休刊 キム・ソクジン



休刊 キム・ソクジン 
あと2ヶ月ですね。
ARMYさん達も待ち遠しくされていると思います。
アルバコエルレアオクラータは花が終わりました。
無事のお戻りを待っています:)

2021/03/02

Moon ー Jin

 

ワールドワイドハンサムのJinさんは、努力を人に見せるのを嫌う。

 

理由は、努力をどれだけしたのかは自分だけが知っていればいいので、ARMYさん達にはいい面、明るい面だけを見せたいのだそうだ。

 

正直、外から見ている私は、納得はするが、あまり理解はできない。

努力をする姿は素晴らしいものだし、それを見ることで、よりいっそうJinさんの良さや、知らなかった1面が輝くと思うからだ。

 

だが、とにもかくにも、Jinさんはずっとそうやってきた。

そのやり方こそが、Jinさんなのだという。

地球にとっての月のような存在でありたいのだそうだ。

 

月は明るい面だけを地球に見せ、月の裏側はロマンティックな謎とされている。

その謎の部分は、苦悩や努力やその他、影とされるものが象徴する絶対領域だ。

 

私は地球の片隅にいて、時々思い出したように月を見上げ、その裏側にも思いをはせる。

はせたところで、月はいつもの明るく静かな面しかこちらに見せないのだから、なかなかに月もJinさんも頑固だなぁと思う。

 

だからJinさんの努力はメンバーの口から語られることが多い。

朝までホテルの部屋で1人練習していたとか、個人的にダンスコーチを頼んでレッスンしてもらっていたとか、だ。

その話が出るたび、Jinさんは戸惑ったような顔をして、あまり多くを語らない。時にははぐらかしてしまう時もある。

 

だが、いつかのVLIVEARMYさんたちに応援のメッセージを、と言われた時に、しばらく黙って言葉を選び、記憶で書いているので、てにをはは正確ではなくて恐縮だが、

「いろんな状況の人がいると思う。いろんな辛い立場や悲しいことがある人がいる。だから・・・『僕』と『みなさん』 頑張りましょう」

と静かに言った。

 

それをみて、なるほどJinさんにとって自分は、がんばるのが、努力するのが、当然の存在なのだなと思った。

 

それほどまでにJinさんは自分に厳しい。

おそらく自分のことを才能がない人間だと考えているのだろう。

 

努力と才能についてはもう飽きるほど語られてることだが。

私なりの見当をかくと。

 

努力は最適解で、

才能は絶対解だ。

 

両方は実は=(イコール)で結ばれている。

努力(最適解) = 才能(絶対解) だ。

 

だから、才能のある人ほど、双子星のように最適解の努力をし、自身の才能を維持、発揮できるよう、最高のパフォーマンス状態に自分を持っていくことを、日課とする。

 

それをしなければ、才能は1時期の閃きだけで終わり、消えてしまうのを、才能のある人たちはよく知っている。

才能のある人たちの多くが、血の滲むような努力をしているのはそのためだし、それは才能を授かった人間の宿命と言ってもいいだろう。

 

そのため、努力と才能は実はワンセットなのだ。

 

では、才能が自分にはないと信じ込んでいる場合は、

その式に組み込まれない場合はどうするか。

 

最適解である努力を絶対解にするしかない。

 

その方法はただひとつ。

「努力というものを信じ切ることだ」

 

信じ切り、絶対解にしたまま、そのまま努力を続けることで、ある領域を超える瞬間が必ずくる。

その時、努力の絶対解には才能という言葉が、初めて代入される。

 

努力には勇気がいる。

スタート地点で自分の未熟な力量を、自分で見定める勇気と厳しさが要求される。

努力を嫌う人は、その時の敗北感を嫌う。

その惨めさと、情けなさに包まれながら、ひとつひとつ基礎を組み上げていく作業を嫌う。

そこから目をそむけてしまう。

 

先日、B T Sが配信しているバラエティ番組で、2回に分けてテニスをするという企画があった。

1回はコーチについてもらいコートで練習する、その後、実は練習してどこかの大会に出るという長期企画だったものが、この状況で不可能になり、急遽、個人レッスンをそれぞれが経て、2回目の放送でメンバー同士で試合をすることになった。

 

どちらかといえば運動神経は良い方だと思うのだが、Jinさんは最初のレッスンでも、個人レッスンの映像でも、少し苦戦しているようだった。

すぐコツをつかんで飲み込めるような、あまり器用なタイプではないのだろうな、と思った。

 

そして迎えた2回目に配信された試合で、

 

Jinさんは「テニスができない自分」から、今回”も”目をそらさなかった。

 

Jinさんは基本のフォームで忠実に球を打ち返し続けていた。

忙しいスケジュールの中通った4回の練習で、組み上げた自分の努力を、決して投げなかった。

 

やったならやっただけ返ってくる、努力というものの性質を嫌というほどよく知っている青年の姿が、そこには映っていた。

 

配信された試合でJinさんは勝ち進み、優勝した。

 

番組が用意したメダルをもらったJinさんは、何かいいたそうな、気まずそうな顔をしていた。

 

ひょっとしたら、もっとレベルの高い試合をすることが望ましいと考えていたのかもしれないし、コメントを求められた時「自分がもらっていいのか・・・」というようなことを言っていたので、(記憶違いならすみません)、そういう気持ちだったかもしれない。

 

今回の配信では、偶然にも普段Jinさんがしている努力というものの形が、はっきりと浮き彫りになった。

 

その姿は、とても強く、そして美しかった。

 

自身を月に、ARMYさんたちを地球に例え、

いつも地球を照らす存在でいたいと唄うこの曲は、Jinさんのソロ曲のひとつだ。

 

Jinさんにとって、努力する姿は影の部分としておいておきたいのなら、今回の試合で見せてくれたJinさんの姿は、さしずめ月蝕のようなレアなものだったのかもしれない。

 

ただし、この蝕(しょく)がもたらしたものは、淡いうす闇ではなく、静かな感動の波だった。

 

後日、Jinさんが獲得したメダルは、写真に撮られてファンアプリ内で公式にアップされていた。

 

綺麗な24Kの金のメダルは、努力の重みで、見た目よりずっしりしてそうだった。

そして月によく似た姿は、どこか誇らしげでもあった。

 

あのとき、汗を流していた真摯な青年などなかったかのように、Jinさんはいつものちょっとダメで愉快なお兄さんに戻ってしまっていた。

 

 

 

ワールドワイドハンサムは今日もゆく。

 

 

ゲームをしながらもう片方の手でWebコミックを読み、トップグループで美声を披露し、そこに見合ったダンスで人々を魅了する。

 

親父ギャグを隙あらば披露し、ヘンテコリンなツイートで皆を煙に巻き、バラエティ内のゲームでは妙な強さを発揮する。

 

結婚してくださいと言われれば、「話にならないことは言わないでください」と答え、ステージの上ではキスを投げまくる。

 

まっすぐに努力し、人を楽しませ、兄として巡り合った弟達を全力で守っている。

 

 

 

ーーーそして時々、とっても素敵にピースする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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