休刊 キム・ソクジン



休刊 キム・ソクジン 
あと2ヶ月ですね。
ARMYさん達も待ち遠しくされていると思います。
アルバコエルレアオクラータは花が終わりました。
無事のお戻りを待っています:)

2023/11/14

Let's listen to Taeko Onuki, shall we? <大貫妙子を聴こうじゃあないか> *** 第2夜 蜃気楼の街 ***

 

Let's listen to Taeko Onuki, shall we?

<大貫妙子を聴こうじゃあないか>

*** 2夜 蜃気楼の街  ***

 

 

 

 

 

 

蜃気楼の街 / 大貫妙子(Taeko Onuki)

作詞・作曲:大貫妙子(Taeko Onuki)
編曲:加藤和彦(Kazuhiko Kato)
アルバム「ROMANTIQUE」収録
 
 
当ブログでも以前、話題にしていますね。
楽曲収録アルバム「ROMANTIQUE」については、ウィキペディアのページがとても熱いので、そちらをぜひご1読していただければと思います。
 
参照リンク
ウィキペディア アルバム「ROMANTIQUE」
https://w.wiki/6D6e
 
私はですね、公開しているプロフィールを何かのきっかけで知ることは、別にどうとも思わないんですけれど。
ご本人が公開していないプロフィールや、ご本人についての細かい情報を自分から調べることは、あまり好きではありません。
もちろん、私も人並みに興味を抱いて調べることもあります。こういう女性が好みなんだー?とか、そういうこともたまにはします。
 

ただ、なんだかあまり本人の了承なしに調べて、公表しているデータ以外の先入観を持ちたくないんですね。
潔癖だったり清く正しい心根からではなく、若者だったときに、応募した企業から前勤務先の就労状況を調べられたことがあって、前の勤務先から連絡をもらったことがあったんです。
 

これは、企業としても人事としても、とても正しいことですし当たり前のことです。
なので、当時も、そんなもんかな、と思っていました。
 

その後、しばらくしてあまり親しくなかった人と話していて、その話題になった時に、その人がはっきりと不快感を示したんです。
自分だったら、そんなところには行かない。とまで言われたんですね。
 

結局、そこに合格したのかどうかは覚えていないので、落ちたんだと思うんですけれど。
私は、自分が世の中の正しさの顔色をうかがってしまって、自分の中の気持ちにすら正直になれないことに、すごく驚いたんですね。
その頃、そう思うのは、とても子供っぽいと思ったんです。
 
実はいまでも、不愉快である、と気持ちを出すのは苦手です。どうしても平気なフリをしてしまうんです。
この頃は意識して、不愉快さを態度や言葉に出すようにしてはいるんですが、すぐ反省会始めちゃってダメです(笑)。
 
まあ、そういうことがあってから、私はその人の作品をまず最初に聴いて、自分はどう思うのか。自分はどう聴こえたのか。ということをとても大切にしています。
 

それでそのアーティストのことを、自分にとってどういう存在であるかを決めたいんです。
そこに、プロフィールはあまり重要ではないんです。
 

私のミュージシャン観というのは、創ったもので自分の言いたいこと、表現したいものを雄弁に語る。なので、それでいいと思っています。
 
私がWikipediaをよく参考リンクにするのは、集合知の結晶だからです。
いま書いたことと矛盾しているようですが、私は手弁当で持ってくる情報というものが1番、価値があると思っています。
 

そこに個人のフィルターがかかってることは、現在のWikipediaではないと私は判断しているので、「知りたかった知らないこと」を知る機会として、とても助けられています。
 

そしてネットでは、知りたくないことは検索しない、というスタイルを大切にしています。
 

なので、私は大貫妙子の愛聴者ですが、彼女のことは何も知りません。
リスナーとして、私個人は、彼女のプロフィールはさして重要ではないからです。
語りたければ著書やライナーノーツ、インタビューで語っているだろうし、そうでなければ公表したくないのだろう、と思って、私は彼女の音楽に用があるので、自分に従っています。
 
前置きが異様に長くなってしまいましたが(笑)
楽曲の話題に入ります。
 
この「蜃気楼の街」は、大貫妙子が参加していたシュガー・ベイブ時代の楽曲です。
こちらはシュガー・ベイブのアルバム「SONGS」に収録されているそうです。
 

シュガー・ベイブとは山下達郎(Tatsurou Yamashita)が中心となって活動していたバンドですね。そこに大貫妙子も参加していました。
参加メンバーを見ると、そうそうたるメンバーが勢揃いしています。
 

参考リンク
Wikipedia シュガー・ベイブ
https://w.wiki/88mN
 
Wikipedia SONGS
https://w.wiki/62U4
 

 

「ROMANTIQUE」に収録されてるバージョンと「SONGS」に収録されているアレンジが違うかどうかが、どうしても思い出せないんですけれど(笑)。ごめんなさい。確か、聴いたはずなんですけれどね。
でも、普通に考えてアレンジは違うと思うんですけれどね。シュガー・ベイブ、バンドだし。
あ!いま解決しました。ありがとう、iTunes!
 
全然、違いますね。シュガー・ベイブバージョンは若者のふさぎ込んだ憂鬱な気分が根底にある声で唄っているように、私には聴こえます。
対して「ROMANTIQUE」バージョンは、ひどく現実から離脱した、古い時代のヨーロッパやニューヨークの都会によく似た、架空の街を舞台にしたような趣き(おもむき)があります。
 
私は、どちらの大貫妙子の声も好きですが、最初に聴いたのは「ROMANTIQUE」の「蜃気楼の街」なので、刷り込みという点で、「ROMANTIQUE」バージョンが僅差で好きです。
 
「蜃気楼の街」では、少し琥珀色がかった旅情が歌われています。
 

私は旅というものは、その人の漂泊観の表現が実体化したものである、という考えを持っています。
 

旅というものがどこか寂しく、懐かしいのは、人は定住しながらも常に漂泊し続けているから、かもしれません。
その表裏一体の矛盾こそが、人というものの決してとらえられない部分として、誰もが持つ、個別の蜃気楼の街に漂っているのではないでしょうか。
 
日常に時々姿を現す、「少しの虚ろ」は、そんな蜃気楼からの残像なのだ、と、この楽曲を聴くたび、そう思います。
 


以上、Let's listen to Taeko Onuki, shall we? <大貫妙子を聴こうじゃあないか> *** 第2夜 蜃気楼の街  *** でした。
 


それでは、また明日の夜22時にお会いしましょう。