ファッション雑誌「エル」の料理雑誌「エルグルメ」をたまに買って、ウキウキしながらめくっています。
ご存知ない方に説明するとですね、「エルグルメ」って、1号ずつ特集されている食が違ってて、その食に対して全方位の記事が網羅されている、なかなかに「剛」な料理雑誌なんです。
簡単にいうと、珍しい料理がこれでもかと掲載されてて、そのレシピもサクっと載っているんですね。
もちろんレストラン情報とかもあるんですが、私のお目当てはそのレシピにあります。
例えば、今はもうすっかりおなじみになったルーローハン(魯肉飯)のレシピがまだ走りの時に、既に「愛しのアジアご飯」で特集されていて。
その何パターンかあるうちの←!!! レシピを選んで、本物のルーローハンが何かわからないまま、1000本ノックのように、納得できるまで作り続けるという、よくわかんない状態で、すごくお世話になったりするわけです。
(普段から何やってんだよ・・・?)←いや、食べてみたくて。
通常のレシピブックではあるんですが、私にとって「エルグルメ」って、ハイセンスレシピ本だったり、挑戦レシピ本だったりします。
実用書なんですけど、夢があるんですね。
わーこれなんだろう?っていう料理のレシピが取り扱いがあるので、見慣れない食材をあちこちからかき集めて、作ってみたりすると、日常の中に冒険が生まれるんです。
それが楽しくて、書店にエルグルメが並ぶと、手にとって、作るか、作「れ」ないか、を吟味するのが、習慣になっています。
で、私はツインピークスを観て、チェリーパイにハマって以来、なんとかしてダークチェリーを、日常で美味しく気軽に食べれないものか、と考えていたんですが。
これといって名案がないまま、日々が過ぎて行ってたんです。
そこで「エルグルメ」です。
もうなんの特集か忘れちゃったんですけど。
とにかくダークチェリーは缶詰があると!
そしてクリームチーズと食パンで、食べると美味いぞ!と、そういう情報が載っていたんです。(そんな雑に載ってないだろ!)
そうかー!とそういう手があったかー!と感激しながらも、普段行ってるスーパーに、ダークチェリーの缶詰とか置いてないんですよ。
困ったなぁと思って、普段は行かない、ちょっと高級スーパーに行ってみたんです。
ちょっと歩くんですけど、まあギリ徒歩圏内に、ちょい高級スーパーがあってですね。
そこは珍しい食材が、普通の食材と一緒に売られてて、見ているだけで楽しいので、時々、予算を決めて(決めないと珍しいものがたくさんあるから、あれもこれも買っちゃって、お会計が大変なことになるんですよ)、覗きに行ったりはしてたんです。
そこに無いだろうか?と見当をつけて、ピータンとか手に取ったりしながら(すぐ誘惑される(笑))、うろうろしてたら、あったんですよ。
ダークチェリーの缶詰が、どっさり。
あれ?と思って。
普通に並んでるんじゃなくて、売り場内で小さく特集されているんです。
まあそれはそれとして、あってラッキーとカゴに入れて、目当てのちょっといいやつのクリームチーズもすぐあって、そこで、ふと気がついたんです。
「このスーパー、エルグルメ対応してない?」
たぶん、そうだったんだと思うんですけど。
びっくりして。
まあ考えてみれば、特に珍しいことでは無いんですよね。
スーパーだってうなぎの日には(土用ね)うなぎを、雛祭りの日には雛あられを売るわけですから、エルグルメの日にダークチェリー売ってても、珍しいことでは無いんです。
ただ自分が買ってるレシピ本と、リアルの店舗がリンクしている、という状況に、すっごいワクワクしたんです。
あ、ここの仕入れ担当の人もエルグルメ読んでるんだ? とか。
ここのターゲット層の人たち、エルグルメ読者層が1定数いるんだ?とか考えると、すごく面白かったんです。
いつもみている日常の景色が、実は私の趣味的嗜好に、現実として接続される時もあるんだっていう発見が、非常にエンタメだったんですよねー。
おかげでダークチェリー乗せトーストは、美味しく食べることができました。
最近、作ってないな。また作ろう。
表題曲はSade(シャーデー)のLove Is Stronger Than Pride。
※すみません。Shadeと表記していました。Sadeです。
アルバム「Stronger Than Pride」に収録されています。
Sadeってボーカルの人の名前ではあるんだけど、バンド名なんだそうです。
ハスキーな声と、熱く、物憂げなムードが、とても魅力な1曲です。
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