解を出したこの法則は、1992年の私が住んでいたその街のラッシュにも、当てはまりました。
寺田寅彦は、事実のみ観察し、記録し、そのデータを数え、平均と確率を計算し、 
「ラッシュ時、満員バスは3台のうち1台は、必ず空いている。」
という結論と考察を随筆に残しました。

私はちょっと事情があって、算数や数学、科学、化学の知識に穴があります。
だから文系と呼ばれるものは得意だったけれど、理数系はまったく分からない、向いていないのだと思って成人しました。
 
まだ若者と言っても良い頃、青年期の始まりでもある素晴らしい季節に、私は小さな部屋で1人、ひっそりと自炊をしながら、お洒落をし、安全にお酒を飲みに行き、安心できる相手達と部屋で鍋をやったり、くだらない夢想や理想を醒めた態度ながら風吹く気持ちで語り、手作りの貧乏料理をふるまい、もう既に20年は見ていたのに、何もかも初めてにしか見えない新緑の世の輝きを見つめていました。
 
思ったほど上手くいかないし、恥ずかしい失敗を繰り返し、馬鹿みたいに楽しくって、全力で愛に夢中になり、風呂の中で寺田寅彦の随筆を読み、そこにあった満員バスの乗車テクニックを翌日すぐ試せるほど、私は自由でした。
 
その後、何十年も経過した今の私も、たぶん自由でいます。
この「寺田寅彦満員バス乗車テクニック」にまつわる、今の私が大切にしている、人生の根幹である日々の暮らしが何故その当時も存在していたのか。を話すと、その人は嬉しそうに
「どうしてお前はそんなに自由なんだよ」と言ってくれました。
 
昔、「辞めた後、どうするの? いつもどうしてそんな風なんですか?」 
と辞める時に言われ、「はあ・・・。」と言った後、文句を言われると思ってたし、誰にも特に訊かれなかったので特に話さなかったことを答えました。
「働いて生活しながらお金を貯めて、好きなことをするからです。その時々によって違います。で、お金が貯まったのでしばらく今の好きな事に打ち込むために辞めます。」
「・・・・・(長い間)、その後はどうするの?」
「お金が無くなりかけたら、また仕事見つけて働いて、生活費と貯金をして」
「貯まったら辞めるの?」
「はい。」
すると、その人は思いっきり斜めを見上げて、
「いいなぁ、自由で。」
と本当に笑いました。
 
多分、その人には私が、丸い水中眼鏡をおでこに着けたオットセイか何かに見えていたのだと、今は分かります。
その当時は、
(・・・自由? 自由って何だったっけ? 私は自由だったっけ。家賃暮らしなんだけど。持ち家と思われている?)
と帰り道中、ずっと考えていました。
 
オットセイにしか見えなかったでしょうね。
 
大丈夫ですよ、それでも今まで生きてこられたんだから。
 
 
さて。突然ですが、皆さんに私が落ち着く姿勢をお教えします。
立って下さい。
背筋を伸ばし、顎を軽く引き、目線を前方下方に落として下さい。
心の中で、一輪の水仙の花を思い浮かべて下さい。
それが、水仙の花を模した、私達の基本の姿勢です。
「いついかなる時も、水仙の花の様に静かに知性を以て毅然としていなさい。」
 
よくある会釈は、頭をヒョイと下げる、とてもチャーミングな挨拶ですが。
私達の会釈は、その姿勢のまま、上体を10度前に傾けます。
それが会釈です。
手は体の前でも横でもどちらでも構いません。
 
お辞儀、いわゆる「礼」は、基本姿勢から上体を30度前に傾けます。そのまま3秒動かず、元に戻す。
それが礼をする時の動作です。
 
そして、基本姿勢から上体を45度、直角に傾け、やはりそのまま3秒維持して、基本姿勢に戻す。
それが 「敬礼」です。
敬礼という言葉に、少し怖いイメージがある方もおられるかもしれませんが、敬意を全身で示す礼が、敬礼です。 
冠婚葬祭で特に指定がなければ、敬礼が最大の礼ですので、どこでも通じます。
 
変わっている、を大きく超えていた私の青年期初期は、学生街と呼ばれる場所で培われました。
 
何だか分からないのもそれは、当然でしょう。
そのまま来て、未だによく分からない青年の心なのですから。
 
桜花の街に。
 
 
 
私に科学的思考・実践・結果・修正・結論・考察を教えた、最初の師・寺田寅彦へ何度目かの敬礼。
二千二十五年三月十六日 早朝 エナメル
 
 
二千二十五年三月十六日 午後六時三十一分 改訂