少し気持ちが落ち着いたので、Amazonで先生の本で持っていないのを買おうかなと思い、色々見ていたんですが、夭逝した著者の本を、それまで買わなかったくせに、急に有り難がって買い漁る感傷的行為が、なにはなくともお嫌いだったのを思い出し、やっぱりやめました。
たくさん拝読したい書籍があったんですが、中でも1番、気になったのは、最後に出された本の中で小説を出されていたことが、やはり本当をついても稀代の一流だった方は、ウソをついても超一流だったのだろうと思い、アマチュアの下手なウソつきのバカとしては、途方もない挑戦状を叩きつけられた気がして、いつかこっそり読んで、うまいこと真似する気満々です。
あと、いくつか著書の帯やタイトルやその説明書きに、いろいろと吹き出す仕組みを備えてらっしゃったようで、さすが、「桐島、ぶつかり稽古やめたってよ。」とツイートして全世界を震撼させた先生らしいと思い、こういう時ですので笑いを噛み殺すのが大変でした。
私は、先生の写真を持っていなかったので、いくつか先生の写真をダウンロードしたのですが、どれも待ち受けにするには、何かが足りなくて、少し考え込んでいたところ、2014年の5月21日にKindleオンリーで刊行された「現代の肖像 小田嶋隆 eAERA」の表紙写真が、「それ、なんて、いつぞやのブルータス誌 某作家の表紙?」というユーモア溢れまくる、パロディ写真だったことが決め手となり、こちらの渾身の先生のふざけまくった真面目な表情を待ち受けにしようかな、と思っているところです。
ずっと泣きながらモニターを見ていたんですが、ここへきてとうとう吹き出し、しかも先生の隣にハトがピューっと映り込んでいる芸の細かさに、声出して笑いました。
どうして、そういうマニアックな、気がつく人にしか気がつかないことに、常に全力なんですか?
おかげさまで、とってもシャビーな気持ちになりました。
いまの私の部屋の換気扇の通風口の入り口あたりに、雨が降るとハトがやってきて、クッククック鳴いててうるさいです。
これはやはり外側からつついて、追っ払うしかないんでしょうか。
でも雨風の強い時しからやってこないし、来ても少しの間だけで、クッククック言ってるだけなので、別に気にしなければいいとも思いますくるっくー。
先生の写真に映り込んでいるハトも、うちに来るハトも、多分同じ種類の、どこにでもいる首のあたりが虹色にギラリと光る、あいつでしょうね。
ところでその撮影地は、ご近所の河原の小道ですか?
何だか草ボーボーで、イギリス式庭園のように見ようと思えば見えますが、きっと誰ひとりそうは思わないところで素敵なキャップを頭の上に乗っけて、涼しい顔で視線を外される先生は、いや、あれはただの偶然ですよ、はっはっは!と笑ってやり過ごしながら、内心、爆笑するはずとほくそ笑んでいたのでしょうね。
あやうく、飲んでいた紅茶でモニターを汚すところでした。
飲んでませんでしたけれど。
すぐそばに置いてただけでしたけど。
ちなみにそのお気に入りのカップには、やはりハトのイラストがついています。
北欧風だそうです。
それでは、先生に最近の私のお気に入りのカップのご報告ができたところで、これで失礼させていただきます。
エナメル
注:私はただの、先生の著書のバカな読者です。
20231108 10:44 大変重要な箇所を間違えておりましたので、お詫びして訂正します。